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掲載日:2024年7月12日
Q 泉津井京子 議員(民主フォーラム)
令和6年4月より西武鉄道では武蔵藤沢・稲荷山公園・仏子・元加治・東飯能・高麗駅の6駅が遠隔対応駅、つまりインターホンで対応する駅となりました。私の地元入間市では西武線は4つの停車駅がありますが、入間市以外の3つが遠隔対応駅となりました。
ホームでの転落やお客様同士のトラブル、急病人の発生した場合の救護、障害をお持ちの方が急きょ駅を利用せねばならなくなった際の対応など今までと同様に対応できるのか、入間市の皆様から御不安の声を頂いております。また、実際に武蔵藤沢駅で車椅子御利用の方と一緒にインターホンで対応をお願いした際、ちょうど列車の到着と重なり、改札口のにぎやかな音で声が聞き取りにくい状況でした。
西武鉄道としては、労働力不足の加速化のため少人数の運営体制を構築する必要があることを理由とされており、企業として致し方ない部分であると理解をしております。しかしながら、公共交通機関で従事してきた私としては、一番重要なことは安全であると考えております。
埼玉県としても、改札係員が不在の時間を減らすようにすることや、係員が不在時の安全対策を徹底するなどの要望を西武鉄道に対して行っており、また、バリアフリー対策の一環としてホームドアへの設置費用に対して助成していただいております。
県からは、どの駅から優先してホームドアを設置するとまでは指定できないのは承知しておりますが、現在、鉄道会社がホームドア設置の際に優先している基準として、乗降客数や視覚障害を持つ方が多く使う駅、リハビリ施設などがある駅が挙げられています。それに加え、遠隔対応駅も安全を守るためにホームドアの設置を優先していただけるよう働き掛けをしていただきたいと思いますが、企画財政部長の御見解をお伺いいたします。
A 中山貴洋 企画財政部長
公共交通機関である鉄道は、障害のある方を含め、誰でも安心・安全に利用できる環境を整えていくことが重要でございます。
西武鉄道におきましては、国土交通省が創設をした鉄道駅バリアフリー料金制度を昨年3月から導入をし、1日あたり利用者数10万人未満の駅へのホームドアの整備についても着手をし、バリアフリー化を加速させております。
その結果、県内では、リハビリ施設の最寄り駅である新所沢駅におけるホームドアの整備に着手をしたところでございます。
県におきましても、ホームドアの整備促進は、鉄道利用者の安全確保の観点から、大変重要であるというふうに認識をしており、一定数以上の利用者がいる駅などで、その費用の一部を補助しております。
また、毎年度、西武鉄道に対して、ホームドアの「できる限り早期の整備」や、「特に視覚障害者が多く利用する駅への配慮」を要望をしております。
鉄道利用者の安全確保の観点から、先ほど議員からお話のありました「遠隔対応駅へのホームドア優先設置」についても今後しっかり要望をさせていただきたいと考えております。
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