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掲載日:2024年7月12日
Q 泉津井京子 議員(民主フォーラム)
日本三大銘茶の一つとして知られる埼玉県の特産品である狭山茶は、言うまでもなく地元入間市が主産地であり、生産量、栽培面積も県内一番を誇っております。
しかしながら、日本の国内市場に目を向けると、食生活の変化や人口減少など様々な要因が考えられますが、近年では急須で茶を飲む機会が減っており、残念ながら日本茶消費量は縮小傾向にあります。一方で、国外に目を向けると、健康志向の高まりや日本食ブームなどを背景に、特にアメリカのカフェでは緑茶や抹茶を扱う店が増えるなど、輸出量や輸出額は毎年右肩上がりとなっているようです。
外国の方の中には日本へは観光に訪れるだけでなく、成田空港での乗り継ぎを利用される方もたくさんいらっしゃいます。私は、客室乗務員として勤めていたときに、日本には滞在せずにそのまま乗り継ぎで目的地へと向かう方に対しても、少しでも日本を感じていただきたいとの思いから、お食事の際に一緒に「ジャパニーズグリーンティー」とお茶を勧めするよう心掛けておりました。すると、何杯も召し上がってくださり、お茶の飲み方の質問を受けたりと興味をお持ちいただく方がたくさんおられました。ちなみに今年、新規就航した航空会社では、お茶、紅茶、ほうじ茶全てに狭山茶を取り入れ、メニューに記載されております。
もちろん日本国内で狭山茶ブランドを広めていくことも重要だとは考えておりますが、そこにプラスアルファとして、日本に来てくださる外国の方にも是非この狭山茶に触れていただき、ジャパニーズグリーンティー、イコール狭山茶に少しでもつなげていただきたいと考えております。例えば、観光地などでの狭山茶の試飲イベント開催、また、ホテルや旅館などといった宿泊施設と連携して客室で狭山茶を取り扱っていただくなど、インバウンドの外国の方を含めて国内旅行者の方にも狭山茶に触れていただく機会を増やしていけたらよいと考えております。
狭山茶の更なる振興が必要と考えますが、県としてどのように取り組んでいるのか、知事へお伺いいたします。
A 大野元裕 知事
狭山茶は、生産者自らが栽培、製造、販売を一貫して行う「自園・自製・自販」が特徴であり、生産者ごとに味わいが異なり、バラエティー豊かであることが魅力の一つであります。
私は海外の要人などと会う際に、狭山茶を本県の名産品としてお渡しし、その魅力を紹介しています。
海外では日本食ブームなどにより緑茶の人気が高まっており、とても喜ばれます。
これまで、県では、狭山茶の多彩な魅力を多くの方々に知っていただくため、商業施設でのイベントや、新しいお茶の楽しみ方を提案していただくレシピコンテストなどを実施してまいりました。
また、昨年は、大阪で開催された世界最大級の旅行博である「ツーリズムEXPO」において、来場者に狭山茶を御試飲いただき、味の良さをお伝えしました。
さらに、埼玉県物産観光協会のインバウンド向け観光情報サイトでは、茶摘みや入間市の茶畑テラス「茶の輪」で狭山茶を楽しむ体験型観光について、英語、中国語で発信しています。
令和6年度は、新たに、茶園や飲食店などを巡るスタンプラリーを開催する予定であり、旅行者も含め多くの方が狭山茶に触れる機会を創出し、 狭山茶の認知度向上と消費拡大につなげてまいります。
国内外から旅行客が訪れる川越の蔵造りの街並みには狭山茶を気軽に味わえるお店があり、さいたま新都心のホテルでは客室やカフェで狭山茶の和紅茶を提供するなど、様々な場面で狭山茶を楽しめる取組が進んでいます。
今後も、観光関連事業者や茶業者と連携しながら、本県が誇る狭山茶を国内外に広くPRして需要の拡大を図り、狭山茶の更なる振興につなげてまいります。
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