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掲載日:2023年12月28日
Q 渋谷真実子 議員(自民)
日本人に多い死因として、がん、心疾患、脳血管疾患などに次いで、肺炎が挙げられます。高齢者の肺炎は、食べ物や唾液が食道ではなく、誤って気道に入ることなどが原因で発症する誤嚥性肺炎の割合が高いとされます。誤嚥性肺炎は、嚥下機能の低下した高齢者や寝たきりの患者などに多く、継続的な口腔内の清掃などの口腔健康管理が特に重要です。施設入所者や在宅介護サービスを受ける高齢者などは、通院が困難な場合も多く、訪問診療などの在宅歯科医療を更に推進していく必要があります。
歯や口腔の健康と全身の健康は大きく関連しており、後期高齢者が急増する見込みでもある埼玉県においては、医科と歯科の連携がますます重要になります。固いものが食べにくくなる、むせる、食べこぼしなど、お口に関する様々な衰えでもあるオーラルフレイルは、食欲の低下や低栄養、更には全身の機能低下、要介護状態へつながる可能性があります。誰もが生き生きと健康で長生きするため、歯、口腔の健康づくりの大切さを普及啓発することも重要です。
県として、こうした状況を踏まえ、今後も更に高齢者の歯科保健対策の推進に取り組んでいくべきと考えますが、保健医療部長の見解を伺います。
A 表久仁和 保健医療部長
県では、高齢者が住み慣れた地域で歯科保健医療が受けられるよう、県内に在宅歯科医療推進拠点・支援窓口を30か所設置し、通院が困難な方への歯科医療の相談や、訪問歯科診療を行う歯科医院の紹介などの支援を行っています。
この拠点では、訪問歯科診療を行う歯科医師に対し診療機器の貸し出しを行うほか、地域の病院と連携し入院患者の歯・口腔の健康づくりのサポートも行っています。
また、市町村が、歯科に関する保健指導や、介護予防事業等において口腔機能向上のための取組などが実施できるよう、市町村の保健・福祉関係者に対し、歯・口の健康と全身の健康の関連性やオーラルフレイル予防などについての研修を実施しています。
さらに、来年5月にさいたま市岩槻区に県警本部が開設する高齢者講習施設においては、高齢者歯科保健事業を実施し、運転免許証を更新するための高齢者講習に来場された方などを対象に、その待ち時間等を活用して、口腔機能向上に関する周知啓発を行う予定です。
今後も、在宅歯科診療の推進、オーラルフレイル予防の啓発など様々な取組を通じて、高齢者の歯科保健対策の推進にしっかりと取り組んでまいります。
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