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掲載日:2023年12月28日
Q 林薫 議員(自民)
起業・創業は社会に大きなインパクトを与える行動です。起業・創業は、時として社会変革の先頭に立ち、単なる経済行為にとどまらず、社会全体に大きな影響を与えます。
このような効果が指摘されながら、中小企業白書によりますと、我が国の開業率4.4パーセントは、諸外国と比較して依然として低い水準にとどまっております。
冒頭で申し述べましたように、我が国の経済の活力が正に勢いを増さんとしています。一方で、同時に諸外国と比較して低金利で資金調達ができる現在の経済環境は、起業・創業の好機であると言えます。
また、個人の単位で見ますと、起業・創業は夢の実現や自己実現、自由で柔軟な働き方、経済的な成功などと密接に結び付いております。同時に、一方で、成功のためには、自己責任における判断や厳しい克己心が求められ、社会環境や経済環境などの影響を強く受ける大きなリスクをはらむ行為でもあります。
このような観点から、起業・創業に対して適切な支援策を講じることは、行政が担う大変重要な役割であると言えます。
そこで、伺います。県での起業支援において、現在計画中の(仮称)渋沢栄一起業家サロンと、既に平成16年度から運営されている創業・ベンチャー支援センター埼玉との違いは何でしょうか。どのように役割分担をされるのでしょうか。産業労働部長にお伺いいたします。
A 目良聡 産業労働部長
創業・ベンチャー支援センター埼玉におきましては、起業を志す方に対し、事業計画の作成支援や、法人の設立・許認可の申請手続き、税金の申告方法など、起業前後に必要な様々な事項についてワンストップで支援しております。
支援実績としましては、飲食店や美容院、行政書士などの士業といった比較的小規模の起業が多くなっております。
一方、仮称「渋沢栄一起業家サロン」では、革新的な技術やサービスにより急成長が期待されるスタートアップ企業の創出を目指していきます。
サロンには、センターにはないオープンイノベーション機能、すなわち様々な業種の企業や起業家が交流することにより、革新的なアイデアやサービスを生み出していく機能を備える予定でありまして、スタートアップが県内外の企業と協業することでの事業の拡大を促進してまいります。
また、併せまして、組織作りやベンチャーキャピタルからの資金調達など、急成長に伴う特有の課題についても支援してまいります。
再Q 林薫 議員(自民)
創業・ベンチャー支援センター埼玉と(仮称)渋沢栄一起業家サロンでは、対象とする企業の事業展開規模が異なることが理解できました。創業という点では共通しています。その意味では、連携して相乗効果を出していく必要もあると思いますが、いかがでしょうか。
再A 目良聡 産業労働部長
渋沢サロンの方は起業する方だけでなく、幅広い業種の方に交流していただくことなども目的としておりますが、どちらも県の起業家支援施設と言えますので、御指摘のとおり連携は重要と考えております。
例えば、サロンから生まれるスタートアップ企業につきましても、法人設立や税務などの起業に伴う基礎的な相談については、創業・ベンチャー支援センターのアドバイザーが経験豊富ですので、こちらで対応するのが効果的だと思います。
また、創業・ベンチャー支援センターの方で大きな成長が期待できる企業が生まれれば、渋沢サロンのオープンイノベーション機能を活用してより大きく羽ばたいていただくということも考えられます。
センターとサロン、それぞれの強みを生かしながら、起業される方にとってより効果的な支援となるよう運営してまいりたいと考えております。
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