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ページ番号:201452
掲載日:2024年7月4日
Q 吉良英敏 議員(自民)
ヤングケアラーを含めると幅広い年代がケアラーになりますので、サロンは多様にしなければなりません。そこで、昨年の定例会で提案させていただきましたオンラインサロンの導入、これが非常に有効かと思います。
実は、私もいわばオンラインサロンのようなものを立ち上げてというか、毎週のように高校生と意見交換をしております。また、オンライン上では参加者同士のネットワークが生まれ、これは拡散していくなということも実感しております。このオンラインでのつながりは、指数関数的に広がるのではないかと言っても過言ではないと思います。
県では、今年度オンラインサロンの実施、これを実際に行うようですが、誰が運営し、どのように声を聞き、そして寄り添っていくのか、規模感など運営の全体イメージも含めて、福祉部長に伺います。
A 山崎達也 福祉部長
県が実施したヤングケアラー実態調査によると、ケアに関する悩みや不満を誰にも話すことが出来ないヤングケアラーが約25%おり、ヤングケアラーにとって相談しやすい場が必要と考えております。
悩みや不安を抱えるヤングケアラーに寄り添い、傾聴し、共感するには、ヤングケアラーのことを十分に理解した運営が必要です。
そのため、ヤングケアラーの支援の経験がある事業者と共にオンラインサロンを運営してまいります。
サロンは、愚痴を言ったり、日頃から抱えている悩みや不安を相談出来る場として、安心して気軽に参加できるよう規模感としては1回当たり10人程度の参加者を考えています。
概ね月1回程度、ヤングケアラーが参加しやすい休日に2時間程度での開催を予定しております。
オンラインサロンへの参加のヤングケアラーへの呼びかけは教育局と連携して行ってまいります。
再Q 吉良英敏 議員(自民)
さっき指数関数的にと言いましたけれども、かなり広がっていくのではないかなと私は実感します。先ほどの県が実施するものの規模感というのは、非常に限られたものなのかなと思っています。全体のイメージもちょっと伺いながら進めたいなとは思っていたんですけれども、そのオンラインの重要性を再度御答弁いただきたいなと思っているんです。
これはヤングケアラー同士で相互補完するんですね。お互いみんなで話し合って助ける子もいれば、助けられる子もいるし、そのときの気分も違うし、非常にこのオンラインというところは広がっていく。それと私は、オンラインサロンというのは更に進んで、孤立化して見過ごされがちなケアの状況をオンライン上で外に発信してくれる、いわゆるケアラー支援の目になるというか、そういった役割も出てくるのではないかと思うんです。見えないケアの現場の声をヤングケアラーがもしかしたら発信してくれるかもしれない。これはオンラインサロンの新しい価値、そのように私は思っております。
実際に私も毎週のヤングケアラーの皆さんとのオンラインサロンでいろいろ教えてもらっています。支援する側とされる側というような硬直された関係ではなくなる。これを私は支援の立体化と呼んでいるんですけれども、是非このオンラインサロンの役割、これのイメージも含めて再度御答弁いただければと思います。
再A 山崎達也 福祉部長
ただいま議員の方からお話がありましたとおり、ヤングケアラーにとってオンラインサロンは気軽に参加して、実際に自分が助言をしたり、または助言を受けたりというような場になると考えているところでございます。
一方、先ほど申し上げましたとおり、場としてはやはり個人の情報というか自分に対する生の話をしますので、一緒に何十人もやるというと発言する機会もなくなってしまうということもあります。
その場の内容につきましては、後程名前を伏せたうえでやり取りがあったということはホームページ等でお知らせをして、ヤングケアラーの方にも広く伝えていきたいと思っております。
場合によりましては、今度は名前を出してもいいという方もいらっしゃると思いますので、そうした方にシンポジウムで話をしていただいて、多くのヤングケアラーの方にウェブ上で見ていただいて、それに対してご意見をいただいたり、場合によっては悩みや意見が来ればそれに対して対応してあげたりと、そういった形で議員がおっしゃったようなことは実現していければと考えているところであります。
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