トップページ > しごと・産業 > 農業 > 技術支援 > 活躍する埼玉青年農業者特集 > 活躍する埼玉青年農業者特集2 > 活躍する埼玉青年農業者(鈴木志生梨さん(飯能市))
ページ番号:141741
掲載日:2022年6月21日
ここから本文です。
千葉県で生まれ育ち、医療関係の営業として働いていた鈴木さん。結婚を機に、夫の実家のある飯能市に移住します。夫はサラリーマンですが、夫の実家には使われていない農地がありました。
「せっかく農地があるなら、農業を学んでみよう。」そう思い、埼玉県農業大学校に入学、野菜栽培の基礎を学び、そこで農業の楽しさを感じ、就農を決意しました。
農地はあったものの、農業はゼロからのスタート。
「家庭菜園の延長とは思われたくない。」
本気度を示すため、鈴木さんは平成27年の就農と同時にMASUZU株式会社を設立し、代表取締役に就任します。女性1人で農業を始めるにあたり、法人化することで「取引先の信用が得やすくなる」というメリットもあったそうです。現在は従業員1名を雇い、70aの畑で野菜の栽培を行っています。
経営者として日々奮闘する鈴木さんですが、家庭では1児の母でもあります。農業と育児を両立しながら、明るく頑張っています。
子供のころからさつまいもが大好物だったという鈴木さん。農業を始めるにあたって、「好きなものをつくろう。」とさつまいもを栽培品目に選びました。現在、「紅あずま」「紅はるか」「シルクスイート」「あいこまち」「ハロウィンスイート」の5品種を栽培しています。栽培方法にもこだわり、平成30年に県の特別栽培農産物(農薬・化学肥料を慣行の半分以下にして育てた農産物)の認証を取得。品質の高い芋をつくるため、ウイルスフリー苗を使った栽培にも取り組んでいます。
その他、そらまめ、ピーマン、じゃがいもなど多品目を栽培し、飲食店や直売所に出荷しています。
平成29年には、飯能駅前の「日替わりシェフの店」で、さつまいも専門店「芋はん」をOPENしました。お店のコンセプトは「ここでしか食べられないもの」を提供することです。
自分がつくったものを、直接お客さんに届けられる喜び
農業のやりがいは、「自分がつくったものを、直接お客さんに届けられること」と鈴木さんは語ります。前職で営業職として働いていた当時は、人がつくったものを販売するため、商品の魅力を伝えるのに苦労したこともあったそうです。
「今は自信をもって商品をおすすめできるし、お客さんの反応を見られるのが楽しい。」
と、笑顔で話してくれました。お客さんの喜ぶ顔が、鈴木さんの原動力になっています。
今後の目標は、自社ブランドのさつまいも専門店を、複数展開していくこと。たくさんのお客さんにお芋のおいしさを届けていきたいと、生き生きと語ってくださいました。
これからの活躍に、期待が膨らみます。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください