トップページ > 彩の国統計情報館 > 経済全般 > 埼玉県四半期経営動向調査 > 埼玉県四半期経営動向調査(令和6年1~3月期)

ページ番号:251634

掲載日:2024年3月29日

ここから本文です。

埼玉県四半期経営動向調査(令和6年1~3月期)

 埼玉県は、県内中小企業2,200社を対象に四半期ごとに経営動向調査を実施しています。このほど、令和6年1~3月期(調査日:令和6年3月1日時点)の調査結果を取りまとめました。
 今回は、景況感等に関する定例の調査に加えて、「価格転嫁」、「最低賃金の引上げ」、「サーキュラーエコノミー」、「支援情報の取得手段」についても調査しました。

調査結果のポイント

県内中小企業の景況感

県内中小企業の景況感は、持ち直しの動きがみられる。
先行きについては改善の動きがみられるものの、一部に不透明感がみられる。

アンケート結果

  • 景況感DI*は、▲41.0と、前期比で0.9ポイント増加し、3期ぶりに改善した。
    *調査対象企業に自社が属する業界の景況感を調査。「好況である」-「不況である」の企業割合。
  • 製造業は2期ぶりに悪化し、非製造業は2期ぶりに改善した。
  • 製造業では「繊維工業」「家具・装備品」「印刷業」「プラスチック製品」「鉄鋼業・非鉄金属」が改善し、それ以外の7業種は悪化した。非製造業では「卸売・小売業」「サービス業」が悪化し、それ以外の5業種は改善した。
  • 売上げDI、資金繰りDI及び採算DIは2期ぶりに悪化し、設備投資実施率は2期ぶりに増加した。
  • 4~6月期の先行きDIは、▲11.9と、2期ぶりに改善した。
景況感DIの推移
 

当期DI

(R6.1-3)

前期比

(R5.10-12)

前年同期比

(R5.1-3)

来期見通しDI

(R6.4-6の見通し)  

前期比[前回調査]

(R6.1-3の見通し)   

全体 -41.0 +0.9 +6.1 -11.9 +5.8
製造業 -46.9                   

-2.4                   

+2.4           -12.1  +6.0
非製造業 -36.4 +3.6 +9.0 -11.7 +5.6

ヒアリング企業の声

  • 業界の景気について、企業からは、「自動車関連の受注が弱含む一方、新しい分野の受注が堅調。景況感は普通である。」(輸送用機械器具)、「売上は堅調だが原材料や人件費の上昇分を賄えていない。景況感は普通である。」(食料品製造)、「巣ごもり消費の特需が無くなった中でも売上げが増加しており、好況である。」(スーパー)などの声が聞かれた。
  • 先行きについては、「半導体市況はまだ底を打ってない。回復は今年の後半以降になるのではないか。」(一般機械器具)、「原材料費や人件費に加え、物流費も上昇する見込みであり、先行きは不透明である。」(食料品製造)、「引き続き企業、学校等からの問い合わせが多く、良い方向に向かうとみている。」(旅行業)などの声が聞かれた。

特別調査結果

価格転嫁について

  • 発注側企業と十分に価格交渉(相談)ができていると回答した企業の割合は46.9%で、前回調査(令和5年7~9月期)から2.2ポイント増加した。一方、十分にできていないと回答した企業の割合は39.9%で、前回調査から1.1ポイント減少した。
  • コスト高騰に対して6割以上転嫁できていると回答した企業の割合は47.4%で、前回調査から2.3ポイント増加した。一方、価格転嫁が全くできていないと回答した企業の割合は15.5%で、前回調査から1.9ポイント減少した。
  • 「パートナーシップ構築宣言」の登録については、「既に登録している」、「今後登録する予定」、「登録しようか検討している」を合わせた回答割合は36.7%で、前回調査から2.4ポイント増加した。

最低賃金の引上げについて

  • 今回の最低賃金引上げに伴う自社の賃金の引上げ状況については、「最低賃金は上回っていたので、賃金は引き上げていない」(35.9%)が最も多く、次いで「最低賃金を上回っていたが、賃金を引き上げた」(27.7%)、「新たな最低賃金額を下回っていたので、最低賃金額を超えて賃金を引き上げた」(14.4%)の順となった。
  • 今回の最低賃金引上げによる人件費上昇への対応策については、「生産性の向上」(38.0%)が最も多く、次いで「経費削減」(36.1%)、「価格転嫁」(34.1%)の順となった。
  • 今回の最低賃金引上げによる経営への影響については、「多少は負担になっている」(40.7%)が最も多く、次いで「大いに負担となっている」(22.9%)、「負担になっていない」(18.6%)、「どちらとも言えない」(17.9%)の順となった。
     

サーキュラーエコノミーについて

  • サーキュラーエコノミーについて、「聞いたことがあり、内容も理解している」と回答した企業の割合は5.3%、「聞いたことはあるが、内容は分からない」は21.3%、「聞いたことがない」は73.4%であった。
  • サーキュラーエコノミーについて、「取り組んでいる」と回答した企業の割合は4.1%、「関心はあるが取組に至っていない」が12.2%、「関心がない」が20.1%、「分からない」が63.7%であった。
  • 取り組んでいる内容又は関心がある内容については、「廃棄物の削減・リサイクルの徹底」(58.1%)が最も多く、次いで「生産工程の最適化による生産ロスの削減や端材・副産物の活用」(41.9%)、「自社における、リースやシェアリング、中古品の活用」(26.3%)の順となった。

支援情報の取得手段について

  • 補助金やセミナーなどの支援情報を得る際の手段については、「商工会・商工会議所(広報誌・経営指導員等)」(44.3%)が最も多く、次いで「取引金融機関」(30.6%)、「税理士等のコンサルタント」(25.8%)の順となった。
     

報告書

アンケート調査集計表(Excel形式、csv形式)

時系列データ(Excel形式、csv形式)

お問い合わせ

産業労働部 産業労働政策課 企画調査担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎4階

ファックス:048-830-4818

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?