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掲載日:2025年3月26日
Q 田並尚明 議員(民主フォーラム)
私は、今の体からは想像できないと思いますけども、こう見えて中学時代は1,500メートルと3,000メートル、共に熊谷市で1番でした。毎日寝坊して学校までの約1,500メートルを走って通学していたため、たまに早く起きて歩いて通学している私を見ると、周りの生徒は「田並だ、田並だ。遅刻だ。やばい」って走り出す始末でございました。その日々の努力の積み重ねで、自然と足が速くなっていました。
部活はバスケットボール部でしたが、陸上シーズンになるとバスケ部との掛け持ちで、厳しい練習で気絶したこともあります。その気絶したとき気が付くと先生が「田並、大丈夫か」と聞くので、「大丈夫です」と答えたら、今日はもう帰れと言うのかと思ったら、「そうか。じゃ、もうバスケの練習に戻れ」と言うので、まだあのきついバスケ部の練習をするのかと思うと、また気絶しそうになりました。
申し上げたいことは、当時は根性でどうにかなるという時代でしたが、現在はスポーツ科学の発展により、日本人アスリートが世界で活躍する時代となりました。
このような背景を踏まえると、本県のスポーツ科学拠点施設整備運営事業には、アスリートの技能向上や世界で活躍する選手の育成といった大きな期待が寄せられております。
この事業については、昨年7月に事業者の辞退を受け、改めて民間事業者からのサウンディング調査を実施し、それらの意見を参考に今年度末をめどに公募設置等指針の見直しを進めてきました。
しかし、令和7年度当初予算では、指針の基となる基本計画そのものを見直し、導入機器や整備手法、公園西側エリアなどと連携した上尾運動公園の再整備の検討・調査も含め、大幅な変更も想定されます。
そこで、まず、(1)施設整備の目的についてお伺いいたします。
この事業の目的には、アスリートの競技力向上だけでなく、県民の体力・健康づくりをはじめとするスポーツの普及も含まれています。しかし、サウンディング調査結果にもあるように、アスリートの競技力向上と一般県民の健康増進の両立は、私も難しいと考えます。スポーツ科学拠点施設で得られた知見を県内市町村やスポーツ団体、医療関係者などに発信し活用していくことは有意義ですが、主たる目的はアスリートの競技力向上に絞るべきではないでしょうか。知事の御所見をお伺いいたします。
また、得られた知見を活用していくという観点で考えますと、上尾市にはリハビリテーションセンターがあります。スポーツ科学の知見をパラスポーツだけでなく、リハビリにも生かせる可能性があり、同センターとの連携も進めていただきたいと考えますが、併せて知事の御所見をお伺いいたします。
A 大野元裕 知事
令和3年3月の整備地選定委員会の報告書では、スポーツ科学拠点施設は、「県の総合スポーツ拠点として、多様な競技の競技力向上に資する施設であること」とされており、競技力向上は主たる目的の一つであります。
この報告書に照らして、スポーツ科学拠点施設の役割を果たすことのできる競技力向上施設と体育館の整備を行うこととして、令和7年度は施設の基本計画の策定を進めてまいります。
一方で、同報告書では、その他の役割として、「スポーツ科学の知見を各競技団体・市町村に広く波及させる役割を担う」こと、「アスリートだけではなく、より多くの県民がこの施設の恩恵に浴することができるように、県民が利用しやすく健康づくりに寄与する施設を目指す」ことが求められております。
このため、競技力向上だけではなく、県民の健康増進に資する施設とすることが重要と考えます。
例えば、トレーニングによる筋力の維持や低下防止、脱水予防のための適切な水分補給などの健康増進プログラムを作成をし、県民向けに実践するなど、蓄積されたスポーツ科学の知見を生かし、競技力向上と県民の健康増進を両立させる取組などが考えられます。
もちろん、得られた知見の全てが直ちに県民の健康増進に役立つわけではありませんが、広く展開できる知見が得られた場合には、その恩恵を一部のアスリートに限定するだけではなく、県民全体の健康づくりにも役立てたいと思います。
議員の御質問の趣旨を十分踏まえつつ、競技力向上を核としながらも、県民の健康増進に資する事業も行うという両輪体制で、スポーツ科学拠点施設の整備を行ってまいります。
次に、総合リハビリテーションセンターとの連携についてであります。
埼玉県では、障害者アスリートを発掘するための競技体験会や体力測定会で、センターの持つ体力測定及びその結果の分析機能等を活用するなど、連携して障害者スポーツの支援を行っております。
今後整備するスポーツ科学拠点施設では、例えば、アスリートのけがの予防につながるプログラムなどを作成することも検討しており、そこで得られる知見を障害者スポーツだけではなく、リハビリに生かすことも考えられます。
病気やけがなどの治療、その後のリハビリにスポーツ科学の知見をどこまで生かせるか研究をしてまいりたいと考えております。
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