埼玉県議会 県議会トップ画像

本会議及び予算特別委員会の生中継・録画中継をご覧になれます。

会議録の内容を、検索したい言葉や発言者などで検索できます。

ここから本文です。

ページ番号:266066

掲載日:2025年3月26日

令和7年2月定例会 代表質問 質疑質問・答弁全文(田並尚明議員)

県のDXの取組について-デジタルを活用した業務プロセス改革と県民サービスの向上について-

Q 田並尚明 議員(民主フォーラム)

大野知事は、2期目の県政運営に当たり、人口減少・超少子高齢社会の到来と、激甚化・頻発化する自然災害などへの危機対応という二つの歴史的課題に正面から向き合い、10年後、20年後を見据え、持続的に発展する社会の構築を目指すと表明されました。
そして、一つ目の柱である人口減少・超少子高齢社会への対応の鍵となる重要な取組に、DX(デジタルトランスフォーメーション)を位置付け、知事自らペーパーレスを率先実行するなど強力なリーダーシップを発揮し、埼玉県のDXを力強くけん引しておられます。我が会派としても、DXの重要性を強く認識した上で、埼玉県の取組や成果を注視してまいりました。
しかしながら、ペーパーレス化やGISシステムなど取組の成果が目に見える形で分かるものに比べると、ここ数年、知事が力を入れておられるTX(タスク・トランスフォーメーション)は、県庁内部事務の見直しということもあり、県庁の外にいる県民の方々が取組の内容を理解し成果を実感するのは、なかなか難しいように感じます。
タスク・トランスフォーメーションとは、単に県庁の事務にデジタルを導入することが目的でなく、デジタルで事務を効率化し、そこで生み出した時間を県民サービスの向上に振り分ける、あるいは企画立案のような創造的な仕事や職員のスキルアップに活用するお考えと聞いております。それらTXで生み出したリソースで県民生活をどう変えていくのかをもっと分かりやすくアピールすることにより、TXに対する県民の理解が深まり、共感も高まるのではないでしょうか。
そこで、知事にお伺いいたします。
TXでどのような業務効率化に取り組み、どのような成果を生み出しているのか。また、生み出した時間をどのように活用し、県民サービス向上に結び付けていこうとしているのか、知事の御所見をお伺いいたします。

A 大野元裕 知事

現在取り組んでいるタスク・トランスフォーメーション、TXの推進に当たっては、デジタルで効率化できるタスクを見極め、成功事例を横展開することで、一気呵成に県庁の生産性を高めたいと考えています。
県には約1万の事務がありますが、これらの事務をタスク単位に分解すると、「照会・回答」「記録・要約」など、いくつかの共通するタスクの組合せで成り立っています。
そこで、例えば、「照会・回答」はノーコードツールで省力化をする、あるいは、「記録・要約」は文字起こしAIや生成AIで自動化するといった業務効率化のモデルをつくり、共通のタスクを持つ事務に横展開をしてまいります
例えば、ノーコードツールで報道発表案件の照会事務を効率化したケースでは、全庁で約4,500時間の作業削減効果を生み出しました。
また、全庁で会議のTXに取り組んだ結果、ウェブ会議の活用や議事録の自動作成等により、約1万2千時間の作業時間を削減しました。
こうして生み出した時間を、創造的な仕事や県民サービスの向上、さらに職員のアップスキリングや残業時間の減少など、各所属の状況に応じて有効活用していきたいと考えています。
例えば、労働相談の記録作成をデジタルで効率化した課においては、生み出した時間で相談のスキルを高める勉強会を開催し、相談業務の質の向上に取り組んでいるところであります。
今後は、職員のスキルアップ支援を更に強化し、職員の専門性や知見を高めることで、新たな政策立案等につなげるとともに、今後厳しい財政運営等が行われるであろう地方行政においても、未来を見据えた地方行政の在り方をリードしてまいりたいと考えております。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

お問い合わせ

議会事務局 政策調査課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?