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掲載日:2024年7月12日
Q 松井弘 議員(自民)
県内には神楽や獅子舞、お囃子など各地域に伝えられた数多くの伝統芸能があります。私の地元朝霞市にも毎年、溝沼氷川神社で奉納される水沼の獅子舞や、古くから年中行事やお祝いの際に歌われてきた根岸野謡があり、地域の皆様に愛され代々受け継がれてきています。
地域固有の伝統文化・芸能は、埼玉県の貴重な財産です。県の魅力を高めてくれることはもちろん、心の豊かさを育むとともに人と人とのつながりを生み、地域の結び付きを深める役割も果たしてきました。
私は、昨年11月にららぽーと富士見で開催された埼玉県和文化フェスタへ参加や、3月のリニューアルオープンした彩の国さいたま芸術劇場で行われた近藤良平芸術監督が構成・演出に関わった「埼玉回遊〈特大号!〉」の鑑賞を通じ、和文化の優雅さや力強さに触れ感銘を受けるとともに、伝統文化・芸能の魅力を再確認し、その新たな可能性を感じることができました。
また近年、和太鼓なども各地で盛んに行われている光景をよく見ます。私は、和太鼓は伝統文化と言うべきと思います。時代とともに演目などが変わりつつある中ではありますが、和太鼓の歴史を踏まえながら現在に合った形で多くの若者の姿も拝見します。
伝統文化・芸能は、各保存会をはじめ地域の方々の献身的な努力によって継承されています。しかしながら、多くの団体が会員の高齢化による担い手不足に悩んでおり、中には活動の縮小や休止を迫られるなど苦境に立たされている団体もあると聞きます。
地域活性化の観点からも高齢化による担い手不足に歯止めをかけ、伝統文化・芸能の継承を支援することは大変重要だと考えます。例えば、学生を対象とした鑑賞会などの改正により、目で見る機会を提供することも重要だと思いますが、伝統文化・芸能の次世代への継承という点においては、実際に体験することにまさるものはないと思います。
伝統文化・芸能の裾野拡大のためには、やはり鍵を握るのは未来を担う若い方々の参画です。若者の伝統文化・芸能への参画につなげるために、伝統文化・芸能に触れる機会をつくり、その魅力が認知されることが最重要課題と感じています。
そこで、地域固有の伝統文化や芸能の魅力を発信し、次世代継承につながる若手の担い手確保のためにどのような取組を行うのか、県民生活部長に伺います。
A 島田繁 県民生活部長
本県では、地域固有の伝統芸能が各地に受け継がれておりますが、多くの伝統芸能団体で高齢化が進み、担い手の確保が喫緊の課題となっております。
議員御指摘のとおり、若い方も含めて多くの県民に伝統芸能に触れてもらう機会をつくり、興味をもっていただくことは、伝統芸能の担い手を増やす観点から重要であると考えております。
そこで、令和4年度から全県的な伝統芸能の魅力発信事業として、「埼玉県和文化フェスタ」を大規模商業施設で実施しており、日頃、伝統芸能になじみのない方が伝統芸能に触れ、魅力を感じていただく機会を提供しております。
和文化フェスタでは、学校や伝統芸能団体の協力を得て、中学生や高校生による和太鼓の演奏などを披露してもらっています。
若い世代のステージ出演により、友人や家族などが会場に足を運ぶことで、若年層が伝統芸能の魅力に触れ、担い手の裾野が広がる効果が期待できます。
その他、埼玉県文化振興基金を活用して子どもたちや若者が伝統芸能を体験する講座などを対象とした助成メニューを設けるなど、若手人材の発掘・養成に対する支援も実施しております。今後も、若い世代が伝統芸能を体験する機会をさらに増やすなど、若い担い手の確保に努めてまいります。
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