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掲載日:2024年7月12日
Q 松井弘 議員(自民)
2021年、東京2020オリンピック・パラリンピックが開催され、コロナ禍の開催ではありましたが、日本全体が大いに盛り上がったと感じています。こうした国際大会は、スポーツの価値と魅力が県民に広く認知される絶好の機会でありました。
本年はフランス、パリでオリンピック・パラリンピックが開催されます。また、来年には東京でデフリンピックも開催されることから、スポーツへの関心の高まり、とりわけパラスポーツ・デフスポーツに対する注目度が高まることが予想されます。パラスポーツ・デフスポーツは、障害を有する方が継続的に行うことによってやりがいとなり、障害を有する方が能力の限界に挑むその姿は、時として健常者アスリート以上に人々に訴えるものがあります。
やはり本県ゆかりの障がい者アスリートが活躍することは、本県が進める共生社会の実現に向けた大きな推進力となり得ると考えます。県では、パラスポーツ・デフスポーツは福祉部で扱っていたものを県民生活部に移し、スポーツ分野として一元化するなど、パラスポーツ・デフスポーツの普及推進に力を入れてきました。今回のオリンピック・パラリンピック、デフリンピックを契機に、更に強化していく必要があると自分は思っています。
昨年の6月定例会における一般質問において、県ではスポーツを知り、楽しむ機会をつくる。地域で障がい者がスポーツを始められるきっかけをつくる。障がい者がスポーツをする際に必要な支援を担う人材を育成する。このような三つの取組に力を入れていると答弁がありました。
まずは、県で取り組んできた三つの成果はどの程度あったのかを確認させてください。
そして、今後、障がい者アスリートに対し、県はどのように支援をしていくのか、県民生活部長に伺います。
A 島田繁 県民生活部長
まず、「県で取り組んできた3つの成果について」でございます。
1つ目は、スポーツを知り楽しむ機会を作ることについての成果です。
障害者の方が気軽に多くのスポーツに触れることができる「彩の国ふれあいピック」では、新たな参加者を掘り起こすため、種目数の拡充や申込方法の改善を図った結果、前年より参加者が530名増え、多くの方に競技に触れていただきました。
初めての参加者からも「普段できない体験ができて良かった。」「色々な種目を楽しめた。」など御好評をいただいております。
2つ目は、地域で障害者がスポーツを始められるきっかけを作ることの成果です。
昨年度は、パラスポーツの体験会や教室を運営する10団体を支援し、県内各地で延べ約1800名の県民に御参加をいただきました。
中には、毎年参加するようになったり、これをきっかけにチームに新たに加入するなど、スポーツが身近なものになっている方が着実に増えております。
また、令和4年度から特別支援学校など県内8施設にパラスポーツ用具を配置し、障害のある方が利用しやすい環境も整えました。
このうち、スポーツ振興課保有分の利用状況だけを見ても、令和5年度は前年比7倍の約1300名の県民に用具を御利用いただきました。
3つ目は、障害者がスポーツをする際に必要な支援を担う人材を育成することの成果です。
県では、パラスポーツ指導員養成講習会を開催し、毎年50名程度の資格取得を支援している他、学生ボランティアに県主催のスポーツフェスティバル等のパラスポーツ体験ブースを任せるなど、次世代の人材確保を意識した取組を行い、昨年度は30名が参加しております。
次に、「今後、障害者アスリートに対し、県はどのように支援をしていくのかについて」でございます。
議員御指摘のとおり、今年、来年と続く世界的スポーツイベントで本県ゆかりの障害者アスリートが活躍することは、共生社会の重要性を広く県民に認識していただける、またとない機会であると捉えております。
障害者アスリートに対する支援については、トップアスリートの輩出を目的としたプラチナ事業において、強化指定選手としてデフアスリートを含む20名を認定し、トレーナー、栄養士などからの個別サポートや大会遠征費等の支援を行っております。
また、今年度からは発掘・育成を強化する取組も追加し、競技力向上のためアスリートを一貫して支援する仕組みを整えました。
障害者アスリートが世界で活躍することは、県民に元気や勇気を与えるとともに、共生社会の実現に向けた大きな力となることから、今後もしっかりと支援してまいります。
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