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ページ番号:247077

掲載日:2023年12月28日

令和5年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(小川寿士議員)

子育て支援・児童福祉施策について-知事公約「病児保育施設整備を支援」について-

Q 小川寿士 議員(民主フォーラム)

昨日も御議論がございましたが、私からは保護者の利便性の向上という観点からお伺いしたいと存じます。
本日傍聴に来ております孫たちの年齢の子供を育てている親御さんにとりましては、子供が急に発熱するなど保育所などに預けることができなくなることは日常茶飯事に起こることでありまして、その都度、仕事の調整ができれば良いのでしょうが、なかなかそうはいかないことも多々ございます。そうした際に病児保育施設が身近にあって、いざというときに利用できる環境にあれば、子育て世帯にとっては大変大きな安心につながることと思います。
大野知事が就任されましてから4年間において、実施する自治体が40市町、96施設から、44市町、144施設と実に1.5倍に増加するなど、順調に整備されつつあると承知しております。その意味では、更なる施設数の増加を期待しつつ、保護者からは更に利便性の向上についても期待する声が多くございます。
例えば、子供が発熱するのは夜中であったりするわけでありますけれども、急な事態での対応が必要となり、施設の空き状況を確認し、予約するなど迅速な対応をしなくてはなりません。しかし、利用施設がなかなか分かりにくい、あるいは空き状況を確認しにくいなど、使いづらさを指摘する声がございます。
近年、そうした課題への対応として、例えば大分県では、病児保育事業の広域化とICT化によって、県内居住地にかかわらず県内の病児保育施設を利用できる。また、病児保育ネット予約サービスを利用することで、24時間いつでもスマートフォンから県内病児保育施設の空き状況の確認や予約もできるというサービスが提供されています。
また、対象者を何とか小学生まで拡大してもらいたいとの保護者の要望に対しまして、小学生までを対象とする自治体も増えつつございます。
今後、病児・病後児保育の拡充につきましては、施設数の拡充とともに利便性の向上についても是非積極的な取組が必要ではないかと考えます。知事の御見解を伺います。

A 大野元裕 知事

病児保育につきましては、小川議員もお孫さんの例を挙げられましたが、私も連合のアンケートなどから、子育て世帯にとって最も切実な課題だと考え、1期目から公約に位置付け、その整備の促進に取り組んでまいりました。
具体的には、病児・病後児等の保育事業の実施主体である市町村に対し、新たな病児保育施設の整備や運営に対する補助、先進事例の情報提供などを行ってまいりました。
その結果、議員お話しのとおり、令和5年4月現在の病児保育施設数は、44市町144施設となり、私が知事に就任する前と比較して1.5倍に増加をしております。
また、病児保育施設がない一部の市町では、近隣市町との連携による広域利用を実施しているところもございます。
このほか、病児保育施設を設置せず、子供を一時的に預けたい方と預かれる方とが相互援助を行うファミリー・サポート・センター事業を活用した病児等の預かりを実施している市町もございます。
このように、各市町村が地域の実情に合わせた方法で病児保育施設の設置等に取り組んだことで、本県では、一定の体制が整ったと考えております。
また、病児保育施設を利用する方の利便性を向上させることも必要と考えます。
本県では、地域の実情に合わせたきめ細かい制度が他の自治体と比較しても先行的に整いつつあり、一律のシステムとして構築することに困難もありますが、市町村に対し、病児保育施設の広域化やオンラインでの予約システム導入など、先行自治体の好事例の情報提供を行うとともに、ICT化への国庫補助金の活用を促すなど、様々な支援を行ってまいりたいと考えます。

再Q 小川寿士 議員(民主フォーラム)

今、大変前向きな御答弁を頂きましたけれども、ICT化を活用の部分で更に具体的な内容がございましたら、知事の御見解をお伺いします。

再A 大野元裕 知事

病児保育施設利用者の利便性の向上を図るため、既に一部の市町村では、地域の実情やニーズに基づき、利用システムのICT化を導入をしています。
ICT化により、例えば、病児保育施設を予約する際、空き状況がリアルタイムで表示される、あるいは予約、さらにはキャンセルなどができるなど、手続がウェブ上で完結することが可能となったとのことであります。
利用者からは、子供が急に体調不良になった際にも、すぐに預け先を見つけられるようになった、手続に窓口に行かなくて済んだなどのお声を伺っております。
先ほど申し上げましたとおり、埼玉県では一定の制度が整いつつあり、なおかつ、地域に合わせてきめ細かな制度が混在しているため、県内一律のシステム導入には困難も伴いますが、今後とも、市町村における病児保育施設のICT化に係る国庫補助の活用について、支援をしていきたいと考えます。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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