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ページ番号:200737
掲載日:2024年7月4日
Q 日下部伸三 議員(自民)
情報を公開していただけない県内基幹病院の新型コロナ受入れ患者数については、私のほうで調べさせていただきました。
受入れ患者が少なくても重症者が多いと大変なので、ECMOを回した症例数も併せて調べました。
県立循環器・呼吸器病センターは、昨年2月1日から今年の4月30日までで患者数590人、ECMOは1例。
さいたま市立病院は、昨年の2月から今年の5月末までで患者数556人、ECMOは0人。
さいたま市民医療センターは、今年の5月20日までで患者数371人、ECMOゼロ。自治医大埼玉医療センターは、今年の5月末までで患者数250人、若干少ないですけれども、ECMOが20例なんですね。
防衛医大は、今年の5月27日午後5時までで患者数164人、ECMOゼロ例でした。
防衛医大は、埼玉医大の本院と並んで本県の第一種感染症指定医療機関2か所のうちの1か所です。
国の直轄でもあり、新型コロナのような新興感染症やバイオテロに対して大車輪の働きをすべき医療機関ですが、全く物足らない数字です。
また、変異株のゲノム解析もしておりません。
防衛医大は、三次救命救急センターにもなっておりますが、昨年1年間の救急車受入れ台数は、さいたま市立病院が7,142台、自治医大埼玉医療センターが7,003台、さいたま市民医療センターは4,545台、埼玉医大総合医療センターが5,010台に対し、防衛医大は2,169台にとどまっております。
これも物足らない数字です。
今回の新型コロナについては、県立循環器・呼吸器病センターでは将棋で言えば飛車の役割を果たしていると思いますが、角の役割を果たすべき防衛医大はその働きをしていないと思います。
第一種感染症指定医療機関としての防衛医大の新型コロナ受入れ患者数は164人。
もう一度申しますけれども、循環器・呼吸器病センターが590人。さいたま市立が556人。それから、さいたま市民医療センターが371人。自治医大は250人ですけれども、ECMOが20例。防衛医大はわずか164人で、ECMOの症例ゼロ。三次救命救急センター、大体どこの病院も5,000台以上受けているんですけれども、防衛医大は台数で年間2,169台。
これをどのように捉えているか、保健医療部長の見解をお聞かせください。
A 関本建二 保健医療部長
防衛医科大学校病院には、第一種感染症指定医療機関として令和2年2月以降の県内での患者発生当初から、新型コロナウイルス感染症の全県的な患者受入れをお願いしてきました。
現在も継続的に患者を受け入れていただいているところでございます。
また、高度専門医療の提供が可能な大学病院として、透析や妊婦、難治性の基礎疾患を有する新型コロナ患者の入院受入れを行っていただいております。
さらに、変異株感染者が確認された当初における隔離病床の提供についても、他の医療機関に先行して協力いただくなど、受入れ件数だけでははかれない貢献をしていただいております。
一方、救急車受入れ台数2,169台につきましては、他の救急救命センターと比較して少ない状況にございますので、引き続き三次救急医療体制の強化に努めてまいります。
再Q 日下部伸三 議員(自民)
今、保健医療部長、防衛医大は何か難しい症例をやっているようなことを伺いましたけれども、防衛医大はECMOはゼロなんですね。自治医大は20例やっているんですね。自治医大のことで言うんだったら分かるんですけれども、今、保健医療部長が答弁されたような難しい症例は、さいたま市立病院も、それから自治医大も、ほかの病院もみんな受けているわけですよ。
もうほかの病院が500人以上受けているところに164人というのは、第一種感染症指定医療機関としては全く物足らないと思うんですが、物足らないというふうには思わないんですか。
再A 関本建二 保健医療部長
防衛医科大学校病院は新型コロナの治療においては西部地域の中核的な役割を担っておりまして、近隣の入院協力医療機関で対応できない重症患者の対応も行っているところでございます。
ECMOの実績は確かにないということでございますけれども、重症患者の受入れを積極的に受けていただいているということでございまして、負荷も多くございますので、受入れ患者が伸びにくい面もあるものと認識しております。
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