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掲載日:2019年6月26日
Q 細田善則議員(自民)
近年多発する都市災害を受けて、県民の皆様の災害に備え、学び、大切な家族を守りたいという機運は、以前にも増して高まっております。それは、昨年の学習センターの入館者数が過去最高の5万5,568名を記録したことにも表れています。しかし、平成6年にこのセンターがオープンした当時と現在では、大規模災害に対する想定や対処などの考え方も大きく変わっており、本年度の予算で展示内容と施設のリニューアルが予定をされて、内容などの検討が進んでいる状態だと聞いております。
今回のリニューアルのコンセプトは、埼玉県防災学習センターあり方検討委員会報告書に基づいて、人に焦点を当てる、そして3つの柱である悲しみ喪失感という災害の本質を学ぶ、そして大切な人と自分を守るための防災、埼玉県の災害リスクを知る、そして連携をし、防災教育の拠点を目指すというふうにコンセプトを定めているそうです。
本リニューアルで、更に多くの県民の皆様に災害時に生き抜く力を身に付けていただきたいと私も願っており、そしてそこで参考とすべき施設だと思われるのが東京・有明にあります「そなエリア」こと東京臨海広域防災公園です。東京直下72時間ツアーという施設全体を通じて学ぶプログラムが構築をされ、マグニチュード7.3、最大震度7の首都直下地震の発生から避難までを体験し、タブレット端末を使い、クイズに答えながら生き抜く知恵を学ぶことができます。大人から子供まで広い世代から好評を得ており、昨年の来場者数は約27万人を数えたそうです。来場者に、自分もその災害に見舞われるかもしれないという災害想定のリアリティーと、幅広い世代に「参加したい」と思わせるような柔らかい印象の学習プログラムの構築が肝要であると思います。もちろん、「楽しかった」だけで終わらないように、先ほどのコンセプトをしっかり盛り込むことは絶対条件であります。それを踏まえてお伺いいたします。
リニューアルに際し、学習センターの全体のイメージを一新するような目玉として、どのような展示改修を計画されているのでしょうか。そして、広報の観点でも一点、リニューアルに際し、これまで防災学習センターの存在を知らなかった人に新たに来館をしていただく、また、過去に一度訪れたことのある方にも再度来館したくなるような広報を私は期待をしております。
特に、利用の多い学校関係者、自治会などへの広報策は重要だと考えますが、どのようにこのリニューアルのPRを検討されているのか危機管理防災部長にお伺いをいたします。
最後に、一点提案も含め、お話しします。今回のリニューアルに際し、防災学習センターにも「そなエリア」のような県民が親しみを感じる愛称、通称を広く募集したらいかがでしょうか。それにより、多くの県民にリニューアルすることの周知ができ、来場者数の増にもつながると考えます。危機管理防災部長の御所見をお伺いします。
A 槍田義之 危機管理防災部長
まず、「展示改修の目玉としてどのようなものを計画しているのか」についてです。
防災学習センターについては、平成27年度に有識者などによる「埼玉県防災学習センターあり方検討委員会」を設置し、どのような防災教育を提供していくべきかなどについて、検討していただきました。
平成28年度は、その検討結果を踏まえ、展示フロアの改修設計などを行ってまいります。
あり方検討委員会からは、悲しみ・喪失感へと思いを馳せることが防災のモチベーションにつながるという御提言をいただきました。
そこで、設計にあたっては、来場者にそうした感情を持っていただくよう、最新の映像技術を駆使し、臨場感溢れる体験施設を目指してまいります。
また、楽しく学び、いつの間にか、防災の力をつけているようにすべきという御提言もいただきました。
ゲーム感覚で楽しく防災知識を習得できるよう、展示を取り入れてまいりたいと考えております。
具体的な展示内容については、これから実施する設計の中で作り上げてまいります。
次に、「リニューアルを機にどのようなPR方法を検討しているのか」についてです。
あり方検討委員会では主なターゲットとして、小中学生やファミリー層、さらには自主防災組織をあげております。
このため、教育機関と連携し、小中学生を対象とした広報に努めるとともに、市町村を通じて、自治会や自主防災組織にもPRしてまいります。
また、ファミリー層などインターネットに慣れ親しんでいる世代に対しては、ソーシャルネットワークサービスを活用するなど、世代に応じた効果的な媒体を使って、広報を行ってまいります。
次に、「県民が親しみを感じる愛称・通称を広く募集したらどうか」についてです。
議員からお話のありました東京有明の「そなエリア」は、親しみやすい愛称と相まって多数の来場者があります。
平成27年3月にオープンした西部地域振興ふれあい拠点施設は、「ウェスタ川越」という愛称で、多くの方々に親しまれています。
愛称を募集することによって、防災学習センターの存在を知らなかった方々にもPRできるのではないかと考えます。
防災学習センターにつきましても、展示のリニューアルを機に、多くの県民の方々に親しみをもって訪れていただけるよう、愛称の募集について検討してまいります。
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