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掲載日:2019年6月26日
Q 細田善則議員(自民)
現場の先生にお伺いをいたしますと、知識が物を言う教科の点数だけでは測れない様々な要素にも光を当ててほしい、評価をしてほしいという声をいただきます。国の学力指導要領では、生きる力イコール知・徳・体のバランスがとれた力と定義され、変化の激しいこれからの社会を生きるため、確かな学力、豊かな心、健やかな体をバランス良く育てる、育むということが大切であるということと、また県でも学力、規律ある態度、体力の教育に関する3つの達成目標として従来より重要視されていた観点です。
しかしながら、これまでは非認知能力と呼ばれる学力の中の一要素でしかない、ペーパーテストの点数以外の部分をしっかりと評価し、改善していく仕組みが貧弱だったのではないでしょうか。
県学調では、科目テストの後に80問程度の質問紙という4から5択のアンケートを行っており、生徒がどれだけ主体的に意欲を持って授業に取り組んでいるのかについて、生徒自身による自己評価を集計しているということです。このように、確かな学力を伸ばすためには、非認知能力をいかに見える化をさせて、しっかりとデータを取り続けて多変量の解析を行って、科学的根拠のある相関関係を確認した上で、現場の指導の改善に生かしていくことが重要なポイントだと考えます。これから県学調の効果を更に高めていくためには、学力に影響を及ぼすと言われている様々な要素、一人一人の教師の指導方法、また各家庭の経済環境を含む状況などもデータとして加え、非認知能力などきちんと評価していくべきだと考えます。それらが機能することによって、ペーパーテストの点数主義から子供たち、そして教師、そして家庭、社会全体をペーパーテストの点数主義から脱却をさせていくことができると思いますが、教育長に御見解をお伺いいたします。
A 関根郁夫 教育長
ルールを守ること、人の痛みが分かること、あきらめずに物事をやり遂げることなどは、ペーパーテストでは測れない非認知能力と呼ばれ、改めて近年注目されております。
これらの力は、子供たちが学習に積極的に取り組み、確かな学力を身に付ける上でも大変重要であると認識しております。
埼玉県学力・学習状況調査では、児童生徒に対するアンケートで、「ルールや順番を守ることができる」「やらないといけないことはきちんとやる」といった非認知能力に関わる質問項目を設けているところでございます。
引き続き、非認知能力をより適切に把握し、学校における指導の充実に役立つものとなるよう、調査の改善に努めてまいります。
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