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掲載日:2023年8月25日

長谷川 就一 はせがわ しゅういち

所属・職名  

大気環境担当 主任研究員

 専門学問分野

大気環境工学 / 粒子状物質・エアロゾル

 関心のある研究テーマ

PM2.5に関する測定法の検証や確立(炭素成分、1時間値など)

PM2.5における地域汚染の寄与推定(バイオマス燃焼、二次生成など)

PM2.5の健康影響評価

PM2.5・光化学オキシダント(O3)の発生源や生成と気象要因

環境学習・環境政策・環境情報発信における科学コミュニケーション

 学位

博士(工学)

学位論文:多成分系大気エアロゾルの光学的特性に関する研究

 経歴

北海道大学大学院 工学研究科環境資源工学専攻 博士後期課程 修了(2001年3月)

独立行政法人国立環境研究所PM2.5・DEP研究プロジェクト 都市大気保全研究チーム NIESポスドクフェロー(2001年4月~2006年3月)

独立行政法人国立環境研究所アジア自然共生研究グループ 広域大気モデリング研究室 NIESフェロー(2006年4月~2009年9月)

埼玉県環境科学国際センター大気環境担当 主任(2009年10月~2016年3月)

埼玉県環境科学国際センター大気環境担当 専門研究員(2016年4月~2022年3月)

埼玉県環境科学国際センター大気環境担当 主任研究員(2022年4月~)

 所属学会

大気環境学会(1997年~)、日本エアロゾル学会(2001年~)

 センターにおける調査・研究

 自主研究事業

  • 自主研究「気候にも影響する大気汚染物質の地域排出実態の解明」(2022~2024年度)
  • 自主研究「汚染物質の排出構造変化によるPM2.5及びO3への影響」(2019~2022年度)
  • 自主研究「地域汚染によるPM2.5の発生源寄与推定に関する研究」(2015~2018年度)
  • 自主研究「微小有機成分粒子の一次排出および二次生成の寄与割合推定に関する基礎的研究」(2011~2014年度)

外部競争的資金による研究

  • 新規採取法及び細胞・動物曝露実験によるPM2.5の健康影響決定要因の同定(環境省環境研究総合推進費、2016~2018年度、研究協力者)
  • 有機炭素分析を利用したPM2.5の発生源寄与推定の高分解能化(鉄鋼環境基金環境助成、2014年度、研究代表者)
  • 全国の環境研究機関の有機的連携によるPM2.5汚染の実態解明と発生源寄与評価(環境省環境研究総合推進費、2011~2013年度、研究協力者)
  • わが国都市部のPM2.5に対する大気質モデルの妥当性と予測誤差の評価(環境省環境研究総合推進費、2010~2012年度、研究分担者)
  • 大気微小粒子中炭素成分の炭化補正簡便法の開発と濃度変動評価(文部科学省科学研究費補助金(若手研究(B)、2010~2011年度、研究代表者)
  • 大気エアロゾル中炭素成分測定の向上とアジアにおける越境大気汚染観測への適用(文部科学省科学研究費補助金(若手研究(B))、2008~2009年度、研究代表者)
  • 人為起源大気エアロゾルの地球温暖化抑制効果に関する基礎的研究(文部科学省科学研究費補助金(特別研究員奨励費)、1999~2000年度、研究代表者)

外部機関との共同研究

  • 全国の地方環境研究所と国立環境研究所による2型共同研究「光化学オキシダント等の変動要因解析を通した地域大気汚染対策低減の試み」(2022~2024年度)
  • 全国の地方環境研究所と国立環境研究所による2型共同研究「光化学オキシダントおよびPM2.5汚染の地域的・気象的要因の解明」(2019~2021年度)
  • 全国の地方環境研究所と国立環境研究所による2型共同研究「PM2.5の環境基準超過をもたらす地域的/広域的汚染機構の解明」(2016~2018年度)
  • 全国の地方環境研究所と国立環境研究所による2型共同研究「PM2.5の短期的/長期的環境基準超過をもたらす汚染機構の解明」(2013~2015年度)
  • 全国の地方環境研究所と国立環境研究所によるC型共同研究「PM2.5と光化学オキシダントの実態解明と発生源寄与評価に関する研究」(2010~2012年度)

 研究業績

 査読付き原著論文

【筆頭】

 【共著】

  総説・解説     

  書籍

  • 長谷川就一:大気環境の事典(7-9微小粒子状物質PM2.5、8有機態炭素)、朝倉書店、 (2019)
  • 長谷川就一:みんなが知りたいPM2.5の疑問25(Q3、Q6、Q21)、成山堂書店 (2014)
  • 若松伸司、長谷川就一:環境分析ガイドブック(6章 大気試料分析、6.2 一般大気、6.2.4 PM2.5・ナノ粒子の分析)、丸善 (2011)

 国際学会プロシーディング

  • Hasegawa, S., Okuda, Y.: Estimation of Influence of Artifact on Carbonaceous Aerosol Measurement by Newly Developed Cyclone Sampler, 10th Asian Aerosol Conference, Jeju, Korea (2017)
  • Hasegawa, S., Yonemochi, S., Matsumoto, R.: Variations of seasons, years, and areas and those factors of chemical components of PM2.5 in Saitama, Japan, 9th Asian Aerosol Conference, Kanazawa, Japan (2015)
  • Hasegawa, S.: Estimation of influence of artifact on carbonaceous aerosol measurement, 9th International Aerosol Conference, Busan, Korea (2014)
  • Hasegawa, S., Fushimi, A., Takahashi, K., Fujitani, Y., Tanabe, K., Kobayashi, S.: Size-Resolved Carbonaceous Particles in Roadside and Ambient Atmosphere in Japan. 9th International Conference on Carbonaceous Particles in the Atmosphere, Berkeley, USA (2008)
  • Hasegawa, S., Takahashi, K., Fushimi, A., Jia, Y.T., Duan, J.C., Yang, L., Shi, Z.B., Ohara, T., Wakamatsu, S., Ma, Y.L., He, K.B., Hao, J.M.: A comparison of elemental and organic carbon in the urban atmosphere of Tokyo and Beijing in four seasons. The 10th International Conference on Atmospheric Sciences and Applications to Air Quality (ASAAQ), Hong Kong, China (2007)
  • Hasegawa, S., Fushimi, A., Kobayashi, S., Tanabe, K., Fujitani, Y.:Size Distribution and Chemical Composition of Nanoparticles in Roadside Atmosphere. 7th International Aerosol Conference, Minneaplois/St. Paul, USA (2006)
  • Hasegawa, S., Fushimi, A., Kobayashi, S., Saitoh, K., Tanabe, K., Wakamatsu, S.: Size Distribution and Chemical Composition of Nano- to Micrometer-Size Particles in Roadside Atmosphere. The 16th Regional Conference of Clean Air and Environment in Asian Pacific Area, Tokyo, Japan (2005)
  • Hasegawa, S., Ohta, S.: Some Measurements of the Mixing State of Soot-containing Particles at Urban and Non-urban Sites. 8th International Conference on Carbonaceous Particles in the Atmosphere, Vienna, Austria (2004)
  • Hasegawa, S., Kobayashi, S., Tanabe, K., Wakamatsu, S.: Measurements of Size-Separated OC and EC at Urban Sites with Different Environment by Thermal Optical Method. 8th International Conference on Carbonaceous Particles in the Atmosphere, Vienna, Austria (2004)
  • Hasegawa, S., Wakamatsu, S., Moriya, T., Sugata, S., Kobayashi, S., Itano, Y., Ohara, T.: Observation of Particulate Matter in Tokyo and Osaka Areas, The 8th International Conference on Atmospheric Sciences and Applications to Air Quality, Tsukuba, Japan (2003)
  • Hasegawa, S., Wakamatsu, S., Iwamoto, S., Kamiya, A., Bernabe, R. M., Cardenas, B., Gutierrez-Avedoy, V., Liu, X., Dong, S.: Examination of Analysis Method of Particulate Carbon and Some Measurements in Urban Areas, The 8th International Conference on Atmospheric Sciences and Applications to Air Quality, Tsukuba, Japan (2003)

  国内学会口頭発表 ※過去5年間の筆頭のみ

  • 長谷川就一:NOx低下に伴う埼玉県の光化学オキシダント高濃度の出現動向の考察,第64回大気環境学会年会、つくば、2023年9月
  • 長谷川就一:埼玉県におけるPM2.5の夏季硫酸塩および冬季硝酸塩と前駆物質との関係性、第40回エアロゾル科学・技術研究討論会、桐生、2023年8月
  • 長谷川就一、米持真一:東京五輪の交通規制による埼玉県におけるNOx・NMHCの変化,第63回大気環境学会年会、堺、2022年9月
  • 長谷川就一、米持真一:四季成分測定の長期データによる埼玉県におけるPM2.5の変化、第39回エアロゾル科学・技術研究討論会、横浜/オンライン、2022年8月
  • 長谷川就一:埼玉県における船舶燃料規制前後の夏季PM2.5硫酸塩の比較、第62回大気環境学会年会、オンライン、2021年9月
  • 長谷川就一:埼玉県における夏季PM2.5硫酸塩の高時間分解測定による船舶燃料規制の影響検討、第38回エアロゾル科学・技術研究討論会、オンライン、2021年8月
  • 長谷川就一:成分データを活用したPM2.5発生源寄与推定の手法検討、第37回エアロゾル科学・技術研究討論会、オンライン、2020年8月
  • 長谷川就一:成分データを活用したPM2.5発生源寄与推定の手法検討(1)・(2)、第60回大気環境学会年会、府中、2019年9月
  • 長谷川就一、武 直子、寺本佳宏、大塚英幸、田知行紘太、藤井 翔:日平均値の測定局間相関に基づくPM2.5の汚染要因の考察、第60回大気環境学会年会、府中、2019年9月
  • 長谷川就一:埼玉県における高時間分解測定データに基づくPM2.5炭素成分の時間・季節・地域分布、第36回エアロゾル科学・技術研究討論会、東広島、2019年9月

  招待講演  ※過去5年間

  • 長谷川就一:野外焼却の実態とPM2.5濃度への影響、公益社団法人日本環境技術協会第27回技術交流会、東京、2019年6月
  • 長谷川就一:全国データに基づくPM2.5の地域的特徴と汚染要因の考察、日本エアロゾル学会PM2.5の化学特性に関する研究会・大気環境学会都市大気エアロゾル分科会研究セミナー、加須、2019年3月

  その他の口頭発表  ※過去5年間の筆頭のみ

  • 長谷川就一:科学コミュニケーションの視点からPM2.5問題を振り返る、大気環境学会関東支部科学コミュニケーション部会研究フォーラム、オンライン、2022年11月
  • 長谷川就一、関東地方大気環境対策推進連絡会微小粒子状物質・光化学オキシダント調査会議:関東甲信静におけるPM2.5のキャラクタリゼーション~関東PM合同調査 令和2年度のまとめ~、関東地方大気環境対策推進連絡会・大気環境学会関東支部粒子状物質部会講演会、オンライン、2022年3月
  • 長谷川就一:大気汚染をどのように見せるか?―実感を伴った理解のための工夫―、大気環境学会関東支部科学コミュニケーション部会キックオフセミナー、オンライン、2021年5月

 表彰等         

  • 大気環境学会論文賞(2018年9月、大気環境学会;「野外焼却の実態とPM2.5濃度への影響に関する考察」)
  • 大気環境学会論文賞(2012年9月、大気環境学会;「北関東における微小粒子状物質のレセプターモデルと放射性炭素同位体比を組み合わせた発生源寄与率推定」)
  • 大気環境学会論文賞(2011年9月、大気環境学会;「夏季のPM2.5質量濃度に対する東アジアからの越境汚染人為エアロゾルの影響」)
  • 大気環境学会創立50周年記念地域奨励賞(2010年9月、大気環境学会)
  • 日本エアロゾル学会奨励賞(2010年8月、日本エアロゾル学会;「マルチスケールなフィールド観測に基づくエアロゾルの環境動態の解明」)
  • 大気環境学会論文賞(2009年9月、大気環境学会;「PM2.5中元素状炭素の自動車排出係数の推計と一般環境における大気中濃度の変動」)
  • 日本エアロゾル学会論文賞(2009年8月、日本エアロゾル学会;「加熱脱着GC/MSによるディーゼル排気及び大気中ナノ粒子の有機成分分析」)
  • 地球環境講演論文賞(2007年8月、土木学会地球環境委員会;「日本地域における大気混濁係数の推移」)
  • 大気環境学会論文賞(2006年9月、大気環境学会;「同一大気試料を用いた熱分離法および熱分離・光学補正法による粒子状炭素成分分析の比較」)
  • 地球環境論文賞(JGEE Award)(2003年7月、土木学会地球環境委員会;“Measurement of Optical and Chemical Properties of Atmospheric Aerosols(総合題目)”)

 学会活動

大気環境学会(1997年~)

  • 第47回年会プログラム委員(2006年)
  • 都市大気エアロゾル分科会代表(2007~2009年)、幹事(2009~2018年)、代表(2018~2020年)、幹事(2020年~現在)
  • 編集委員/編集実務委員(2008~2012年/2010~2012年)
  • 50周年記念特集号編集委員(2008~2009年)
  • 第50回年会実行委員(プログラム委員)(2009年)
  • 環境大気モニタリング分科会幹事(2010年~)
  • 第53回年会実行委員(プログラム・会場委員)(2012年)
  • 常任理事・関東支部役員(2014~2016年)
  • 企画運営委員会・産官学民連絡協議会委員(2018~2020年)
  • 理事・関東支部役員(科学コミュニケーション部会長)(2020~2022年)
  • 関東支部役員(科学コミュニケーション部会長)(2022年~)
  • 論文賞選考委員会委員(2023年~)
     

日本エアロゾル学会(2001年~)

  • 井伊谷賞選考委員(2007年、2009年)
  • 若手会代表(2008~2010年)
  • 常任理事(2010~2014年、2018~2020年、2022年~)、理事(2016~2018年)
  • 編集委員/編集幹事(2010~2014年/2012~2014年)、編集委員長(2018~2020年)
  • 第34回研究討論会実行委員(2017年)
  • ベストポスター賞選考委員(2017年)
  • 総務委員長(2022年~)

 社会的貢献・活動

  • 環境省局地大気汚染の健康影響に関する疫学調査(そらプロジェクト)学童コホート調査 曝露評価検討会オブザーバー/委員(2005~2010年度)
  • 国立研究開発法人国立環境研究所客員研究員(2009年度~)
  • 環境省微小粒子状物質等疫学調査研究検討会委員・実施班委員(2010年度~)
  • 環境省微小粒子状物質成分分析マニュアル検討会委員(2011~2015年度)
  • 環境省微小粒子状物質成分分析報告書作成に係る検討会委員(2012年度)
  • 環境省微小粒子状物質等毒性学調査研究検討会委員(2012~2016年度)
  • 高崎経済大学地域政策学部非常勤講師(2012~2016年度、2020年度)
  • 環境省環境調査研修所大気分析研修講師(2015~2021年度)
  • 環境省微小粒子状物質成分分析精度向上検討会委員/微小粒子状物質(PM2.5)精度ワーキンググループ委員(2016~2017年度/2018年度)
  • 環境省微小粒子状物質成分自動測定結果の評価検討会委員/微小粒子状物質(PM2.5)解析ワーキンググループ委員(2017年度/2018年度)
  • 環境省中央環境審議会大気・騒音振動部会有害大気汚染物質健康リスク評価等専門委員会専門委員(2017年~)
  • 環境再生保全機構諸外国における光化学オキシダントの対策に関するレビュー検討会(2019~2021年度)

お問い合わせ

環境部 環境科学国際センター 研究企画室

郵便番号347-0115 埼玉県加須市上種足914 埼玉県環境科学国際センター

ファックス:0480-70-2031

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