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掲載日:2024年6月20日
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くぬぎ山地区は、埼玉県南部、首都圏30km圏に位置する大規模な平地林で、川越市、所沢市、狭山市、三芳町にまたがる約152haの区域です。平地林の減少が続くなか、くぬぎ山地区周辺は、武蔵野の面影を残す一団の平地林が残る重要な地域となっています。
現在、県と地元3市1町では、都市近郊に残された貴重な緑地空間であるくぬぎ山地区の緑地を保全し、未来の世代に引き継ぐため、保全等を進めています。
くぬぎ山地区は17世紀末から18世紀初頭の新田開発に伴い、植林によって形成された人工林です。長い間、堆肥の原料となる落ち葉や燃料となる薪や粗朶(そだ)、建築材の供給源などとして、定期的な伐採更新が繰り返されるとともに、くず掃き(落ち葉掃き)や、そのための下刈りなどが行われてきました。
しかし、化石燃料や化学肥料の普及により、農家の日常生活での平地林の役割の多くが失われたことや、非農家や近隣に居住していない土地所有者の増加や相続等を契機とした土地の売却によって、平地林の荒廃や改変が進んでいます。平地林に対する人のかかわりは、平地林特有の生態系の成立に寄与し、その結果として生物の多様性が維持されてきました。しかし、平地林の改変の進行は、動植物の生息環境を脅かし、生物の多様性の低下を招くことが懸念されています。
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