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掲載日:2023年10月18日

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北本市 「ファンが広がり、好きがつながる北本団地」

北本団地のファンをつくるために、住民同士の「挨拶+一言」がある関係づくりを目指します。実現に向けて企業の皆様と共創したい!

説明資料

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北本市サムネイル

発表概要(グラフィックレコーディング)

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北本市グラレコ2(JPG:1,111KB)

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発表

北本市

北本市役所政策推進課の國友と、同じく市長公室の千葉と申します。よろしくお願いします。それでは画面を共有させていただきます。

私たちは、「ファンが広がり好きがつながる北本団地」と題しまして、北本市の発表をさせていただきます。

初めに、北本市について簡単に御紹介いたします。北本市は埼玉県の中央部に位置しており、都心から電車で1時間程度、市内には圏央道も通っている、立地の良いベットタウンです。

そんな北本市の魅力は、都心近郊にありながら、雑木林が市内中心部にも点在し、市の西側にはホタルの生息する北本自然観察公園があったりと、緑あふれる自然環境の良さが魅力となっており、本市シティプロモーションを「&green(アンドグリーン)豊かな緑に囲まれた、ゆったりとした街の中で、あなたらしい暮らしを。」と掲げ、まちに愛着をもって、住み続けてもらえる取組を進めています。その他にも北本にはこのような良いところ、ものがあるので、是非一度お越しください。

続きまして、北本団地について御説明します。北本団地は1971年に建築され、50年以上が経過しています。5階建てを中心とする71棟、約2,000戸によって構成されており、写真でも、その大きさを感じていただけると思います。敷地の広さは、なんと東京ドーム約5個分です。

建築当時の団地といえば、核家族での暮らしを象徴する皆の憧れで、入居者のほとんどが子育て世代でした。団地には商店街もあり、日常で必要なモノはすべて団地内で揃えることができました。それから半世紀の時が流れ、当時の入居者は高齢となり、市内でも群を抜いて高い高齢化率となっています。また、団地内の人口減少とともに店舗が撤退してしまい、商店街もシャッター街となってしまいました。

そんな、一度は活気を失ってしまった北本団地ですが、「北本団地をなんとかしたい!」というアツい想いを持った人が主導して、北本団地活性化プロジェクトをはじめとする様々な取組が始まった結果、徐々にシャッター街に店舗が入り始めました。令和2年度には、団地の人口が社会増に転じています。

なぜ、私たちが北本団地にこだわるのか、それは、北本団地が北本市の20年後の姿だと考えているからです。北本団地は、市内平均と比べて10パーセントほど高齢化率が高く、20年後に予想される北本市の高齢化率と同程度となっています。しかし、北本団地には、アツい想いを持った人が多くいますし、シャッター街に店舗が入り始めたりと、可能性にあふれている場所です。この機会を逃さず、北本団地をさらに盛り上げていければと考えています。

私たちが目指す北本団地の姿は、若い世代の人に興味をもって北本団地に関わってもらい、無意識に「北本団地のファンになっちゃう」状態です。若い世代の人が、北本団地に興味をもって住んでみたり、イベントに参加したりと、自分事として北本団地に関わってもらうことを目指しています。また、ライフスタイルの変化で北本団地から転出しても、周りの人に北本団地のことを勧めたり、イベントの時には戻ってくる、そういった姿を目指しています。

ここで、ターゲットとして想定している2人の人物像を紹介します。1人目は北本花子(きたもと・はなこ)さん。子ども中心の生活をしており、夫の転勤によって北本団地に引っ越してきました。周りに知り合いもおらず、いろいろと話せるママ友などが欲しいと思っています。

2人目は石戸匠(いしと・たくみ)さん。幼少期からずっと北本団地に住んでいます。北本団地は寝て起きるだけの場所となっていて、北本団地で今起きていることについてあまり知りません。今、御紹介した2人のように、周囲と関わりたいと思っていても、なかなか周囲に溶け込めなかったり、そもそも北本団地で起こっていることについて関心がないという人にアプローチしていきたいと考えています。

そのような人たちが「北本団地のファンになっちゃう」状態を実現するためには、人のつながりが必要だと考えています。つまり、「挨拶プラス一言がある関係づくり」が大切です。

「挨拶プラス一言がある関係づくり」のためには、初めに、北本団地で今起こっている事を知り、そのことに興味をもってもらうことが必要です。その次に、実際に北本団地で起こっている事に参加し、自分事として楽しむことで、団地への愛着や誇りが育まれます。団地への愛着や誇りから、もっと多くの人に北本団地を知ってもらいたいという気持ちが芽生え、SNS等で発信するという人も出てくるはずです。この過程で、人とのつながりが生まれ「挨拶プラス一言がある関係」が築かれると思います。

先ほど、アツい想いを持った人が主導して様々な取組を行ったと申し上げましたが、実際にどんなことをしてきたか御紹介します。まず、サードプレイスの創出として、ジャズ喫茶「中庭」というシェアキッチンの機能があるカフェがオープンしています。

また、同じくサードプレイスの創出として、まちの工作室「てと」もオープンしました。3人のクラフト作家さんを中心に、アトリエやギャラリー、ワークショップができる場所として日々賑わっています。

続いて、人が「つどう」きっかけづくりとして、「中庭」を利用したステーションパルを実施しています。ただ商品を受け取るだけでなく、「中庭」での新しいコミュニケーションや交流促進が期待されています。

シャッター街だった商店街にも様々なお店がオープンしてきており、また、今後もダンススタジオや美容室などのお店もオープンする予定です。

様々な取組が始まって、商店街にもお店が入り始めた北本団地ですが、困っていることが3つあります。1つ目は、北本団地に無関心な人がまだ多く、一部の人しか取組に参加していないということ。2つ目は、取組は知っているけれど、知らない人たちの輪になかなか入っていけないなど、一歩目を踏み出すことができない人がいるということ。3つ目は、参加しているメンバーが固定化せずに、広く住民同士がつながるにはどうしたらよいのかということです。

企業の皆様には、これらの困りごとを解決するための提案を頂きたいと考えております。具体的には、無関心層に気付いてもらい、北本団地の取組に参加したくなるような仕組み。取組は知っているけれど、一歩が踏み出せない人たちが参加したくなるような仕組み。団地という特性を活かして、持っていなくてもシェアをすることで人がつどい、住民同士が自然とコミュニケーションを図れる仕組みの3つです。

私たちも、こんな提案があったらいいなというものを2つほど考えてみました。例えば、団地の公共空間を活用し、ストリートピアノをシェアしたり、夏の間は冷房が入ったフリーWi-Fi(ワイファイ)の使える部屋を用意して、人がつどう空間をつくったりしてもいいかもしれません。

また、スマートフォンのアプリで団地のイベントや取組をお知らせして、住民がイベントに参加したら団地内で使えるポイントを獲得できる仕組みというのもあるかと思います。

企業の皆様に私たちが提供できるリソースは、1つ目は、北本団地という実証フィールドです。北本団地で取り組んだ事例は、他の団地においてもビジネスとして広げていくことが可能です。2つ目は、北本団地活性化を進めるプレーヤーである合同会社暮らしの編集室や北本団地を管理しているUR都市機構とのネットワークです。3つ目は、私たち担当者の熱意です。マッチングしていただいた企業様と共創の精神で、熱意をもって取り組みます。また、北本市は2年連続、全国広報コンクール日本一を獲得しました。その広報力を活かして積極的にPRします。最後は、必要な予算の確保です。ガバメントクラウドファンディング制度の実施支援も検討し、事業実現に向けて予算を確保します。

そして、企業の皆様が北本市と共創するメリット、それは、今回の北本団地での取組は、全国の同じような課題を抱える団地にそのまま横展開ができること、自治体の抱える社会課題を解決する新たなビジネス領域の拡大ができること、事業の検討や実施の過程で団地住民のリアルな声が収集できることです。

最後にまとめです。私たちの目指す姿は、若い世代の人に興味を持って北本団地に関わってもらい、無意識に「北本団地のファンになっちゃう」状態です。目指す姿を実現するための今の困り事は、団地での取組に無関心な住民がまだ多く、関わってくれる人が固定化しているということです。企業の皆様に提案してほしいことは、自然と交流が生まれ「挨拶プラス一言」のある関係性ができる仕組みや方法です。北本団地を実証フィールドとして、共創して取り組んでいきましょう。以上で、北本市の発表を終わります。ありがとうございました。

質疑応答

モデレーター

千葉さん、國友さん、ありがとうございます。ここからですね、質疑応答の時間を設けていければなと思います。グラレコですね、こんな感じでまとめてくれています。ちょっと口火を切りながら、私の方から先に質問をしていきますので。シェアする仕組み、めちゃくちゃいいなって思いました。団地だからこその強みだなと思うんですけど。商店街とか取組をやられてる「てと」、「中庭」そういう方々とも前向きなコミュニケーションであったりだとか、協力、連携っていうのはできていくってことなんですかね。

北本市

そうですね。打合せの機会を設けさせていただきまして、また先ほどの「てと」だったりとか「中庭」に限らずですね、先ほどの発表の中で、これまでやってきたことでスライドで御紹介した中の関係者の皆様とも連携したい方々がいらっしゃいましたら、積極的に調整させていただきます。

モデレーター

いろんな、様々な方々が関わってるからこそだとは思うんですけど、この中で、3つのフェーズがありましたよね、「知る」「参加する」「広める」っていう3つがあったと思うんですけど、「特にここのフェーズがいいんだよね」とか、「これ全部やっていくのがいいんだよね」とか、そのあたりの段階みたいなところはあったりしますか。

北本市

今回はですね、無関心層にアプローチしてもらったりとか、参加するためのきっかけづくりっていうところに重点を置いて募集をしたいので、3つのフェーズでいうと「知る」と「参加する」、この部分の提案を募集したいと考えています。ただ、もちろんですね、「知る」「参加する」だけでなくて、「広める」まで実現できる提案でも、もちろん大丈夫です。

モデレーター

この「知る」とか「参加する」っていう中で、住民が約2,800人いる、1,800世帯2,800人いるような中で、なかなか数字で出しづらいかもしれないんですけど、何かイベントやるよとか、先ほどなかなか参加されていないっていう表現があったんですけど、ざっくり肌感覚ででも、どれぐらいの方々が参加されてないのかなとか、もうちょっと何割ぐらいまで参加したっていうふうになればいいなとかって、千葉さん、國友さん、あったりしますか。

北本市

そうですね、もちろん広い団地ですので、その団地住民の方全員が参加してほしいっていう、そこまで求めているものではないんですね。その取組に興味を持って、関心を持ってくれる人だけで参加してくださいっていう、もちろんそういうものではあるんですけれども、そうですね大体、3割から5割、5割はちょっと言い過ぎの部分あると思うんですけど、3割ぐらいは興味を持って参加してくれると嬉しいなと思っています。

モデレーター

現状、だから全然そこまで至っていないってことですよね。

北本市

そうですね。

モデレーター

なので、そうした仕組みとかっていう話だったので、どっちかっていうと、この北本団地をこういうふうにしてハード整備していきますとか、ハード整備していきましょうっていう提案というよりかは、ソフト面みたいな、ソフト的な提案の方がより合致するっていうような認識でよかったですか。

北本市

そうですね、その認識で大丈夫です。

モデレーター

こういった「知る」「参加する」「広める」、そんな仕組みづくりの提案がいいのかなと思うんですけど、高齢化率が46パーセントの北本団地で、ターゲットは、でも20代、30代だったかなと思いますが、何か高齢化しているから高齢者をたくさんっていうんじゃなくて、20代、30代をペルソナに置いた意図はどういったところにあるんですか。

北本市

20代から30代の若い人をペルソナとかターゲットに置いた理由なんですけども、少子高齢化が進んでいる中で、このまま若い世代の減少が進んでしまうと、今後一層、北本団地の少子高齢化と、あとそれに伴って居住者の減少っていうのが考えられてくると思います。それをですね、持続的に発展させていくっていうのは、やっぱり20代から30代の若い人の関係人口を増やすってことが大事だと考えていますので、今回は20代から30代の若い人をターゲットにしております。

モデレーター

なるほど、いいですね。これも横展開していきやすいっていうところにも一つつながるのかなと思うんですが、業種っていうとあまり絞っているつもりはないと思うんですけど、「こんな企業と一緒になってやっていきたいんだよね」とか、「こういう方々と一緒になって取組を、共に創る「共創」をやっていきたいんだよね」っていうようなイメージみたいなこと、あったりしますか。

北本市

そうですね、業種でっていうのは、いろんな提案があると思いますので、現時点でこの業種でなくては、っていうのは特にないんですけれども、私たち北本市と提案していただく企業の方が、一緒に一つのチームとしてこの課題に取り組んでいただける、そういった企業を募集したいなと思ってます。

モデレーター

あっという間の時間になったんですけども、最後に改めて思いを、千葉さん、國友さん共有をお願いいたします。

北本市

北本団地で自然と、人と人との交流が生まれて、挨拶プラス一言の関係性が生まれる仕組みや方法というものを募集しています。北本団地は、団地を何とかしたいっていう熱い思いを持った人がいますので、中心に盛り上がってはきています。ただですね、企業の皆様には、私たちと一つのチームとして、同じ思いで取り組んでいただければと思っています。よろしくお願いします。(終)

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