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掲載日:2023年10月18日

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本庄市 「まちの動きの見える化を! 歩きたくなるまち 本庄」

新たな賑わいが見え始めた本庄駅北口周辺が、“ウォーカブル”という新たなまちづくりに挑戦中! 暮らす人、集う人が主役のまちづくりを一緒に進めていきましょう。

説明資料

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発表概要(グラフィックレコーディング)

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本庄市ウォーカブルグラレコ2(JPG:1,011KB)

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発表

本庄市

私は、本庄市役所市街地整備室の大野と申します。本日は、「まちの動きの見える化を!歩きたくなるまちなか 本庄」と題しまして、本庄市の取組を御紹介させていただきます。どうぞ、よろしくお願いいたします。

まず、本庄市の御紹介からです。本庄市は埼玉県の北西に位置し、東京まで約80キロほど、川の向こうは群馬県という立地にあり、新幹線や高速自動車道などによるアクセス性の良さを売りとしたまちです。

人口は、約7万7千人。市内に「3つの駅」と「6つの高校」があることが、他にはない特徴と言えます。

市内には季節の移ろいを感じられる見どころや、歴史や文化を感じられるスポットも多く、どなたがいつお見えになっても楽しんでいただける、そんなまちです。

そんなまちで、今回の舞台となるのは、本庄駅北口周辺に広がるこのエリアです。本庄駅のある「まちの玄関口」であるとともに、お祭りの舞台となったり、また、暮らしを支える機能が揃うなど、正に「まちの顔」といったエリアです。

そんな北口周辺のキーワードを表すと、「利便性」と「歴史・文化」といえると思います。

都内を含め各方面へのアクセスが可能であること、人々の生活を支える機能が充実する「利便性」の高さ、また、中山道周辺に点在する歴史的、文化的建築物により、「古き良きまち」が残っています。

そんな北口は、江戸時代に整備された中山道最大の宿場町に始まり、昭和の頃は歩行者天国が開かれるなど、正に「ひと」と「もの」が集まる、賑わいの中心地でした。

時が変わり平成になると、シャッターが下りたままの商店や、まちなかを通り抜けるだけの車が目立ち、「まちの顔」に陰りが見え始めました。

しかし、実は令和になったここ数年、その「まちの顔」が変わりつつあります。

とは言え、まだまだ、まちなかが抱える「人口減少」「空き家や空き地」「賑わいの喪失」といった課題は依然、残ったままで、まちなかでせっかく回り始めた「賑わいのサイクル」を加速、持続させるまでには至っていない現状があります。

そんなまちなかを変えようとする動きを御紹介します。風情ある街並みを目指す「中山道の電線類地中化」、まちなかの活性化を目指す「商店街プロジェクト」など、ハード、ソフト両面にわたり動きが始まっています。また、まちづくりの方針をまとめた「本庄駅北口周辺整備基本計画」では、新たなまちづくりの方針として「ウォーカブル」を打ち出し、まちなかの活性化を目指すこととしました。

民間の動きに目を向けますと、まちなかの空き店舗や空き地が、ステキな交流スペースに生まれ変わったり、まちなかを舞台としたマーケットや、30年ぶりに復活した七夕まつりなど、まちなかに人を呼び寄せる仕掛けが続々と続いています。

このように、様々な動きにより、まちなかに新たな風が吹き始め、本庄らしい「ウォーカブルなまちなか」のカタチが見え始めてきました。

そんな「ウォーカブル」なまちなかで、居心地の良さを感じてほしい方を御紹介します。

まず1人目は、本庄一郎さん、72歳。愛犬との散歩途中、まちなかのあちこちが変わり始めてきたことを感じています。空き店舗を改装した喫茶店、マーケットというイベントなど、ワクワクすることが続いていますが、その新しい動きに参加できず、少しもどかしさを感じています。

2人目は、児玉はなさん、32歳。最近、都内から本庄に戻ってきた方です。はなさんは、自分が高校生の頃はシャッター街だったまちなかに、オシャレなカフェや素敵なマーケットができていることをここにきて初めて知り、本庄の変わり様に、大変驚いています。

おふたりをはじめ、まちなかに居心地の良さを感じる方が増えることで、本庄が目指すのは「中山道最大の宿場町」ならぬ、「中山道最大のウォーカブルなまち」です。

多くの「ひと」と「もの」が行き交った宿場町を、令和の今、居心地の良い、歩きたくなる「ウォーカブルなまち」として、未来へつなげるまちづくりを目指しています。

これからの本庄駅北口には、「ウォーカブル」という新たな魅力が加わることになります。

そんな「ウォーカブルなまち」の実現に向け、私ども、本庄市が大事にしたいことは、この3つです。「見える化」「ひと目線」「じぶんごと」。

1つ目の「見える化」とは、どなたにとっても分かりやすく見える化することによって、まち一体となったまちづくりを進めようとするものです。

2つ目の「ひと目線」は、ひとの動きに着目し、ひとが居心地良く感じていただけるまちづくりを進めようとするものです。

3つ目は「じぶんごと」ですが、どなたでも関わりしろがあり、いつでも「私のまち」を実感していただけるまちづくりを進めようとするものです。

しかし、「ウォーカブル」というこれまでにない取組を進める中で、これまでにない課題も見え始めてきています。

これまでの交通量調査による「量」を基準としたまちづくりではなく、これからの「ウォーカブル」では、「居心地の良さ」「心の動き」の可視化が必要となりますが、どのような方法があるのだろうか。

いろいろな方にまちづくりに関わってもらえるような仕組みは、どのように作っていけばいいのだろうか。いろいろな方に「私のまち」を感じてもらえる方法は、どんな方法があるのだろうか。

そこで、私ども本庄市は、「ウォーカブル」という新しいまちづくりを、これまでのカタチにとらわれない挑戦として、様々なノウハウをお持ちの企業の皆様と一緒に進めていきたいと考えています。

そんな挑戦を後押ししていただける、皆様からの斬新かつ、楽しい御提案をお待ちしております。例えば、ひとの動きの見える化だけではなく、歩きたくなる仕掛けも一緒に提供できる御提案はないでしょうか。

ひとの動きに加え、心の動きも記録できるツールはお持ちではありませんか。

「まちを良くしたい!」「賑やかにしたい!」という想いを気軽に寄せられる、「居心地の良さ」を感じてもらえるような御提案はないでしょうか。などなど、これまでの「やったことがない、できない」を覆すような御提案をお待ちしております。

そんな御提案に対しまして、私ども、本庄市からは「実証実験の会場、フィールドの御提供」「市広報紙等による広報活動」「事業化に向けた予算確保」などにより、一緒にまちづくりを進めていきたいと考えております。

企業の皆様にとりましても、多くの自治体が抱える「まちなか問題」の解決策の獲得、「ウォーカブル」という新しいまちづくりでの実績づくりなど、その後の展開も期待できることから、本庄市とのチャレンジはメリットが多いのではないでしょうか。

今回の舞台は、歴史あるエリアです。このエリアで、これまでにない「ウォーカブル」を進めることで、新しきものと古き良きもののコラボをさせた、ひとが主役の新しいまちづくりを進めていきたいと考えています。

「見える化」「ひと目線」「じぶんごと」。この3つのコンセプトのもと、「中山道最大のウォーカブルなまち」を目指すため、「ひとの動き」や「まちへの想い」を大事にしたまちづくりを、一緒にチャレンジしていただける御提案をお待ちしております。

本庄市からの発表は、以上となります。御清聴、ありがとうございました。

質疑応答

モデレーター

大野さん、ありがとうございます。ここから質疑応答に進んでまいりますので、是非皆さんもチャットに自由に記載いただければな、と思います。では、本庄市についても、グラレコを書いてくれています。こんな感じでまとまっております。では、質問をやっていければなと思うので、皆さんも自由に書いてくださいね。

今回、この「ウォーカブル」っていったところがあるんですけど、内容としては目指す世界は分かるけど、具体的な一歩目っていうのが、なかなか分かりづらい部分もあるのかなとか、小さな一歩目ってどういうことがあるんだろうなっていうことを、より具体に企業の方々が想像しやすいように、企業との共創でどんな一歩目が、大野さん、想像、想定されていますか。

本庄市

「ウォーカブル」とは、新しいまちづくりの方針でありますので、私どももですね、どういった方法が適切なのか、最適なのかというのを常に模索している状況です。ですので、これまでの常識や前例にとらわれない、こんなことをやってみようというチャレンジする気持ちのある一歩目となることを期待しています。中山道最大のウォーカブルなまちに向け、この一歩目は、本庄市の今後を左右する大事な一歩目と捉えていますので、そういった意気込みを感じていただける一本目というものを、想定しております。

モデレーター

なるほど、いいですね。気持ちの部分ではめちゃくちゃ大事だなっていうのがあるんですけど、より具体なところで、例えば見える化するって言った時に、そこって単に、じゃ人流調査やりたいんですよね、みたいな話ではないんですよね。

本庄市

そうですね。ウォーカブルは、その指標として「居心地の良さ」というのを大事にしています。これまで交通量調査等により、車両や人の通行量、「量」を測る調査というのはやってきたかなと思うのですが、この方法だけではこのウォーカブルというのは進まないなと考えています。人の心の動きを可視化することで、ウォーカブルが目指す「ひと目線の居心地の良さ」が実現できるものと考えていますので、そういったものを想定しています。

また、まちづくりのプロセスにおいてもですね、居心地の良さを感じていただけるようなツールを取り入れることで、おひとりでも多くの方に自分事として、まちづくりを捉えていただきたいなというふうに考えています。

モデレーター

この居心地の良さってなかなか量りづらいなと思うんですけど、それっていろんな居心地の良さがあるじゃないですか。騒がしいところが、にぎやかなところが好きなんだっていう居心地の良さもあれば、いやいやそうじゃなくて、すごく静かなところが居心地がいいんだ、っていう方もいらっしゃる。もちろん逆にうるさいところは嫌なんだとか、静かすぎるとなんか緊張する、とかっていうこともあると思うんですけど、そこら辺の、例えば居心地の良さを量るとか、測定するみたいなことっていうのも、今回の一歩目としてはありえるんですか。

本庄市

そうですね、本当に量だけではなくて、その居心地の良さといいますか、質ですかね。そういったものに注目をしたいというふうに考えていますので、例えば、安全な道路を作っただけではやはり、人というのは歩いてはいただけませんので、そこに歩く目的であるとか、歩きたくなるようなその心を動かすような要素というものを居心地の良さと表現して、今後大事にしながらまちづくりを考えていきたいと考えています。

モデレーター

そうですよね、とかって思いながら、なんかすごく思いとしては伝わるんですけど、「企業としてなんかどういうの(提案)があるのかな」って今、すごく想像しながらお話を聞いていて、心が動くとか、心地がいいっていうのはすごく言葉として、めちゃくちゃ良く分かるんですけど、企業との一歩目で、例えば実証実験やっていきましょうみたいなことで、どういうことがあるのかなとか、どういう企業さんと組んでいけるとそういうことが実現していくのかな、みたいなことを、ずっと想像しながら聞いてるんですけど、何かそこら辺の、こういう企業と組めるとそこら辺で一歩目を踏み出せるよねとか、具体な一歩目を踏み出せるよねっていうところって、何かイメージってあったりしますか。

本庄市

例えばなんですけれども、今、デジタルスタンプラリーみたいなアプリもあるかと思います。そういったものだと本当にスタンプを集めるだけになってしまうんですが、そこに先ほどから何度も言ってしまう「居心地の良さ」の可視化として、例えば滞留、どのくらいの時間その場で過ごされていたのかとか、その人が何度もその場に行っているとかっていう、そういった情報が入手できることによって、まちなかにすでに点在している、その居心地の良い空間であるとか場所というのが発見できればですね、そういった繋がりというのも考えていきたいなというふうに思っています。

モデレーター

ここの何度もみたいなところで言うと、どっちかっていうと観光客とか市外の人っていうよりは、本庄市の市内に住んでる方々とか、市外住民をメインで考えられてるんですか。

本庄市

そうですね、今回の舞台となっているのは、既に多くの方がお住まい、暮らしになっている空間でもありますので、今お住まいの方、また市内に住んでいらしてもその北口周辺になかなか足を運んでいただけない方からですね、積極的に働き掛けるというのはまず最初の一歩、具体的な最初の一歩ではあると思いますが、その後、関係人口の増加等を考えますと、市外にお住まいの方であるとか、外から観光目的で遊びに来てくださった方というのも当然、対象に入れていくべきだというふうに考えています。

モデレーター

なるほど。何か、全部っていうふうに聞こえるなと思ったんですけど、一番は誰ですか。

本庄市

まずは、その北口周辺にお住まいの方が優先順位は高いと考えています。

モデレーター

北口に住まれてる方が一番のメインだっていうことですね。ありがとうございます。今回、このいわゆる満足度の調査、可視化が、さっきの交通量調査とか人流調査みたいなことっていうのはやってきた自負があるっていうところだと思うんですけど、もちろんそれを、より有効活用していく提案ということも企業の皆さんお持ちかとは思いますが、どっちかというとそういった人流調査とか調査系云々とかそれの有効活用はできているので、とはいえ、そこで人がどれぐらい気持ちが動いたかとか、人の居心地の良さ、満足度みたいな、そういった満足度調査みたいなところっていうのをやっていけるような提案があると、それはすごくハッピーってことですか。

本庄市

満足度調査というと、例えばアンケートのようなものも想定されるのかなと思うんですが、もう少しタイムリーな情報として入手できたらいいなというふうには思っていますし、あとそういった今回の御提案によるツール等を活用することで、まちなか、北口に行ってみようと思わせるような、行動変容みたいなものも期待しています。

モデレーター

ありがとうございます。では、最後にですね、改めて本庄市の思いであったりだとか、企業の皆さんへの思いを、大野さん、共有をお願いいたします。

本庄市

本庄市は、先ほど申し上げた3つのコンセプト、「見える化」「ひと目線」「じぶんごと」という、コンセプトを大事にした中山道最大のウォーカブルなまちを目指しています。この3つのコンセプトは、これまでの車中心のまちづくりを進めてきた私ども行政にとっては、実は不得意な分野だったりするのかなというふうに感じています。行政主導ではなく、まちに関わる人が一体となったまちづくりを進める上で、その懸け橋となるのが、企業の皆様がお持ちの多様なサービスであったり、ノウハウであったりと考えていますので、是非、本庄市にとっての初めの一歩、記念すべき一歩目を一緒に踏み出していただければと思います。以上です。(終)

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