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掲載日:2025年3月27日

令和7年2月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(細川威議員)

地元問題-越谷市内の調節池整備と安全対策について-

Q 細川威 議員(民主フォーラム)

近年、気候変動の影響もあり、短時間での集中豪雨や線状降水帯による大雨が全国各地で発生しています。令和5年6月の大雨では、越谷市内の約4分の1が浸水し、3,000戸を超える家屋に被害が発生しました。
これまでの治水対策では対応し切れない規模の降雨に対して、新たな対策が急務となっています。その中で、現在進行中の中川・綾瀬川緊急流域治水プロジェクトには大きな期待を寄せております。このプロジェクトの中でも越谷市内に計画されている調節池の整備は、洪水対策の要となるものです。
まず、調節池の整備によりどの程度降雨量に対応できるのかについてお伺いします。
例えば、令和5年の大雨では越谷雨量観測所では、6月2日から4日にかけての累計雨量が322ミリに達し、多くの被害が発生をしました。新たな調節池が整備された場合、どれほどの降雨まで浸水被害を防ぐことができるのか、お聞かせください。
また現在、越谷市内に整備されている大吉調節池や大相模調節池は、洪水調整機能を果たすだけでなく、市民の憩いの場などとしても活用されており、地域の生活環境向上にも寄与しています。今回の新規調節池についても、単なる水害対策にとどまらず地域にプラスになるような整備計画があるのかどうか、県としての方針をお聞かせください。
次に、地域住民の安全・安心確保について伺います。
調節池の整備において住民の皆さんが気にされる点は、工事の影響、そして完成後の安全性です。工事の影響についてですが、調節池の整備には長期間の工事が必要となります。その間、周辺の住宅地や交通への影響、さらには騒音や振動などの対策が必要となります。県として地域住民に対する説明会や意見交換の場などをどのように設け、安心して工事が進められるよう取り組んでいくのか、お聞かせください。
さらに、完成後の安全性についてですが、調節池は大雨時に貯水機能を発揮する施設である一方、ふだんは空き地としての状態が続くことが考えられます。水害被害の安全管理、例えば転落事故を防ぐための柵や看板の設置、維持管理の責任分担について県はどのように考えているのか、お伺いいたします。

A 吉澤隆 県土整備部長

まず、調節池の整備により、どの程度の降雨量に対応できるかについてでございます。
国、県、流域の越谷市など6市1町が連携して進める「中川・綾瀬川緊急流域治水プロジェクト」は、市町が実施する内水対策の取組に加えて、国や県による河川整備等のハード整備を進めるものでございます。
県では、特に浸水被害の大きかった新方川において、県と越谷市が協力して新たな調節池を計画しております。
この調節池は、河川の洪水を受け入れる調節池と、内水を受け入れる雨水貯留施設を一体的に整備することとしています。
浸水被害の防止効果については、新たな調節池の整備に加え、同プロジェクトに位置付けた事業を推進することで、令和5年6月の大雨と同規模の降雨に対して、床上浸水被害の解消を目指すものとなっております。
また、地域にプラスとなるような整備計画についてでございますが、新たな調節池は、市街地に隣接する貴重なオープンスペースとなります。
このため、県といたしましては、平常時には魅力的な空間となるよう、地元越谷市の意見を聞きながら、整備してまいります。
次に、地域住民の安全・安心確保について、でございます。
工事の影響につきましては、令和7年1月下旬から2月中旬にかけて、地元説明会を複数回開催し、多くの方々に事業の内容についてご説明させていただきました。
今後も、事業の進捗にあわせ、地元の皆様に丁寧に説明するとともに、工事を実施する際には、騒音や振動、交通への影響などを可能な限り抑えるよう、工夫いたします。
また、完成後の安全性につきましては、調節池の利活用の状況を踏まえ、必要に応じて防護柵や看板の設置などの安全対策を検討するとともに、将来の維持管理について、越谷市と協議してまいります。
今後とも、地元の皆様のご協力をいただきながら、越谷市と連携して事業を着実に推進し、地域の治水安全度の向上を実現してまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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