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掲載日:2024年10月23日
Q 小川直志 議員(自民)
知事、「森林セラピー」という言葉をお聞きになったことはありますでしょうか。森には私たちを癒やし、健康に導く力があることが実証されています。「森林セラピー」は、科学的な根拠に裏打ちされた森林浴のことであります。「森林セラピー」は、ハイキングでも登山でもありません。人々が健康のために森に入る、新しい森の楽しみ方です。
現在、NPO法人森林セラピーソサエティから、森林セラピーに適した地域や道が森林セラピー基地又は森林セラピーロードとして認定されており、その数は2006年から現在までの間に全国で63か所となっております。
私は、関根信明議員と共に東京都奥多摩町を視察してまいりました。町では森林セラピーロード5か所が認定を受け、それぞれのロードの特色を生かしてツアーを設けているほか、地域資源を活用しながら様々な企画を行っており、大変参考になりました。
このたび、御承知のとおり、「第75回全国植樹祭」が令和7年5月25日に埼玉県で開催されることが決まり、現在準備を進めております。さらに、実行委員会では植樹祭の開催を県民に広く周知し、開催機運を盛り上げるとともに、開催成果の継承につながる取組として第75回全国植樹祭応援事業を実施しております。
この際、この「第75回全国植樹祭」を契機として、森林セラピー事業を市町村をはじめ関連ある団体に参考情報として紹介し、それぞれの地域の特性を生かした森林の活用事業を検討していただくのはいかがでしょうか。新たな事業として全国に埼玉県の自然豊かな環境をPRし、多くの方に埼玉県を訪れていただくことは、「第75回全国植樹祭」のレガシーになると考えますが、知事の御所見をお伺いいたします。
A 大野元裕 知事
森林セラピーは、約20年前に森林が持つ保健機能等に対する注目の高まりを背景に、国が森林の癒し効果に関する科学的実証調査を行ったことから始まったものと認識しています。
この調査で、森林浴の効果が実証され、森林セラピーは、健康増進を図り地域経済の活性化に資する森林の利活用として発展してまいりました。
近年では、森林セラピーをはじめ、森林を利活用した体験等の提供は森林サービス産業と呼ばれ、山村地域に雇用と観光資源を生み出すことが期待されております。
県内では、北本市がNPO法人から森林セラピー基地の認定を受け、ゆっくりと森林を楽しむことができる森林セラピーロードを利用した森林体験等の事業を実施しております。
ほかにも、所沢市では森林の傾斜地を利用した健康づくり、飯能市では自然を体験しながら学ぶエコツアーなどが行われています。
本県では、これらの森林サービス産業の推進に向けて企業や団体等が参加する国のプラットフォームの会員となり、収集した全国の事例を参考として、県の森林ふれあい施設での森林の体験活動に取り組んでおります。
私は、これからは植えて育てた森林を生かしていくことこそ重要だと考えており、全国植樹祭は、この言わば「活樹」を考える絶好の機会だと思います。
森林セラピー等の森林の利活用は、この活樹の一つであります。全国植樹祭後のレガシーとして、市町村等が地域の特色に応じた森林を活用した事業の検討を進められるよう、森林セラピーを利用した事業をはじめとする森林サービス産業に関する情報や県の取組を発信したいと思います。
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