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掲載日:2023年12月28日

令和5年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(小早川一博議員)

起業家精神を育むアントレプレナーシップ教育について

Q 小早川一博 議員(公明)

現在、本県では渋沢栄一創業プロジェクトの一環として、大学生や高校生に対するアントレプレナーシップ教育の推進を図るため、実践的な講座などを行っています。起業や創業支援などにサポートする施策がある一方で、そこにチャレンジする人材をどのように育て、増やしていくかが鍵となります。特に、将来を見据えた取組は極めて重要と考えます。
政府もまた、スタートアップ育成において人材育成、起業家教育の拡大に注力しており、地域の担い手となる新しい企業の育成と日本経済をけん引する新しい産業を創出するためには、起業家マインドを持った人材の育成が不可欠です。また、子供たちの将来、人生に対する考え方にも大きな影響を与えると強く感じます。
先日、県内の県立高校で起業家精神を育むアントレプレナーシップに取り組む教員の方に直接話を伺いました。その先生は、モットーとして「主体的に人生を生きる」を掲げ、生徒たちと深く関わりながら、自分で考え、失敗を恐れずに新たな価値を創造していくマインド醸成をすることが重要だとの思いから、今回のプロジェクトを実施されたと伺いました。最近では、他府県でも起業家教育やアントレプレナーシップを導入する高校の事例が増えています。しかし、教育現場は時間が制約される中で熱心に取り組む教員はまだ多くありません。
この現実を踏まえ、当たり前の環境・風土づくりがいかに重要かを強く感じました。県内の高校生に向けた起業家精神を育むアントレプレナーシップ教育の更なる強化に向け、総合的な探求の時間を活用するなど、計画的かつ持続的な教育体制の構築を力強く進めていただきたいと考えます。こうした取組について、現状をどう捉え、今後どのような仕組みづくりを進めるお考えなのか、教育長の見解を伺います。

A 日吉亨 教育長

アントレプレナーシップ教育は、将来、単に起業する、しないということだけでなく、自らチャレンジ精神を持って行動を起こし、新たな価値を生み出していく力を身に付けさせようとするものです。
県立高校では、総合的な探究の時間などにおいて、起業家精神を育むため、課題発見力や情報収集・分析力といった能力、主体的に、協働的に取り組む態度などについて、育成を図っているところです。
例えば、県立所沢高校では、生徒が地域の名産をもっと有名にしようという想いで、自ら企業と連携し、協働して複数の商品開発案を作成しながら、地元狭山茶を使用したスイーツの販売に結び付けた取組がございます。
一方で、現状では、こうした取組が、まだ一部の学校にとどまっており、今後、更に多くの教員が、アントレプレナーシップ教育の意義について理解を深め、生徒の探究活動等に積極的に取り入れ、指導することが課題でございます。
県では、今後、大学や企業と連携し、学校において生徒が起業の過程を模擬体験できるワークショップ等を実施し、他校の教員にも共有することで、アントレプレナーシップ教育を計画的かつ持続的に実施できるよう取組を進めてまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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