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掲載日:2023年12月28日
Q 栄寛美 議員(自民)
大宮駅のグランドセントラルステーション化構想は、大宮駅の駅前広場を中心とした交通基盤整備、駅前広場に隣接する街区のまちづくり、そして、乗換え改善等を含めた駅機能の更なる高度化を三位一体で推進するプロジェクトとして、さいたま市によって推進されています。構想では、鉄道相互の乗換え距離が長く、東武野田線とJRとの乗換え経路が非常に混雑するという公共交通の弱みについて、東西通路の整備に合わせた乗換え改善を実施するなど、広域交通結節点としての駅機能の高度化を図るとされています。
知事が初当選した際の政策集では、大宮駅を拠点とした東日本連携及び埼玉高速鉄道延伸を前提に、東武線をも巻き込んだ交通の便の向上の取組を進めますとうたっておられましたが、2期目に向けた政策集にこの項目はありません。大宮駅のグランドセントラルステーション化構想に県が積極的に関与する姿勢が見られないことは、昨年6月定例会の質問で藤井議員も指摘したとおりで、いささか寂しい思いがいたします。
また、東武野田線については、全線複線化による輸送力の強化も長年の課題です。春日部駅より東、千葉県流山市内の運河駅までの18キロ区間のみが依然単線のままです。単線区間では、急行列車を含め全ての列車が各駅に停車し、路線の利便性を低下させています。かつて本県の予算特別委員会でも、成田から東武野田線を経由して大宮まで接続するプランで、東京を通さずに外国人観光客を本県に誘客する構想が語られたこともありました。
春日部駅は連続立体交差事業で高架化され、野田線のホームが現在の1面2線から2面4線に拡張され、将来の輸送需要の変化にも柔軟に対応できるようになります。春日部駅の高架化は、東武野田線の全線複線化に向けた大きなきっかけになるのではないでしょうか。
改めて、県として大宮駅のグランドセントラルステーション化構想や東武野田線の複線化を積極的に推進し、東西交通網の強化に本腰を入れて取り組むべきと考えますが、企画財政部長の御所見を伺います。
A 中山貴洋 企画財政部長
東武野田線につきましては、埼玉県と千葉県を東西方向に結ぶ重要な路線であり、地域住民の通勤通学の足として大きな役割を担っていると認識をしております。
まず、さいたま市が策定した大宮駅グランドセントラルステーション化構想については、市が設置した推進会議や、まちづくり調整会議に参画し、特に乗換改善を図る事業の具体化について、市の取組に積極的に協力をしております。
次に、東武野田線の複線化については、沿線市町で構成する協議会から県への御要望を頂いており、県としても、東武鉄道に毎年度、要望活動を行っております。
東武鉄道からは、現状の需要動向を勘案すると複線化の早期実現は難しいとの回答を得ておりますが、引き続き粘り強く要望をしてまいります。
東武野田線の利便性向上を含めた埼玉県の東西交通網の充実に向け、沿線市町とより一層緊密に連携をするとともに、鉄道事業者に対してしっかりと働き掛けをしてまいります。
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