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掲載日:2019年7月12日

令和元年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(八子朋弘議員)

歩行者の交通安全対策について

Q   八子朋弘   議員(県民

昨今、池袋や滋賀県大津市等、歩行者が巻き込まれる事故が続いています。悲惨な事故を発生させないために、交差点における事故抑止対策として信号機の改良について伺います。
大津市の事故では、直進車と右折車の衝突事故が幼い園児の命を奪いました。もちろん、最後はドライバーの安全運転に対する意識によるところが大きいわけですが、少しでも事故発生の可能性を低減させるための方策が必要です。私は万一、交差点で事故が発生してしまった場合に、人が巻き込まれないための方策と併せて、そもそも交差点で事故が起こらないための方策を進めていくべきだと思います。
そこで、信号機を矢印式信号に改良し、直進車と右折車を分けることが有効であると考えます。矢印式信号の設置は、交通渋滞を招くデメリットもありますが、それ以上に事故を発生させないメリットのほうが大きいと思います。警察本部長の見解を求めます。

A   富田邦敬   警察本部長

平成30年中、当県で発生した全人身事故2万4,123件、このうち右折車と対向する直進車が衝突した事故は1,326件、全体の5.6%でございます。
このような直進車と右折車の事故抑止対策としては、交差点周辺の指導取締りは無論ですが、議員御指摘の直進車と右折車を分離する形の信号機が有効であると認識しています。
これは、通常の青色灯火を使用せず、直進矢印と右折の矢印に置き換えて、直進車は直進矢印でのみ進行、右折車は右折矢印でのみ進行する形にします。
右折矢印が出ている間は無論、順行対向とも直進は出来ないという形にするわけです。
これをすると、対向する直進車と右折車が交錯することはなくなりますので、事故の可能性は非常に減ります。
埼玉県では、平成25年から平成27年までの間、交差点で発生する人身事故の率が全国で一番高かったことから、平成29年度から4カ年計画で重点整備計画を策定し、この直進車と右折車を完全に分離する信号改良を進めています。
今年度も51基改良する予定であり、今年度末までに357基を整備することになります。
議員御指摘のとおり、これは交差する道路の赤が長くなるという欠点がありまして、交通渋滞を起こす可能性がありますので、全ての場所への設置というわけにはいきませんが、可能な場所については、今後改良整備を進めてまいります。
なお、これ以外にも通常の青色灯火に右折の青矢印を付加している信号を1,294基整備しています
なお、平成29年度で整備した72カ所について、検証を行いましたが、それまで直進車と右折車の事故はこれらの信号で39件発生していましたが、0件に激減したところです。
今後とも、交差点における事故を抑止するため、信号機の改良に努めてまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。  

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