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掲載日:2019年7月12日
Q 水村篤弘 議員(民主フォーラム)
本年6月1日、熊本県八代市の介護老人保健施設アメニティゆうりんにおいて、常勤の医師が不在だった平成30年2月から5月の間に86歳から100歳の入所者11人が死亡していたことが報道されました。この施設では、常勤が義務付けられている医師が平成30年2月上旬に病気で休職して不在となり、後任を探したが見つからなかったため、5月まで医療法人の理事長が別の医療機関などと掛け持ちで対応していたとのことです。国の人員配置基準では、入所者100人に1人の割合で常勤の医師を置くことを義務付けており、熊本県は2度にわたって改善を勧告していたとのことです。
介護老人保健施設は、主に病院を退院された方に対して日常生活が可能となるようリハビリテーションなどを行い、家庭への復帰を目指す施設です。因果関係は今のところ不明ですが、適切な人員配置をしていなかった施設で入所者の方がお亡くなりになったということは、社会に大きな衝撃を与えました。今回の事件をきっかけとして、県内の介護老人保健施設の運営について見詰め直すべきと考えます。
そこで、福祉部長に2点お尋ねをいたします。
1点目、県内の介護老人保健施設で医師の配置基準を満たさない施設は現在あるのか伺います。そして、医師をはじめ看護、介護職員などの職員の配置基準が満たされないことで死亡事故が発生した事例がこれまであったのかどうか伺います。
2点目、県では介護老人保健施設に対してどのような指導をしているのか併せて伺います。そして、万が一基準を満たさないような施設があった場合の対応についてもお示しください。
A 知久清志 福祉部長
県所管の介護老人保健施設は平成30年度末現在115施設あり、約1万人の方が入所されています。
埼玉県内の介護老人保健施設で医師の配置基準を満たさない施設は現在あるのかについてでございますが、現在こうした施設はございません。
次に、医師をはじめ看護・介護職員などの職員の配置基準が満たされないことで死亡事故が発生した事例があったかについてでございますが、こうした事例もございません。
次に、県では介護老人保健施設に対してどのような指導をしているのかについてでございます。
まず、各施設から職員配置や食事の提供時間、入浴の回数などを記載した施設台帳を毎年提出していただき適切な運営がされているか把握しています。
そして、3年に1回施設を実地に訪問し運営状況を確認しています。
実地指導では、国の定める職員配置や施設運営に関する基準を満たしているか、勤務割表やタイムカード、診療録などを見ながら確認しています。
特に、管理者である医師については、面談して施設運営の考え方、日々の入所者へのかかわり方や勤務状況などを確認しています。
次に、万が一基準を満たさないような施設があった場合の対応についてでございますが、原則2日以内に特別調査を実施し改善に向けた指導を行います。
県といたしましては入所者の安心・安全が確保されるよう今後とも介護老人保健施設の運営指導をしっかりと行ってまいります。
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