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掲載日:2019年7月12日

令和元年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(水村篤弘議員)

部活動の適正化について

Q   水村篤弘   議員(民主フォーラム

埼玉県教育委員会では、昨年7月に国の運動部活動の在り方に関する総合的なガイドラインにのっとり、運動部と文化部を対象とした埼玉県の部活動の在り方に関する方針、いわゆる県方針を策定しました。そして、県立学校にあっては県方針にのっとり、市町村立中学校にあっては県方針を参考にして策定した市町村教育委員会の方針にのっとり学校の部活動の方針を策定し、その方針に基づいた部活動が行われていると思います。
長時間の練習や休養日がないなど、過酷な部活動は生徒の健康に悪影響を与えるだけでなく、教職員の負担になるおそれもあります。県方針では適切な休養日や練習時間などの設定を求めていますが、中には練習時間が減ったら弱くなってしまうのではないかといった不安の声が上がりそうです。しかし、短時間の効率的な練習で全国大会へ出場した学校もあり、こうした事例も研究していく必要があると考えます。
また、国のガイドラインや県の方針では、長期的には従来の学校単位の活動に代わって地域単位のクラブチーム等での活動も視野に入れた体制の検討が求められていると聞いています。
そこで、教育長にお尋ねいたします。
1点目、休養日などについて、県方針にのっとらない県立学校や市町村を把握しているのでしょうか。
2点目、県方針にのっとった部活動とするために、県としてどのような指導を行っていくのでしょうか。
3点目、今後、地域のクラブチームと称して活動時間を増やしたり、部員が強制的に参加させられたり、あるいは教職員が引き続き指導させられたりといった不適切な活動が行われる可能性があると考えますが、教育長の御所見をお伺いいたします。

A   小松弥生   教育長

まず、「休養日などについて、県方針に則らない県立学校や市町村を把握しているのか」についてでございます。
県では、平成28年3月に、平日の活動時間は2時間以内とすることや週休日のどちらかを休みにすることなどについて通知し、周知を図ってまいりました。
平成30年度の調査によると、休養日の設定や活動時間に課題のある県立学校や市町村があることが分かりました。
こうした中で、平成30年7月に「埼玉県の部活動の在り方に関する方針」を策定し、すべての県立学校及び市町村が、県方針に基づく活動方針を、この4月から運用しております。
現在、その取組状況に対する調査を行っておりますので、結果がまとまり次第公表いたします。
次に、「県方針に則った部活動とするために、県としてどのような指導を行っていくのか」についてでございます。
部活動の適正化については、市町村教育長研究協議会や県立学校等校長会議など様々な機会を捉え働き掛けるとともに、引き続き必要に応じてフォローアップを行ってまいります。
また、議員お話のとおり、科学的な知見に基き、短時間で効果的な練習により成果を挙げている事例については、部活動指導者の講習会などにおいて、積極的に紹介してまいります。
次に、「今後、地域のクラブチームと称して活動時間を増やすなどの不適切な活動が行われる可能性」についてでございます。
クラブチームと称して、実質的には部活動の延長として生徒の参加を強制したり、教員が長時間指導をさせられたりすることは、生徒の健康面や教員の負担軽減の観点からあってはなりません。
今後、地域のクラブチームの名を借りて、長時間の部活動を行わないよう、県立学校や市町村教育委員会にしっかりと指導・助言してまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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