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掲載日:2025年3月13日
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「埼玉県アライチャレンジ企業」として登録された「社会福祉法人白岡白寿会」のインタビューを掲載しています。
企業等名 | 社会福祉法人白岡白寿会 |
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所在地 | 埼玉県白岡市千駄野663-1 |
業種 | 医療、福祉 |
従業員数 | 100人~299人 |
ホームページ | https://inaho.or.jp// |
事業内容 |
社会福祉法人白岡白寿会は、地域の方々が住み慣れた場所で安心して暮らせる街づくりに貢献することを使命としています。誰もが尊重され、役割を持ち、持てる力を発揮できる環境づくりを大切にし、介護・医療サービスを提供しています。特別養護老人ホーム、居宅介護支援、定期巡回、看護小規模多機能、訪問看護、調剤薬局などの介護・医療事業や公益活動を展開し、利用者さま、職員、地域社会の最善を追求しています。 |
埼玉県アライチャレンジ企業にインタビュー「Vol 9 社会福祉法人白岡白寿会」(別ウィンドウで開きます)
以前から何かやったほうがいいのだろうと漠然と考えていたのですが、実際にやらないといけないと実感したのは、過去に求職者の方がトランスジェンダーであることをカミングアウトしてくれて、その際に職場が配慮できることは何かと深く考えるようになりました。その時にロッカーやトイレはどちらを使うほうが良いのか、名前は戸籍上の名前でないといけないのか等どういった配慮をしたら働きづらさがなくなるのかを伺えたので、その働きづらさをなくしていけたらと思い取組を始めました。
まずは職員全員に対して研修を行うことから始め、理解を深めていきました。あとは、何でも男女で分けないようにしました。
職種的に着替えが必要となるので、ユニフォームの男女別を廃止し、男女兼用のユニフォームを採用しました。これは多様性の問題だけでなく、在庫を減らすことや、着回しが利く点で経費の面から見ても良かったと思っています。
また、大規模修繕のタイミングで男女別の更衣室を廃止し、個人で着替えられるブースタイプ(試着室タイプ)の更衣室に変更し、男女別のトイレとはもう一つ別で「だれでもトイレ」も作りました。
また、以前は健康診断を施設内に検診車を手配し一日で行っていたのですが、現在は職員数も増えたこともあり、予約から受診まで自分で行ってもらい、後から精算をする形に変更しました。そうすることで、もし当事者の方がいた際にも、周りに気を遣うことなく検診が受けられるのではないかと思っています。きっと近くに同僚がいたら「何か聞かれていないか」と心配になるのではないかと思うので、一つでもそういう嫌な気持ちがなくなればと思っています。
さらに、同性パートナーでも配偶者と同じ対応ができる制度も導入しており、通称名での就業も許可しています。
良い意味で特に変化はなかったです。研修をしていたこともあり、職員の理解が広がっていて「みんな違うんだ」と、特に意識し過ぎることもないのが良かったと思っています。特別扱いするのも違うと思うので、普段どおりという感じです。
みなさん置かれている状況はそれぞれなので、LGBTQに限らず、みんなの働きづらさをなくしていきたいと思っています。
まずは知ることが大事だと思うので、研修に参加することから始めたら良いのではないかと思います。
業界や業種によってもできること・できないことが違うと思うので、どうしたら良いのかを社員皆さんで考えたら良いと思っています。
みんなでより良い環境を作れるよう、一緒に取り組んでいきましょう。
取材日 令和6年11月15日
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