埼玉県議会 県議会トップ画像

本会議及び予算特別委員会の生中継・録画中継をご覧になれます。

会議録の内容を、検索したい言葉や発言者などで検索できます。

ここから本文です。

ページ番号:266250

掲載日:2025年3月27日

令和7年2月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(深谷顕史議員)

地域医療の在り方について-埼玉県医師育成奨学金について-

Q 深谷顕史 議員(公明)

公明党県議団は、昨年2月定例会の代表質問で、今後、奨学金制度利用者の若手ドクターが増えていくことを指摘し、順天堂大学附属病院の誘致が医師不足対策の切り札となるのか疑問を呈してまいりました。大野知事も同大学新病院計画中止発表後、メディアの取材に対し、奨学金制度利用者の若手ドクターが増えていくことなども考慮すると答えており、奨学金制度が当面は埼玉県の医師不足対策の鍵になると思われます。
奨学金制度を利用するかを判断するのは高校生ら10代の受験生であります。6年間の大学での学びを終え、国家試験を合格した後の9年間のことを具体的に想像することはなかなか難しいのではないでしょうか。その9年間を医師としてキャリアが積める充実したものにし、義務年限が終わった後も埼玉に居続けたいと思ってくれるかどうかは重要なポイントであります。
そこで、保健医療部長にお伺いいたします。
今後は、奨学金制度利用者に寄り添った伴走型のサポートが必要だと考えます。現在、免除を希望する若手医師は、小児科、産科、救命救急センター以外は特定地域の指定の公的公立病院でしか働けません。この状況で若いドクターが満足できる選択肢を用意できているとは思えません。
同制度を利用し指定されている公的公立病院に行った義務者に対し、多くの選択肢を作ってあげなければ、個々に応じたキャリアを積むことはできないと考えます。同制度利用者らにヒアリングし、週1度は医療圏を超えて研修に行けるようにコーディネートをするなど、県が中心になって思い切った仕組みを考えてみてはいかがでしょうか。
利用者に寄り添い、一つでも多くの選択肢を提供できる仕組みづくりをするお考えはないでしょうか、御所見をお伺いいたします。

A 表久仁和 保健医療部長

奨学金制度利用者が充実したキャリアを積み上げ、義務年限が終わっても県内に定着していただくには、議員御指摘のとおり各利用者に寄り添った伴走型のサポートが必要だと考えます。
県では、奨学金制度利用者と医学部卒業前からコミュニケーションを取っており、大学6年時には、キャリアのイメージを共有するために面談を実施しております。
臨床研修医1年目には、現役医師がコーディネーターとなり面談を行い、9年間の義務を果たすまでの具体的な個々のキャリアプランを作成しています。
面談では、本人が希望する診療科や勤務したい医療機関、本人のスキルアップにつながる専門研修プログラムの案内や、更なる専門性を高めるプログラムに関する相談などにも親身になって応じています。
大学で勉強したい、留学したい場合などは義務従事を猶予することが可能な旨、助言等しております。
その後も、キャリア形成に悩む奨学金制度利用者には、充実した9年間を埼玉県で過ごしてもらえるよう、随時相談に応じております。
今後は、義務年限後もより多くの方に県内に定着していただけるような仕組みについて、制度利用者や、県医師会や県内病院の院長等で構成されている総合医局機構の委員の意見を伺いながら検討してまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

お問い合わせ

議会事務局 政策調査課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?