トップページ > 埼玉県議会トップ > 定例会・臨時会 > 定例会概要 > 令和6年9月定例会 > 令和6年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 > 10月1日(火曜日) > 水村篤弘(民主フォーラム) > 令和6年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(水村篤弘議員)
ここから本文です。
ページ番号:259723
掲載日:2024年10月23日
Q 水村篤弘 議員(民主フォーラム)
現在、県立高等学校では、全ての普通教室にエアコンを設置することとしており、今年度末に完了するとのことで、生徒たちは快適な環境で学習に励んでいると考えておりました。
しかし一方で、教室内が暑く、授業に集中できないという生徒や保護者の声を聞きました。特に最上階の教室では、断熱が不十分なために屋根からの熱が伝わりやすく、エアコンの冷房効果が十分に発揮されないケースがあるとお聞きしました。
令和6年6月に策定された県立学校版熱中症対策ガイドラインにおいては、教室等の温度は28度以下であることが望ましいとされておりますが、実際には、この基準を維持することが困難な教室もあると存じます。
現在、県立高等学校のエアコンの温度管理に関しては、各学校により、教室ごと、又は事務室等で一括で行っており、教育委員会では、学校ごとの温度管理の方法は把握していないと聞いています。
こうした状況において、温度が一括管理されている学校では、最上階等で特に暑さが厳しい教室の存在が懸念されます。したがって、教育委員会として、各教室における温度についての実態把握が急務であると考えます。
以上を踏まえて、教育長にお尋ねいたします。
1点目、各教室において熱中症対策ガイドラインで望ましいとされている教室の温度28度以下を維持できているのか。特に、最上階の教室や窓の断熱対策が不十分な教室における温度管理状況について、各教室でどのような温度環境が維持されているのか、具体的な現状をお示しください。
2点目、教室内の暑さ対策についてお尋ねします。
エアコンの効果が十分に発揮されない原因として、断熱が不十分であることが指摘されています。県内の多くの学校が昭和40年代から50年代にかけて建設されており、断熱材が使用されていません。現在、県では、各校舎の大規模改修のタイミングで、窓の遮熱フィルムの施工と屋根の遮熱塗装を行って、対応しているとお聞きしています。各学校の各教室における太陽光や外気熱の遮熱対策の実施状況についてお伺いいたします。
3点目、エアコンの使用は暑さ対策に効果的ではありますが、過度な使用は電力消費の増加やCO2排出量の増大を招くことから、断熱対策は緊急かつ重要な課題であると考えます。現在、遮熱フィルムの限定的な効果検証を行っているとお聞きしています。ここ数年の厳しい暑さを考えると、より一層、教室の使用実態に合わせた効果検証を行って、遮熱だけでなく断熱改修についても検討を行うべきと考えますが、御見解を伺います。
A 日吉亨 教育長
まず、各教室でどのような温度環境が維持されているのかについてでございます。
各県立高校では、議員お話しのとおり教室の温度が28度以下となるよう適切な温度管理に努めているところです。
一方、今年度の猛暑により、半数程度の県立高校で、日にちによっては室温28度以下を維持できていない教室があったと聞いております。
次に、太陽光や外気熱の遮熱対策の実施状況についてでございます。
県立高校では、大規模改修等を実施する際に、窓へ遮熱フィルムの貼り付けや遮熱効果のある塗料を使用した屋上防水工事を実施しております。
教室の遮熱対策の状況は、県立高校の校舎463棟中48棟で実施していることを確認しております。
次に、教室の使用実態に合わせた効果検証を行い、断熱改修についても検討を行うべきについてでございます。
遮熱フィルムの検証については、測定条件を一定にするため、生徒がいない夏休み等に実施し、温度の上昇を抑える効果があることは確認しております。
今後は、生徒が教室で学習している環境に近い状況で温度を測定し、その結果を検証した上で、遮熱対策だけでなく、断熱対策の実施についても検討してまいります。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください