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掲載日:2024年5月17日
Q 新井一徳 議員(自民)
この施設では認知症の人の活躍したい、働きたいも実現をしております。認知症の人が登録できる人材バンク「オレンジ人材バンク」を立ち上げるなど、応援体制を着々と整えています。企業はバンク登録者との話合いを重ね、その意見を積極的に取り入れるなど当事者の声を反映した商品開発に取り組んでおり、実際に報酬も支払っているそうであります。
先月、リンナイが販売開始したガスコンロは好事例であります。ここでパネルを見ていただければと思いますけれども、これはリンナイが発売を開始したガスコンロであります。実際に緑とオレンジで間違い防止のためにカラーリングをしたりとか、実は音声も流れまして非常に聞きやすい音声案内をしております。
また、この五徳のところを見ていただくと分かると思うんですけれども、大きい五徳を用意したことによって鍋が落ちたりしないようなそういった工夫が施されていまして、これも認知症の皆さんの意見を取り入れて作ったガスコンロだということでございます。
認知症になったからこそできることが、実はたくさんあります。活躍の場をつくることが持続可能な社会づくりに不可欠であり、こうした取組を進めるべきだと考えます。福祉部長にお考えをお伺いします。
A 金子直史 福祉部長
認知症になっても支えられるだけでなく、支える側としての役割と生きがいを持って活動ができる環境づくりは重要です。
現在、市町村が整備を進めている「チームオレンジ」では、認知症の御本人が認知症カフェの企画や運営に関わっている例もございます。
県では、こうした「チームオレンジ」の事例が一層広まるよう、研修などの機会を通じて情報共有を図ってまいります。
また、若年性認知症の方の就労継続や再就職の支援にも力を入れており、若年性認知症コーディネーターを3名配置し、個別相談に応じるほか企業への理解促進などを行っております。
令和4年度は、4名が社会福祉法人等に再就職したほか、就労継続支援事業所や就業へのステップとしての農作業体験など、御本人の希望等に応じた支援を随時行っております。
議員お話しの企業と認知症の方が話し合い、当事者の声を反映した商品開発は大変参考になる取組と考えます。
認知症の方同士が語り合う「本人ミーティング」に企業の方に参加いただくなど、御本人の意見を企業につなげる取組を進めることで、認知症の方が活躍できる場がより一層広がるよう工夫してまいります。
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