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掲載日:2023年12月28日
Q 吉良英敏 議員(自民)
9月議会でも2期目の抱負、また、ビジョンについて知事から答弁がありましたが、日頃、議場で知事の御発言を静かに聴いていますと、「誰一人取り残さない」という言葉が何度となく聞こえてきます。しかし、私のライフワークであるケアラー・ヤングケアラー支援の分野であったり、あるいは来年、私は地元でPTAの会長もするんですけれども、子供たちを取り巻く環境、これを見てみても、むしろ取り残されている人が増えている、そういった課題が多く見受けられます。
この言葉を議場で聞くたびに、私は、静かに心の中で思います。単なる掛け声になっていないか。選挙のキャッチフレーズのようにも聞こえてくるわけです。
そこで、大野知事に伺います。
この知事の政治姿勢の根幹ともいうべき「誰一人取り残さない」というこのスローガン、これからも掲げるのでしょうか。また、その理由、思いも含めてお聞かせください。
A 大野元裕 知事
私の目指す埼玉県の将来像、議員が御指摘になられた根幹は、議会の皆様と共に策定した5か年計画の副題でもある、あらゆる人に居場所があり、活躍でき、安心して暮らせる社会である「日本一暮らしやすい埼玉」であります。
これは、議員お話しの「誰一人取り残さない」社会につながるもので、SDGsの基本理念につながるものであります。
そこで、令和4年度からスタートした5か年計画において、全施策に SDGsの基本理念やゴールをリンクさせ、埼玉県の将来像の実現に向け、それぞれの施策を推進してまいりました。
このSDGsはこれまでも「誰一人取り残さない」社会の実現を掲げており、達成年限である2030年まではこの理念を掲げるものと考えております。
再Q 吉良英敏 議員(自民)
この「誰一人取り残さない」という言葉、知事の言葉なのか、SDGsの言葉なのか、よく分かりませんでした。
私はですね、この質問の中で併せて理由、そして思いも聞かせていただきました。この「誰一人取り残さない」ということを掲げるということは、その理由、言わば根拠のようなものもなければ、無責任な約束、スローガンになってしまうと思っています。
特に、先ほど私が例に挙げました子供たちを取り巻く環境等を見てみても、いじめも増えています。不登校は激増です。虐待や貧困、御承知のとおりであります。ヤングケアラーで言えば、そのうち6割が「支援してほしい」「助けてほしい」と言っているんですね。これは県の調査です。
その人たちに、その子たちに向き合って、「誰一人取り残さない」と言えないんじゃないかなということも感じたりします。こういった掛け声、また、言葉というものは、非常に大切だと思います。そういった意味も含めて、思いと理由も聞かせていただきました。
再度、御答弁いただきたいと思います。
再A 大野元裕 知事
議員御指摘のとおり言葉の大切さというものは私も同様に感じております。
その意味で、先ほどお話しをさせていただきました、SDGsが掲げている「誰一人取り残さない」社会の実現は、私が掲げている「日本一暮らしやすい埼玉」に通ずるものだと思っています。
この「日本一暮らしやすい埼玉」につきましては、5か年計画において、全ての施策に関して、KPIを含めて、それぞれの個別の理由や取組についてお示しをさせていただき、議会と共に策定をさせていただいてございます。
ひとつひとつについてここで言及はいたしませんが、それぞれを実現することで、「日本一暮らしやすい埼玉」が実現をするものと考えているところから、私はこの埼玉県の将来像につき、「日本一暮らしやすい埼玉」を使い、そして、それは「誰一人取り残さない」社会というSDGsの基本理念につながっていると申し上げているつもりでございます。
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