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掲載日:2022年7月12日
Q 藤井健志 議員(自民)
本年度中の医師派遣が行われるとのことですが、医師派遣を行ったことのない順天堂大学で対応が可能なのか疑問が残ります。また例えば、外科医1人だけ派遣されたことによって、県内医師派遣協力を可とするようなことがないようにしていただきたいと考えております。
県内各地域には医療偏在、診療科偏在など医師不足の状況に見合う派遣を要請していただいて、それに伴う対応を実行してもらってこそ初めて医師派遣の実施がなされたものと考えます。そこで、県の示す医師派遣の具体的実施内容について、知事にお伺いしたいと思います。
A 大野元裕 知事
県では、人口10万人当たりの医師数が県平均以下など、相対的に医師数の少ない地域を特定地域と定め、地域枠奨学金貸与者に義務年限中に勤務いただくなど、勤務医の地域偏在解消を図っているところであります。
これらの対策の一つとして、今回の順天堂大学からの医師派遣を位置付けており、派遣先としては、まずは、医師の確保が困難な地域において中心的な役割を担う公立・公的病院とすることを考えております。
現在、県では、順天堂大学からの医師派遣を希望する公立・公的病院に対し、派遣を希望する診療科や派遣者数などの要望を聞き取り、その情報を順天堂大学に伝え、医師派遣が円滑に進むよう協議の場を設定をしております。
まずは、医療審議会が付した条件を踏まえ、受入れを希望する特定地域の公立・公的病院に対し、今年度中に要望に応じ適切に医師が派遣されるよう、県として順天堂大学に要望したいと考えております。
再Q 藤井健志 議員(自民)
今、知事から答弁いただきましたけれども、具体的な医師の派遣の人数、規模感ですね、こちらについてはどのようになっているのか、再質問させていただきます。
再A 大野元裕 知事
派遣の人数、規模感に関してでございます。
先ほど申し上げたとおり、現在、順天堂大学と派遣を希望する病院との間で医師派遣の実現に向けた協議を開始しております。
協議では、派遣を希望する診療科やその中で付す優先順位などのほか、経験年数やスキル、あるいは待遇面等の勤務条件まで細部にわたりマッチングを行っているところであります。
医療審議会の答申では、年度内の医師派遣が条件となっていますが、派遣を希望する病院側の要望に適切に応えるマッチングを実現するためには、順天堂大学の努力はもとより、受入病院側の環境づくりも必要になることから、現時点で県が今年度派遣できる医師数を見込むことは困難でございます。
県としては、医師派遣を計画的・継続的に行うことを求めており、ご質問の規模感がそのあとも含めるとすれば受入病院側との調整も含め、その後の計画的・継続的派遣も円滑にしていくべく努力をしてまいりたいと考えます。
再々Q 藤井健志 議員(自民)
知事は、今の取組の状況等をお話しいただきまして、人数とか規模はこれからだという趣旨の答弁だったと思うんですが、県は整備費の補助、これ2分の1というふうに聞いているんですけれども、整備費の補助であったり、土地の無償提供など多額の予算をこれから投じることになるというふうに思うんですね。でしたら財政負担、県の財政負担に見合った医師不足がしっかりと解消されるべきだというふうに思うんですよ。もちろん順天堂大学のこの当該の取組によって、全ての医師不足が解消されるわけではないということは承知はしているんですけれども、財政負担に見合った医師不足を解消すべきだというふうに思うんです。
したがいまして、医師派遣の数値目標であったり、指標であったり、そういったものをしっかり持つべきだというふうに考えるんですけれども、知事の御答弁をお願いしたいと思います。
再々A 大野元裕 知事
順天堂大学の新規建設につきましては、医師派遣が大きな目的の一つでございますが、それのみではないことをまず確認したうえで、御答弁をさせていただきますが、医療審議会の答申では、年度内の医師派遣が条件となっておりますが、人数については付されておりません。
また現在、受け入れる側の病院の派遣の希望について聴取をしているところであり、今後の調整の中で適切な派遣の希望する医師数やあるいは診療科等が明らかになっていくと思いますので、その段階で目標が見えてくるものと考えます。
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