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ページ番号:201419
掲載日:2024年7月4日
Q 梅澤佳一 議員(自民)
心不全パンデミックとは、高齢者が増加することで高齢者の心不全が急激に増加することを意味します。全国ではおよそ1万人ずつのペースで心不全による入院する患者さんが増加しています。一般社団法人日本循環器学会の循環器病疾患診療実態調査によると、平成28年は26万157人、平成29年は28万1,481人、平成30年は28万9,599人が心不全で入院されました。このことからも心不全にもっと注目し、その対策が必要と強く思います。
心不全の原因疾患の割合は、70代の高齢者においては弁膜症、心筋梗塞、高血圧の3つが原因の多くを占めています。中でも弁膜症は見過ごされやすいと言われており、一般社団法人心臓弁膜症ネットワークが昨年行った患者さんへのアンケート調査では、当初症状を感じたものの受診した人は40%のみと報告されています。このアンケートでは、「弁膜症と診断がされるまでに長い時間がかかった」という声が多く寄せられ、「診断がつくまでに1年以上かかった」と回答した人も16%ほどいたということです。
これらを踏まえて、埼玉県脳卒中・心臓病その他の循環器病対策推進計画では、心不全及びその主要な原因疾患である弁膜症などについて、1つ、県民への認知度向上のための啓発活動の推進、2つ、心不全とその原因疾患を意識した診察が行えるようかかりつけ医の機能の充実、3つ、対象者が適切なタイミングで診断、治療を受け、再発、重症化予防までが確実に行われるよう、拠点となる医療機関と地域機関関係者のより一層の連携、共同を促す取組などの推進が望まれます。
そこで、これらをきちんと明記すべきと考えますが、保健医療部長の御所見を伺います。
A 関本建二 保健医療部長
心不全とは、心臓の働きが悪いために、息切れやむくみが起こり、放置すると徐々に悪化し、生命を縮める病気です。議員お話のとおり、今後、高齢化に伴い、心不全患者の急激な増加が予想されており、このことをもって「心不全パンデミック」と言われております。
今回策定する計画においても、患者数の急増が見込まれる「心不全」については、重点課題として認識しております。
心疾患部会において、議員御指摘の心不全や弁膜症についての啓発活動の推進やかかりつけ医機能の充実、そして再発や重症化予防のための地域連携による患者支援等についても議論されているところです。
今後とも心疾患部会において、弁膜症が心不全の原因となることや、議員御指摘の重要な3つの施策も含めて、様々な視点からの御意見を伺いながら、必要な内容を計画に位置付け、健康寿命の延伸等を図ってまいります。
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