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掲載日:2019年7月12日

令和元年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(山口京子議員)

埼玉・群馬・新潟3県の連携について

Q   山口京子   議員(自民

8年前の夏、知事選挙での街頭演説のことです。大宮駅で上田知事の応援に駆け付けた当時の新潟県知事で、現在は自民党衆議院議員の泉田裕彦氏が、まずは埼玉県民に新潟中越地震の際の応援について感謝を述べた後、次のような話をなさいました。「埼玉県、群馬県、新潟県の3県は、上越新幹線が通り、関越自動車道もあり、大変近くなっている。さっき新潟から新幹線に乗ったと思ったら、もう大宮駅にいます。とても近い。この3県の交流を密接にして、防災はもちろんのこと、新潟県にある港や空港を利用してロシアやユーラシア大陸への交流、あるいは貿易等に発展させ、3県の共同により、それぞれの県の力を高めていこう」という話があり、「私が事務局を上田知事より仰せつかった」とありました。
私は、その話を聞いてわくわくしました。とかく東京へ向きがちな私たちであり、埼玉都民とも言われていますが、埼玉に居住していても、ふるさとは群馬や新潟の人はとても多くいます。私もその一人です。東京ではなく、日本海に向かって3県で何か開発・発展をさせ、3県の力をつけていこうとの意気込みが新鮮で興味が湧きました。しかし、自治体を超えての連携は口で言うほど簡単ではありません。市町村でさえ、それぞれの歴史と文化と利益が重なり合って道路1本なかなか造れないのに、さすがは頑張るリードできる若い埼玉と思いました。
埼玉・群馬・新潟3県の連携は、平成22年から開始され、防災協定を結んだことは承知しております。ただ、それ以外の取組はどうなのでしょうか。私は、首都圏から日本海を結ぶこの3県の連携は、未来に向かって大切なものであると確信しています。
そこで伺います。防災協定以外に、これまでどのような連携の成果があったのでしょうか。また、今後も3県で連携していく考えはあるのでしょうか、企画財政部長にお伺いいたします。

A   石川英寛   企画財政部長

まず、これまでどのような連携の成果があったのかについてでございます。
本県・群馬県・新潟県の3県が連携し共に発展していくため、本県知事からの働きかけにより三県知事会議を開催した結果、様々な成果が生まれました。
平成26年2月の大雪時には、議員お話しの3県防災協定に基づいて実際に新潟県から除雪車やオペレーターの方々を派遣していただいたことで除雪作業が速やかに進みました。
また、広域連携による救急医療体制の充実を図るため、ドクターヘリが相互に補完しあう仕組みを構築し、昨年度までに埼玉県から群馬県へ53件、その逆が78件出動しました。
貿易の振興についても様々な取組を行っています。
3県は中国のマーケットを開拓するためそれぞれ現地事務所を設置しており、本県の上海ビジネスサポートデスクには現在351企業が登録しています。
この中には群馬県、新潟県の企業が13社参加しており、年4回のセミナー・交流会によって情報交換の場を提供することに加え、他県主催行事への参加など連携に取り組んでいるところです。
一方、この会議をきっかけに新たな展開にもつながりました。
群馬県、新潟県がメンバーである北関東磐越五県知事会の検討会に本県も参加させてもらい、災害時に各県の福祉チームを相互に派遣する新たな広域ネットワークの構築に向け検討を進めています。
次に、今後も3県で連携していく考えはあるのかについてでございますが、今申し上げましたとおり、防災、産業振興、福祉など様々な分野において具体的な成果がでています。
今年度から新たに、AIやIoTなど先端技術の活用による農業生産性の向上や少子化対策の連携にも取り組むこととしました。
このように3県での取組が継続しており、今後も新たな成果につながることが期待できます。
今まで築いてきた成果を生かして、3県が共に発展していけるよう、今後も各分野で連携を継続してまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。  

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議会事務局 政策調査課 広報担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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