環境科学国際センター > ココが知りたい埼玉の環境 > 埼玉県の夏の天候はどうなっているの?熱中症の現状はどうなっているの?
ここから本文です。
ページ番号:106949
掲載日:2023年1月16日
この記事はニュースレター第37号(平成29年11月発行)に掲載したものです。
埼玉県の夏の天候はどうなっているのでしょうか?
熱中症の現状はどうなっているのでしょうか?
温暖化対策担当 原 政之
Q. 埼玉県の夏の天候はどうなってるの?
気象庁の観測による埼玉県内の地上気温は、年々上昇してきています。図1は、120年以上の気象観測が続けられている熊谷地方気象台の観測データによる地上気温の経年変化を示しています。年々の上下はあるものの、1989年から2016年までの間は100年当たり2.03℃の割合で気温は上昇してきています。これは、地球温暖化による気温上昇と都市化の進行に伴う都市ヒートアイランドの強化による気温上昇によるものと考えられています。
これらの影響で、暑い日は増えてきています。気象庁熊谷地方気象台における観測では、猛暑日(日最高気温が35℃以上となる日)の日数は1980-1989年の10年間には73日ありましたが、2007-2016年の10年間には199日と2.7倍に増加しています。また、熱帯夜(日最低気温が25℃以上の日)の日数は1980-1989年の10年間には34日でしたが、2007-2016年の10年間には139日と3.8倍と増えています。
2017年7月1日現在の2017年7-9月を対象とした気象庁の3ヶ月予報では、関東甲信越地方は50%以上の確率で平年よりも平均気温が高くなるだろうと予報されています。また、8月は平年に比べ晴れの日が多いとの予報が出ています(気象庁季節予報: http://www.jma.go.jp/jp/longfcst/000_1_10.html 2017年7月3日閲覧)。暑さへの対策の参考として、気象庁の予報の情報を活用するとよいでしょう。
Q. 埼玉県内の熱中症の現状は?
厚生労働省人口動態調査によると、猛暑となった2010年には全国で1731名のかたが熱中症により亡くなったと報告されています。埼玉県でも、近年熱中症の死者数が多くなってきています。図2は、厚生労働省人口動態調査による埼玉県内の熱中症による死者数の推移を示しています。暑夏となった2010年には埼玉県内で125名のかたが亡くなられており、2010年以降では、毎年20名を超えるかたが亡くなっています。
熱中症にならないように個人でできる対策には、
などがあります。熱中症についての詳細な情報は、環境省 熱中症予防情報サイト(http://www.wbgt.env.go.jp/)や埼玉県 熱中症予防5つのポイント(https://www.pref.saitama.lg.jp/a0704/netsuchusyo/5point.html )に掲載されています。また埼玉県では、暑い時に立ち寄ることができるまちのクールオアシスを推進しており、ステッカーやポスターなどを掲示しています。まちのクールオアシスは、一時休息所としてご利用いただくことができます。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください