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掲載日:2025年3月25日
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私はベルギーにある大学に一年間留学していました。ベルギーはヨーロッパの西側の海に面した小さくて素敵な国です。ここでは、ベルギーという国の特徴や埼玉親善大使としての活動を書きます。
個人的にはヨーロッパの埼玉県と呼びたい国です。なぜなら形が似ていて、住み心地の良さがあり、そしてそのイメージの控えめさにも関わらず素敵な部分がたくさん詰まっているからです。
フランダース、ブリュッセル、ワロンの3つの政府からなる連邦国家で、オランダ語、フランス語、ドイツ語が公用語として話されています。英語も通じることが多く、国鉄のアナウンスはオランダ語、フランス語、英語です。
カール5世が生まれたヘント(ガン)や、フランダースの犬にも出てくる港町アントワープといった有名な都市がたくさんあり、都市間の移動も1時間弱という非常に観光のしやすい国です。日本人に人気な初夏の猫祭りや、ベルギーの歴史とその一体感が感じられる夏のオメガング、そして11月に船に乗ってやってくるサンタさん(シントクロース)など魅力的な行事もたくさんあります。隣国のルクセンブルク、オランダ、ドイツ、そしてフランスにも足を延ばしやすく海外旅行にもおすすめです。
食べ物としては、フライドポテトやワッフル、ムール貝にチョコレートにビールといったわくわくするものがたくさんあり、スーパーで売られている食料品もおいしいです(ただし生の牛乳が飲みたい方は隣国オランダへどうぞbyベルギーの友達)。日本における料理酒のような料理用ビールがあり、それでつくる名物料理の牛肉シチューは格別でした。
草加せんべいや狭山茶を持っていき、交流スペースなどでシェアしました。また友達と自国料理を持ち寄るパーティー(写真)をした際には、狭山茶を練り込んだお団子を作りました。ビーガンで動物性のものを食べれない人にも「おいしいね!」といってもらい嬉しかったです。
また、ベルギー人の友達たちがいつも各地域の言葉の違いについて話していたため、地域ジョークがきっと気に入るだろうと考え、特に日本語を学んでいる友達には「翔んで埼玉」をすすめ、フランクフルトで行われたJapan Connectionの「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」も見に行きました。
ベルギーが相互移動の自由なシェンゲンエリア内にあるにという事を活かした他国への研修旅行のあるクラスが複数ありました。私もパリの企業や大使館に行く講義を受講しました。その他に複数回の音楽の歴史の講義の後に国会図書館で手書きの楽譜の写本を見るという授業もあり、実際の知識と体験とが合わさった学習がとても印象的でした。
ベルギーの良さを発見し、埼玉県の良さを再確認する一年間でした。改めて寄付者様、埼玉県の担当者様にお礼を申し上げます。