トップページ > 県政情報・統計 > 県概要 > 組織案内 > 総務部 > 統計課 > コバトンと学ぶこども統計クラブ > 4.統計ってどのように作るの?「ステップ1.とらえる、ステップ2.計画する」
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掲載日:2024年12月19日
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統計がいろいろな所で、当たり前のように使われていることがわかったかな?
うん。統計ってすごいんだね。なんかぼくも統計で調べてみたくなったよ。
わたしも自分で作ってみたいけど、ちょっとむずかしそうじゃない?
かんたんな所から始めればむずかしいことはないよ。それじゃあ、いっしょに統計の作りかた、使いかたを見ていこう。
まず最初にすることは、題材を決めることだね。さっき「統計を作るのも使うのも、人間だ」という話をしたけど、統計を作るには「何かを知りたい!知らせたい!何とかしたい!」という人間の意志(いし)が必要なんだ。だから、題材を決める時は、自分の好きなこと、不思議に思ったこと、こまっていることなどから考えるといいよ。
でも急に、題材を決めろって言われてもすぐには思いつかないわ。
うーん。好きなこと、不思議なこと、こまったことか…。
急に言われても、それこそ「こまる」よね。そう思って題材を用意しておいたよ。ここでは、さっき取り上げた読書週間を題材にして考えてみることにしよう。
さて、題材が決まったら、次は問題をはっきりさせるんだ。つまり「知りたい、知らせたい、何とかしたい」ことは何かということだね。これはさっきの統計表だけど、何か気になる所はないかな?
読んだ本の数 |
人数 |
---|---|
10冊 |
2人 |
7冊 |
4人 |
6冊 |
4人 |
5冊 |
3人 |
4冊 |
4人 |
3冊 |
6人 |
2冊 |
10人 |
1冊 |
3人 |
平均(へいきん)1人4冊
さっきは言わなかったけど、ちょっと気になったんだよね。1週間で10冊も本当に読めるのかなあ。ぼくは2冊だったけど、別に遊んでいたわけじゃなくて、ちゃんと読んだんだよ。1冊から3冊の人は19人で、クラスの半分もいるんだし、2冊くらいがやっぱりふつうだと思うんだけど。
わたしは4冊だったけど、あと6冊はとても読めそうもないわ。たしかに10冊というのは気になるわね。10冊にくらべれば4冊は半分以下だし、次の読書週間の目標を決めるために、クラスの読書のようすをもう少しくわしく知りたくなってきたわ。
はかるくん、やっぱりすっきりしていなかったんだね…。それはともかく、二人とも知りたいことが出てきたね。ごういんにまとめると、「次の読書週間の目標を立てるため、クラスの「ふつう」の読書量を知りたい」ということになるね。
ここまでが最初のステップ「問題をとらえる」に当たるよ。統計を作る時、使う時は、最初にしっかりと問題をとらえておくことが大切なんだ。そうしないと、「何をしたらいいのかわからない」ってことになってしまう。
コバトン、ごういんだねぇ。でも、やっぱりぼくは「ふつう」をはっきりさせたいから、それでいいと思うよ。
わたしも4冊で安心していていいのか気になるから、クラスの「ふつう」問題を解決(かいけつ)したいわ。
二人とも賛成(さんせい)してくれてありがとう。次のステップは、問題を解決するには何を調べたらよいのか「計画をたてる」ことだよ。
さて、クラスの「ふつう」問題は、読んだ本の数を調べてもすっきりしなかったんだから、ちがうことを調べないといけないよね。それを考えてみよう。何を調べたらいいかな?
ちょっと思ったんだけど、みんなが読んだ本の厚さ(あつさ)は同じじゃないよね。うすい本なら同じ時間でもたくさん読めるわけだし…。読んだ本の厚さを調べればいいんじゃない。
厚さというか、ページ数でしょ。何ページ読んだかを調べて、さっきみたいにくらべるのよ。
そうだね、本の厚さ、つまりページ数を調べるのはいい考えかもしれないね。それじゃあ読んだ本のページ数はどうやって調べたらいいかな?
クラスのみんなに「何ページ読みましたか」ってアンケートをすればいいんじゃない?
アンケートをしてもわかるけど、けっこう大変よ。それより、読書カードに読んだ本のページ数を書いているんだから、みんなの読書カードを集めて調べれば早いと思うわ。
二人ともいいアイデアだね。あやのくんの言うように、すでにあるものを使えば手間が少なくてすむね。でも、読書カードには読んだ本の感想や先生のコメントが書かれているよ。みんな見せてくれるかな?
たしかに、読書カードはあまり人に見せたくはないわね。
やっぱり、アンケートだよ。読んだ本のページ数くらいなら、みんな教えてくれると思うよ。
今回の場合は、アンケートが良さそうだね。アンケートも直接(ちょくせつ)聞いて調べるやりかたと、アンケート用紙を配って集めるやりかたがあるよ。どっちにする?
二人で手分けすれば、17人に聞けばいいから、聞いて調べることもできそうね。でも、アンケート用紙を配るやりかたもおもしろそう。
せっかくだから、ぼくは、アンケート用紙を作ってみたいな。
それならアンケート用紙を配るやりかたにしてみよう。どんなのがいいか、二人でアンケート用紙を考えてみて。
(しばらくたって)コバトン、できたよ。こんなのでいいかな?
読書週間アンケート! |
Q:読書週間中に読んだ本の数とページ数を書いてください。 |
読んだ本の数(○)さつ |
読んだ本の合計ページ数(○○)ページ |
番 名前(○○○○○) |
アンケートっぽく「次の中からあてはまるものを選んでください」というのもやってみたかったんだけど、みんなが何ページ読んでいるのか全然わからなかったから、合計ページ数を書いてもらうことにしたの。
二人ともよく考えたね、すばらしい!これでいいと思うよ。
名前を書く所があるけど、統計は個人(こじん)を調べたいわけではないから、名前はなくてもいいんだ。でも、書きまちがいなどがあった時にその人に聞けるように、じっさいの調査票(ちょうさひょう)には名前を書いてもらうことが多いんだよ。
それじゃあ、このアンケート用紙を使ってクラスのみんなにアンケートをしてみよう。アンケート用紙をどう配って、どう集めるか決める所までが「計画」だよ。
名前を書く所を入れたのは、テストとかでいつも名前を書いているから何となくだったんだけど…。そんな深い意味があったんだね。
うーん、配りかたと集めかたか…。
班長(はんちょう)さんにおねがいして、班ごとに集めてもらえればいいんじゃない?配るのは朝自習の時がいいかしら…。
あとは二人にまかせたよ。
さて、統計の作りかた、使いかたのここまでのステップをまとめておくよ。
まず題材を決める。次に問題をはっきりさせる。つまり「知りたい、知らせたい、何とかしたい」ことをはっきりさせる。
問題を解決(かいけつ)するには何をどうやって調べたらよいか考え、計画を立てる。
すでにある統計を使う時は、どの統計データを調べたらよいか、計画を立てる。
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