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掲載日:2024年7月11日

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棒グラフ(ぼうグラフ)

棒グラフってどんなグラフ?

コバトンのセリフ1

次は一番よく使われる「棒グラフ(ぼうグラフ)」を見ていこう。
棒グラフは小学校3年生で習うよ。
単位グラフのときに使った統計表を今度は棒グラフにしてみるよ。

 

 

さいている花の数(こ)

ゴーヤ

きゅうり

トマト

なす

4

3

5

2

 

 

棒グラフの例。咲いている花の数の表をグラフにしている。

 

こんなふうに、棒グラフは統計表の数字を棒の長さで表したものなんだ。
棒グラフも数の大きさのちがいをくらべるときに使うグラフだよ。単位グラフと同じだね。
実は単位グラフと棒グラフは同じ仲間なんだ。そのしょうこに、単位グラフのマークを四角形にして、すき間なくならべると棒グラフのようになるよ。

 

棒グラフのように作った単位グラフの例

 

棒グラフの特ちょう

コバトンのセリフ2

棒グラフには良い所がたくさんあるよ。一つはかんたんに作れることだね。じょうぎを使って線を引いたり、長さをはかったりできるようになれば、かんたんな棒グラフならすぐ作れるよ。

単位グラフの弱点だった、数の大きさにちがいがありすぎる場合でも、棒グラフなら書くのにあまり手間がかからないというのも良い所だね。

それに、「目もり」や「目もり線」が使えるから数の大きさが分かりやすいんだ。

一番の特ちょうは、「ほとんどすべての統計表は、棒グラフで表すことができる」という所なんだ。棒グラフは統計グラフの基本(きほん)中の基本だから、しっかり身につけたいね。

それじゃあ棒グラフを作るときのポイントを見ていこう。

棒の太さをそろえよう

コバトンのセリフ3

棒の太さがちがうと正しくくらべられないよ。棒の太さはそろえよう。

                
 
  

棒グラフの例。太さがそろっていない

 

棒のならべ始めの位置をそろえよう

コバトンのセリフ4

棒のならべ始めの位置がちがうと正しくくらべられないね。ならべ始めの位置をそろえよう。

 

棒グラフの例。並べ始めがそろっていない 

 

棒は必ず0(ゼロ)の線から書き始めよう

コバトンのセリフ5

棒の始まりがゼロでないと正しくくらべられないよ。必ずゼロの線から始まるように書こう。
次の例は15冊から書き始めてしまったグラフだけど、はかるくんの17冊は、あやのくんの32冊の半分よりも多いはずなのに、とてもそのようには見えないよね。

 

棒グラフの例。ゼロから始まっていない

 

棒と棒のかんかくをそろえよう

コバトンのセリフ6

棒と棒の間がバラバラだと正しくくらべられないよ。棒のかんかくをそろえよう。
棒のかんかくは広すぎると見づらいから気を付けてね。

 

棒グラフの例。棒の間隔がそろっていない

 

めもりのかんかくをそろえよう

コバトンのセリフ7

めもりのはばがバラバラだと正しくくらべられないよ。めもりのかんかくは必ずそろえよう。

 

 

棒グラフの例。目盛の間隔がそろっていない

正しい棒グラフの例

コバトンのセリフ8

棒の太さ、ならべ始めとかんかくをそろえて作るとこうなるよ。とっても見やすいよね。

 
 

正しい棒グラフの例

 

 

棒が何を表しているかの説明を必ず書こう

コバトンのセリフ9

棒が2種類以上あるときは、どの棒が何を表しているのか分かるように必ず説明を書こう。

用語の説明:統計グラフで使われている棒や線、色やもようが何を表しているかを説明する注意書きを「凡例(はんれい)」といいます。凡例がないとグラフを正しく読むことができません。必ず凡例を書きましょう。

 

棒グラフの例。棒が2種類ある

 

棒は数の大きい順にならべよう

コバトンのセリフ10

棒をならべるときは、こんなふうに数の大きい順にするのが基本(きほん)だよ。順番に意味があるときは別だけど。

 
 
 

棒グラフ10大きい順に並べる

 

男の子、はかるのセリフ1

こんなふうにって言うけどコバトン、この棒のならべかたって変じゃない?

コバトンのセリフ11

やっぱり気付いたね。そう、「その他」を書く位置が変だよね。その他は数の大きさに関係なく一番最後に書くんだよ。

 

正しい棒グラフの例。その他を最後に書いた。

 

女の子、あやののセリフ1

順番に意味があるときってどういうとき?

 

コバトンのセリフ12

たとえば番号順、五十音順、アルファベット順などに整理したほうが分かりやすい場合とか、上下や左右のように位置が決まっている場合、日にち、曜日、月、季節など時間の流れがある場合、良い・やや良い・ふつう・やや悪い・悪いのようにだんだんうつりかわるものの場合などだね。こういうときは大きい順にならべるとかえって分かりづらくなることがあるからね。

 

良くない棒グラフの例。順番に意味があるのに大きい順に並べている。
 

 

棒グラフの例。良い・やや良い・普通・やや悪い・悪いの順に並べた。

 

 

グラフが細長くなって書ききれないとき1(折り返し法)

コバトンのセリフ13

数に大きな差があると、グラフが細長くなりすぎて、紙に書ききれなくなってこまることがあるよ。

 

 

棒グラフの例。細長すぎる。

 

そんなときは次のグラフのように、とちゅうで折り返す方法があるよ。もちろん、折り返しの始まりの位置は、ゼロの線にそろえようね。

 

棒グラフの例。細長すぎる棒を折り返して表した。

 

 

グラフが細長くなって書ききれないとき2(省略法)

コバトンのセリフ14

グラフが細長くなりすぎてこまったときは、折り返し法のほかに、次のグラフのように、とちゅうを省略(しょうりゃく)する方法もあるよ。
省略すると数の大きさが分かりづらくなるから、数を書きそえるといいね。

 

棒グラフの例。細長すぎる棒を省略法で表した。

 

省略する所は1か所だけにしよう(省略法)

コバトンのセリフ15

2か所以上省略(しょうりゃく)すると、数の大きさがくらべられなくなって、グラフにした意味がなくなるよ。省略する所は1か所だけにしてね。

  
 

ダメな棒グラフの例。2か所で省略している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

棒の長さにあまり差がなくて分かりづらいとき(省略法)

コバトンのセリフ15

数の大きさにあまり差がないときは、グラフにしても棒の長さがあまり変わらないから、ちがいが分かりづらいグラフになってしまうことがあるよ。

 

棒グラフの例。棒の長さに差がない。

 

ちがいがないことを言いたいときはそれでいいけど、ちがいを強調したいときはこまるよね。
そんなときにも、とちゅうを省略(しょうりゃく)する方法が使えるよ。とちゅうを省略して、小さなちがいがよく分かるように、目もりのはばを変えればいいんだ。

 

棒グラフの例。省略法で差を強調している。 

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