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掲載日:2024年5月17日
Q 橋詰昌児 議員(公明)
周りが気付けなかったとよく言われますけれども、そこが一番重要だというふうに思います。気付いてあげられなかったということを、我々はもっと認識しなければいけないと考えます。
自殺に傾いている気持ちや悩みに気付くための仕組みとして、ゲートキーパーを養成することが重要であるというふうに思います。ゲートキーパーとは、悩んでいる人に気付き、声をかけ、話を聞いて必要な支援につなげ見守る人のことで、自殺のサインを出している人に対し適切な対応ができる命の門番とも言われています。
熊本県では、令和5年3月に第3期熊本県自殺対策推進計画を策定し、体系的に施策を進めており、精神保健福祉センターにおいて自殺予防に関わるゲートキーパーを計画的に養成されております。具体的には、専門職向けのゲートキーパー養成研修を県が実施し、ボランティアや一般市民向けのゲートキーパー養成研修を市町村が実施しています。市町村の相談窓口職員、精神保健福祉従事者、民生児童委員等、専門的な人ばかりではなく、一般の方へも門戸を広げて実施をされております。
本県としても、ゲートキーパー啓発動画や研修動画を作成されておりますけれども、まだまだ普及されていないように感じます。県としても、自殺予防ゲートキーパーの養成を計画的に取り組んでいくべきだと考えますが、保健医療部長の答弁を求めます。
A 表久仁和 保健医療部長
多くの方にゲートキーパーになっていただき、身近な人の自殺のサインに気づいてもらうことは、自殺者を減らすために非常に重要です。
このため、県では、県民に広くゲートキーパーの重要性を知っていただくための啓発動画を作成し、大宮駅構内のデジタルサイネージや電車内のトレインチャンネルなどで周知しております。
また、職域を対象としたゲートキーパー養成研修を行うこととしており、鉄道事業者の従事者向けに実施しております。
さらに、ひとりでも多くの県民にゲートキーパーになっていただくには、何よりも市町村による取組を進めることが重要です。
令和5年度はこれまでに49市町村で、地域住民や学校・教育関係者などを対象に養成研修を開催し、約4,200人のゲートキーパーが養成されている一方で、取組が進んでいない市町村もあります。
そこで、県では市町村や職場などで研修の教材として活用できる研修動画「悩みに気づく こころ支える ゲートキーパー」を作成し、動画を活用した市町村からは、非常にわかりやすく、手軽に研修ができたとの声をいただいております。
今後は、養成研修を実施していない市町村に対して、個別にこの動画を使用した研修の開催を働きかけるなど、すべての市町村において養成研修が実施できるよう取り組んでまいります。
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