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掲載日:2024年10月17日
Q 横川雅也 議員(自民)
埼玉県では、スポーツ、文化等の各分野において国内外で高く評価される功績を上げられた個人や団体に対して、埼玉県民栄誉賞、彩の国特別栄誉賞及び彩の国功労省を表彰することが議会の議決事件として条例で定められています。今回はその表彰候補者選考について伺います。
各賞の選考基準を見ますと、五輪での活躍が一つの分かりやすい基準となっていますが、基準にあまり適合しない競技種目もあると感じています。というのも、ソフトボールのように五輪競技から一時除外されてしまった競技もあるからです。
ゴルフも同様です。ゴルフ競技が五輪で開催されたのは、1900年のパリ大会、1904年のセントルイス大会の2大会で開催された後、前回のリオ大会まで112年間、五輪競技から除外されていました。さらに、ゴルフ界では何よりも4大メジャーへ出場し活躍することが、世界に見たゴルファーの目標となっています。
ゴルフ競技を例にしましたが、サッカーやバスケット、テニスなどでも競技ごとに大会のステータスや重みが異なります。したがって、選考においては、世界基準の幅広い視点でスポーツ、文化、それぞれの分野ごとに適した評価をすることが、一つ目の重要点であります。
続いて、2点目、埼玉県と他の都道府県で表彰の基準が大きく異なっていることを指摘したいと思います。
今年、加須市出身の中島啓太選手(日本体育大学ゴルフ部3年)が男子ゴルフ世界アマチュアランキングで世界1位をキープし続け、アマチュア最高の栄誉である「マーク・マコーマックメダル」を受賞しました。日本人では広島県出身のプロゴルファー、金谷拓実選手に続く日本人2人目の偉業達成です。中島選手は今回の受賞により、来年6月の全米オープン、同7月の全英オープンの出場権を獲得しました。さらに先月9月26日、パナソニックオープンで優勝、日本人としてこちらも金谷選手に次ぐ史上5人目のアマチュア優勝という快挙です。
このように金谷選手と中島選手の2人は、共通した偉業を達成しております。過去にも2018年アジア大会において、ゴルフ競技男子団体のメンバーとして共に優勝に貢献。金谷選手はアジア大会での活躍が高く評価され、地元広島県で知事表彰を受賞しています。一方、中島啓太選手は、このアジア大会の団体優勝に加えて個人でも優勝。団体・個人で金メダル2冠を達成していますが、埼玉県での知事表彰はありません。
広島県と埼玉県では何が違うのでしょうか。表彰候補者選考においては各関係団体とも協議の上、県民の活躍を見過ごすことがないよう、また他の自治体と大きく乖離した評価にならないよう、スポーツ・文化活動の各分野での県民の活躍に広く、そして高くアンテナを張り、公正、公平な表彰となるよう努めるべきと考えますが、県民生活部長の御所見をお伺いします。
A 真砂和敏 県民生活部長
議員お話の通り、県の表彰制度につきましては、彩の国功労賞のように、スポーツ分野においては五輪での活躍を一つの基準としているものがございます。
一方で、スポーツ分野の表彰につきましては、公益財団法人埼玉県スポーツ協会と県などが、競技成績、成果などで選考する埼玉県スポーツ賞がございます。
この表彰制度はソフトボールを含めた47競技を幅広く選考対象としたもので、本県ゆかりの選手が日本を代表して国際大会等で活躍した場合、表彰の対象となります。
例えば、この夏のオリンピックに出場された酒井夏海さんは、過去には2018年のアジア競技大会の水泳100m背泳ぎで優勝した際に受賞されております。
また、本県と他の自治体との表彰に関する御指摘についてでございますが、表彰制度は各自治体で基準を定め、表彰の趣旨や功績に対する県民の反響なども勘案して独自に表彰者を決定しております。
本県では、県の表彰制度や関係団体と連携して行う表彰制度など複数の制度により、幅広い県民の活躍を応援しております。
今後とも、県民の活躍についてより一層広い視野で情報収集を行い、功績を挙げられた方を適切に表彰できるよう努めてまいります。
再Q 横川雅也 議員(自民)
各県ごとに表彰規定、条例等々もあって要項が決まっていることは私も理解しておりますけれども、公正、公平な選考に努めていただきたいというのを冒頭申し上げました。
例えばなんですけれども、同じチームで競技に臨んで非常に優秀な成績を納めた。チームのほか全員が地元で表彰されていて、埼玉県の出身の方だけ、1人だけ何の表彰もない。確かに各県ごとにその表彰規定があることは分かりますけれども、そういう状況を生まないために各県の動向も見るべきじゃないかということも、私の中の指摘には含まれております。これが公正、公平な表彰になりますし、今後の県のスポーツ振興においてもムーブメントを作る上で、表彰されたということが広く県民に広まることでスポーツに関する関心も高まると思うんです。
今申し上げた他県との考え方について、再度、部長に御答弁いただきたいと思います。
再A 真砂和敏 県民生活部長
確かに各県によって違うという事に関して選手の気持ちに立てばいかがかというような気持ちは起こり得るとは思います。
ただ、今の県の表彰制度につきましては、平成30年3月に見直し、新しい運用を開始したところです。
表彰ということであればスポーツ賞もございますので、そこで広く県民の方々を応援したいと考えております。新しい制度の運用を開始したばかりですので、慎重に対応をさせていただきたいと考えております。
再々Q 横川雅也 議員(自民)
知事も笑っていましたけれども、分かるんです。埼玉県も人口規模も大きいですし、いろいろスポーツ・文化活動を様々拾っていくと大変数が多くなることはあるんですけれども、私は、今部長が答えるべきは県民の目線に立った表彰の在り方とは何だろうかとか、そういう部分を再考する機会でもあると思うんです。それがオリンピック開催もありましたけれども、そうではない競技にも幅広く目を当てていく。そういう視点が必要だというふうに思うんですけれども、県行政目線ではなくて、県民目線に立った公正、公平な在り方を考えたときには、私が先ほど申し上げたとおり、他県とのある程度均衡を図る、こうした考え方は必要だと思うんです。今の部長の再質問に対する答弁ですと、他県は他県だと少し聞こえるんです。
もう一度伺います。公正、公平さを確保するためにスポーツを広く見た場合にも、他県とはあまり違いがあってはいけないと思います。それが公正、公平だというふうに私は思います。再度、部長に御答弁を求めます。
再々A 真砂和敏 県民生活部長
県の表彰制度を所管する立場としては、過去からの経緯や受賞者の考え方ということをよく検討しなければいけないと思っております。
今回議員から御指摘がございましたので、慎重に今後検討させていただきたいと存じます。
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