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掲載日:2024年10月17日
Q 横川雅也 議員(自民)
この夏、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が開催され、日本中が大いに沸きました。新型コロナウイルス感染症の影響により1年間の延期、そして無観客での開催となりましたが、それでもオリンピック・パラリンピック合わせて5競技が4会場で行われた埼玉県にとっては、県民のスポーツへの関心が高まる意義ある大会であったと感じていますし、私自身も感動の毎日でした。大会後のレガシーについては、今後の取組が大変重要と考えております。
そこで、伺います。
大野知事は、大会ホスト県の知事として大会開催の効果をどのように評価し、そして今後どのように県のスポーツ振興を含めレガシーとして後世につないでいくお考えなのか。知事の御所見を伺います。
A 大野元裕 知事
大会開催の効果をどのように評価するのかについてでございます。
東京2020大会は、コロナ禍にあって史上初の延期、更には無観客での開催となるなど過去に例を見ない大会となりました。
平和の祭典であるオリンピック、共生社会を創るパラリンピックが、コロナ禍という極めて厳しい中においても開催された意義は大きく、その効果は3つあると私は思っております。
一つ目は、本県ゆかりの選手の目覚ましい活躍による県民のスポーツへの関心の高まりであります。オリンピックでは、「彩の国2020ドリームアスリート」出身の選手から自転車のトラック女子の梶原悠未選手が銀メダル、ボクシング女子の並木月海選手が銅メダルを獲得いたしました。
パラリンピックでも、「埼玉パラドリームアスリート」出身の選手から車いすバスケットボールの藤沢潔選手、ボッチャ混合ペアの高橋和樹選手が銀メダルを獲得するなど、大きな成果を挙げました。
本県ゆかりの選手の活躍は、コロナ禍においても大変明るい話題を提供するとともに、県民の皆様に大きな感動を与え、スポーツへの関心を大いに高めることができたと考えております。
二つ目には、選手や関係者の心に届く埼玉ならではのおもてなしであります。
都市ボランティアの皆様には、バスで会場へ入る選手たちを横断幕や小旗などで歓迎いただくとともに会場周辺の清掃活動に従事をしていただき、心のこもった活動をしていただきました。
また、ホストファミリーと、海外の選手や関係者とのオンライン交流では、相手国の国歌斉唱や母国語によるエールで選手を激励し、埼玉の温かさを伝えていただくなど、大会の成功に大きく貢献をしていただきました。
三つ目は、本県の文化や伝統の魅力の世界に向けた発信であります。
埼玉の和の文化を一堂に集め魅力を伝える「WABI SABI大祭典」や、オンライン交流での琴の演奏をはじめ、折り紙の披露や祭りの紹介などを通じ、文化や伝統を世界へ発信できました。
さらに、オリンピック聖火リレーでは、長瀞ラインくだりや名所旧跡を組み込んだルートが世界に配信されました。
次に、今後どのように「レガシー」として後世に繋いでいくかについてでございます。
先ほど申し上げました、主たる三つの評価に基づきお話をさせていただきます。
第一に、更なるスポーツの振興です。
オリンピック・パラリンピックで高まった県民のスポーツへの関心や感動を引き継ぎ、県民誰もがスポーツを身近に楽しむことができるよう、環境づくりを進めてまいります。
また、体力・運動能力に優れた子供たちを発掘し、多様な競技を経験させながら個々の能力を伸ばし、将来のオリンピックをはじめとする国際舞台でも活躍できるアスリートを育成してまいります。
第二に、共生社会の構築と発展です。
大会の成功に貢献していただいた都市ボランティアやホストファミリーの皆様の経験を、本県のスポーツ振興や国際交流、共生社会の実現に生かしていきたいと思います。
また、ボランティア活動の更なる活性化にとどまらず、特に、パラリンピックの精神である共生社会の実現に向け、障害のある方もない方も、共に支えあう社会を構築するための大きなきっかけとなるよう取り組んでまいります。
第三に、埼玉の文化や伝統の振興です。
誇るべき文化や伝統を発信する中で、我々自身がその価値を再認識いたしました。
コロナ収束後にお越しいただけるお客様に対し、魅力ある埼玉の文化や伝統をしっかりと発信してまいります。
東京2020 大会で得られた貴重なレガシーを、様々な形で県民に届くようつないでまいります。
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