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ページ番号:201190

掲載日:2024年7月4日

令和3年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(高橋稔裕議員)

利根川・荒川のしゅんせつ等の対応状況

Q   高橋稔裕 議員(自民)

我が地元加須市は、利根川と渡良瀬川という大河川がぶつかり合流する日本一の合流地点と言っても過言ではない場所です。万が一、施設の能力を超えた大氾濫が発生した場合は、首都東京や埼玉県東部が水浸しになることは、現在の加須市内で破堤し大惨事となったカスリーン台風の実績を見るまでもなく明らかであります。
河川管理者は、河川の将来のあるべき姿を基本方針として定めた上で、現在の河川整備状況下で計画規模の降雨が生じた場合に流域で想定される状況リスクを周知することを目的に、浸水想定区域図を提示しておりますが、もしこの地が表されるような状況になったときは、申したとおり、埼玉の東半分、東京が水浸しになるときでございます。その重要度は計り知れないと存じます。これは江戸であり、東京を守るために西遷事業が行われた荒川も同様と存じます。
この埼玉県を流れる大河川を中心に、流域のリスクを限りなくゼロに近づけるべく河川行政を推進されていると理解しておりますが、東日本台風のときの不安や被害の記憶がいまだに消えておりません。県民の安心・安全を守るため、どれだけ施策が進んだか、幾つか確認させていただきます。
そこで、利根川・荒川のしゅんせつ等の対応状況について。
個々の河川改修事業は、基本方針に位置付けられる河川整備計画に基づいて着実に実施されておりますが、一朝一夕では河川改修が完成するわけではないため、現在の治水安全度は計画目標に対して不足し、当然ながら流域のリスクが内在することになります。
これを踏まえ、利根川、荒川における決壊や越水などを含む流域のリスク低減のためには、河道の掘削が効果的であると考え、昨年度も利根川や荒川の堆積土砂の撤去を国に対する強い働き掛けを期待して御質問したところ、その際、あらゆる機会を通じ国に要望してまいるとの御回答をいただきました。まずは、昨年の質問答弁以降の国の対応状況について、県土整備部長にお尋ねします。

A 北田健夫 県土整備部長

国が管理する利根川や荒川において堤防が決壊した場合、浸水が本県の広範囲に及ぶと想定されることから、これらの河川の整備は極めて重要であると認識しております。
本県といたしましては、これまでも「国の施策に対する提案・要望」のほか、様々な機会を通じて国管理河川の整備推進を要望してまいりました。令和2年度は、利根川では、堤防強化や加須市内における河道掘削、荒川では、荒川第2・第3調節池整備事業など、本県の治水安全度の向上に資する河川事業の進捗が図られたと伺っております。なお、河川整備は本支川、上下流及び左右岸バランスを勘案しながら、河道掘削や堤防整備手順、洪水調節施設の施設配置等を適切に計画・実施するものでございます。加えて、河道内の土砂堆積や樹林化が進行している箇所においては、流下能力の低下や水門・樋門等の排水機能の低下等、支障をきたすおそれがあるため、必要に応じて土砂の撤去や樹木を伐採するなど適切な管理が必要となります。このため、河川管理者である国には、河道掘削や堤防強化、洪水調節池整備など、本県の治水安全度向上に資する事業の推進につきまして、今後も引き続き要望してまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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