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掲載日:2023年12月18日
Q 松澤正 議員(自民)
高橋裕紀さんというオートバイレーサーがいます。我が地元吉川市出身で、7歳でポケバイを始めたのを皮切りにめきめきと頭角を現し、2004年には全日本ロードレース選手権250ccクラスで年間チャンピオンを獲得。その後、世界選手権でも優勝するなど活躍されています。今年の10月には全日本ロードレース選手権ST1000クラスで年間チャンピオンに輝くなど、サーキットを駆け抜けています。高橋選手はこうしたレーサーとしての事情もあってか、高校のときにバイクの運転免許の許可を受けて取得したと、彼の母親から伺っております。
さて、高校生の自動二輪車等による事故死者数の増加や暴走族が社会問題化していた昭和50年代以降、県では、高校生の自動二輪車等の運転免許の取得、車両の購入及び乗車を認めないといった、いわゆる3ない運動を実施してきました。
しかし、当時から30年以上が経過し、県内高校生の自動二輪車等による事故死者数は、ピーク時であった昭和55年の1,557人から、令和元年には47人へと大幅に減少しております。また、選挙権年齢が18歳以上へ引き下げられるなど、高校生を取り巻く社会環境も大きく変化してまいりました。
このような状況を受け、県では昨年度から3ない運動を廃止し、高校生の自動二輪車等の運転免許の取得、運転を認める新たな指導要綱を制定し指導を行っていると伺っております。高校生が自動二輪車等を運転できるようになったことで、今後、3ない運動前のような交通事故が急増するような状況になることも予想されるため、高校生に適切な交通安全教育を行うことは非常に重要なことであると考えております。
そこで、高校生が悲惨な交通事故の当事者とならないよう、自動二輪車等を運転する高校生に対してどのような交通安全教育を実施しているのか。また、その成果と今後の課題について、教育長に伺います。
A 高田直芳 教育長
どのような交通安全教育を実施しているのかについてでございます。
県では「3ない運動」の廃止を踏まえ、平成31年4月に新たに策定した「高校生の自動二輪車等の交通安全に関する指導要項」に基づき、免許を取得した生徒への指導を徹底するよう、各学校に指示しております。
また、自動二輪車等の運転免許を所持し、運転している高校生を対象に交通安全講習会を実施しております。
講習の内容は、運転者としての自覚を深めるための講義を始め、運転技術の向上のための実技、さらに、AEDの使用方法を含む救急救命法など実践的な内容としており、令和元年度は県立高校59校293人の生徒が参加をしております。
次に、その成果と今後の課題についてでございます。
講習に参加した生徒のアンケート結果からは、約8割の生徒が「命の大切さが分かった」、「安全運転への思いが強くなった」などと回答しており、交通安全意識を高めることに繋がりました。
その一方で、対象者の中で講習を受講しない生徒もいることが課題であると認識しております。
交通ルールやマナーをしっかりと身に付けさせるためにも、全ての対象者に講習を受講させるよう、改めて校長会議等を通じて各学校を指導してまいります。
今後とも、埼玉県交通安全協会などの関係機関の御支援をいただきながら、県として、生徒が生涯にわたり交通事故の当事者になることがないよう、交通安全教育の充実に努めてまいります。
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