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掲載日:2023年12月18日
Q 松井弘 議員(自民)
小学校では今年度から新学習指導要領が全面実施となり、これまで以上に「社会に開かれた教育課程」という考えが重視されるようになりました。これは、より良い学校教育を通じて、より良い社会を創るという目標を学校と社会が共有し、連携・協働しながら新しい時代に求められている資質・能力を子供たちに育もうとするものです。家族形態が変わりライフスタイルも多様化する中で、学校と地域社会との連携をより一層進め、地域社会全体で子供を育むことが求められています。私は、こうした理念の実現に向けて、地域の伝統、文化が大きな役割を果たすものと考えます。
私の地元朝霞市では、学校単位で児童生徒が彩夏祭に参加しています。児童生徒はふだん接することの少ない地域の大人や高齢者とともにチームに参加し、準備や運営等に関わります。褒められたり、時には叱られたりしながらも、チームで一つのことを成し遂げる経験は、児童生徒にとって貴重な財産となっています。これは祭りを通して児童生徒が地域の大人から学校だけでは経験できない大切なことを学んでいる一例ですが、このように伝統文化を通じて地域で子供たちを育てることは、地域への愛着を育む上でも極めて有効であると考えます。
以上を踏まえ、教育長に質問いたします。
まず、小・中学校の授業の中で地域の伝統文化を取り扱った授業はどの程度実施されているのか。また、具体的な事例としてはどのようなものがあるのかを伺います。
そして、地域の人的・物的資源を活用した社会に開かれた教育課程の実現が求められる中で、祭りなど地域の伝統文化へ学校として参加することを促進するべきだと考えますが、御所見を伺います。
A 高田直芳 教育長
小・中学校の授業の中で地域の伝統文化を取り扱った授業はどの程度実施されているのか、また、具体的な事例はどのようなものがあるのかについてでございます。
令和元年度に実施した学校の教育活動に関する調査によりますと、小学校では76%、中学校では45%の学校で地域の伝統文化に関する授業が行われており、その比率は増加傾向にあります。
地域の歴史を学んだり、祭りで行われる神楽やお囃子、和太鼓などに取り組み、その成果を地域の祭りなどで披露する取組が、社会科や音楽科、総合的な学習の時間などで行われております。
具体的な事例としては、例えば小鹿野町では、地域の伝統芸能である小鹿野歌舞伎に児童生徒と地域の方々が一体となって取り組み、一つの舞台を作り上げております。
この活動を通して、児童生徒が地域の伝統文化についての理解を深め、郷土への誇りを持つことにつながっていると伺っています。
次に、祭りなど地域の伝統文化へ学校として参加することを促進すべきについてでございます。
県内の小・中学校においては、地域の方々と連携し、社会とのつながりのある授業を通して、特色ある教育活動を推進しております。
児童生徒が様々な教科で学んだことを生かしながら、自ら課題を解決していく力を育むためには、地域の祭りに参加する活動などが、大変重要であると考えます。
また、これらの取組は、児童生徒にとって地域の方々との交流の機会となるだけでなく、地域への愛着を育む意義のあるものと考えております。
そのため県では、今後も、市町村教育委員会の担当課長を対象とした会議などで、地域と学校が連携した優良事例を紹介するなど、児童生徒の地域の祭りなどへの参加が、より一層促進されるよう市町村に対し働き掛けてまいります。
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