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掲載日:2023年12月18日
Q 松井弘 議員(自民)
知事公約の5大プロジェクトの一つとして、有識者による公共交通の利便性向上検討会議が6月に設置され、これまでに3回開催されています。第2回、第3回の会議では、鉄道延伸の取組の方向性の検討が行われていますが、地元の発展にとって様々な効果が期待できる東京12号線(大江戸線)の延伸については、強い関心を持って議論の行方を見守っています。
東京12号線は、平成28年の交通政策審議会答申においても整備の意義が認められた路線であります。延伸区間は東京都内の光が丘から大泉学園町を通り、東所沢に至るルートとなっています。第2回の会議資料を見ますと、答申における東京12号線の大泉学園町から東所沢区間の延伸の費用便益比、すなわちB/C(ビーバイシー)は0.8から0.9となっており、期待が持てる数値となっています。
また、地元市の準備も進んでいます。新座市では、都市計画マスタープランに鉄道延伸の計画を位置付け、新たな都市拠点の整備を想定したまちづくり構想の策定を進めています。所沢市では、東所沢駅に新たに造られたサクラタウンを核にCOOL JAPAN FOREST構想を進めており、駅周辺の都市機能の充実や生活圏全体の活性化を目指した取組を進めることとしています。
第3回の会議では、延伸を評価する考えが整理されていますが、私は、東京12号線の延伸は事業性の面においても、地元の取組の面においても、意義や可能性が高いのではないかと考えます。
そこで、企画財政部長に伺います。
東京12号線の検討状況はどうなっているのか。また、公共交通の利便性向上検討会議の今後の見込みと延伸に向けた来年度以降の県の取組についても、併せて伺います。
A 堀光敦史 企画財政部長
東京12号線の検討状況でございます。
県ではこれまでも、交通政策審議会の答申路線である東京12号線の延伸実現に向けて、答申で示された課題解決のための調査等を実施してまいりました。
令和元年度については、延伸実現に向けて必要となる新たな車両基地の規模や立地地域について調査を行い、調査結果は沿線自治体と情報共有を図り、連携強化に向けた取組を進めております。
こうした取組に加え、今年度、あと数マイルプロジェクト推進のため、公共交通の利便性向上検討会議を立ち上げました。
会議では、鉄道の延伸について、需要の動向、これまでの経緯などを踏まえ、課題を整理し、取組の方向性を検討することとしております。
第2回の会議では、有識者の委員から、課題の整理に関して、交通政策審議会における評価の視点だけでなく、教育環境や住みやすさなど、あるいは観光など、新たな評価の視点を取り入れてはどうかという御意見をいただきました。
これを受けて、第3回の会議で評価指標について議論を行い、具体的な評価項目の検討を進めているところです。
この評価項目を踏まえて、あと数マイルプロジェクトとして取り組む5つの路線について、それぞれの路線の持つ強みや弱みを整理していきたいと考えております。
東京12号線につきましても、これらを踏まえ、どういった点を生かしていくのか、あるいは、どういった点を補っていくべきなのかを明らかにしていきたいと考えております。
次に、公共交通の利便性向上検討会議の今後の見込みと延伸に向けた来年度以降の県の取組についてでございます。
次回以降の会議では、路線ごとに具体的な課題の整理を行い、年度末には整理した課題を踏まえて、今後の取組の方向性をとりまとめていくこととしております。
次年度以降につきましては、その結果を踏まえ、各路線の置かれている環境や事業の進捗状況の違いに応じて、関係者との調整等を順次進めていくことと考えております。
東京12号線の沿線自治体である新座市、所沢市においても、新たなまちづくり構想の策定や、駅周辺の都市機能の充実などに取り組んでいただいており、今後の沿線人口の増加が期待されます。
県といたしましても、こうしたまちづくりが進み、東京12号線の延伸につながるよう、沿線自治体と連携を密にして必要な取組を進めてまいります。
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