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掲載日:2024年5月27日
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綾瀬川は、桶川市小針領家に源を発し、伊奈町、上尾市、蓮田市、さいたま市、越谷市、草加市を流下して東京都葛飾区で中川に合流する延長49.0km、流域面積165.2k平方メートルの一級河川です。東武伊勢崎線新田駅と蒲生駅間の鉄道橋(草加市・越谷市)から上流側が埼玉県知事が管理する指定区間となっています。東武鉄道橋下流は国土交通省江戸川河川事務所が管理しています。
埼玉県知事が管理する指定区間のうち、東武伊勢崎線鉄道橋から上流に向かって深作川の合流点(さいたま市〔旧大宮市〕)までの14.8kmが、総合治水対策特定河川事業に指定されています。
綾瀬川の起点は上述のとおり桶川市にあります。
江戸時代、綾瀬川は元荒川の派川でしたが元荒川よりも低地であったため、下流の伊奈町や蓮田市に相当する地域は水害に見舞われました。このため、慶長年間に当時の関東郡代伊奈備前守忠次が幅4メートル、高さ3メートル、長さ600メートルの堤防(これを「備前堤」といいます)を桶川市小針領家に築いて、綾瀬川に合流していた赤堀川の流れを元荒川に直角に落としました。これによって綾瀬川を元荒川から分離して起点となっています。
(彩の川研究会 令和元年度「埼玉県内の河川の源流を訪ねて」P134参照)
東武伊勢崎線鉄橋から一ノ橋放水路(草加市)までの2.0kmについては、平成4年までにほぼ完了し、一ノ橋放水路から一般国道463号(畷橋)(さいたま市〔旧浦和市〕)までの4.8kmの区間については、平成15年度に完成しました。
また、国土交通省荒川下流河川事務所の事業となりますが、荒川の比較的きれいな水を綾瀬川に送り込み水質の向上を図るといった浄化導水事業が行われており、多自然型かわづくりとあいまって、良好な河川環境の復元にも配慮しています。
綾瀬川流域は急速な都市化により浸水被害が多発しており、総合治水対策特定河川として整備を進めてきました。
一般国道463号(畷橋)から東北自動車道(さいたま市〔旧浦和市〕)までの4.3kmの区間については、都市再生機構により、埼玉高速鉄道「浦和美園駅」や埼玉スタジアム2002を核とした都市開発「水と緑に囲まれたアメニティ豊かなまちづくり」が進められています。
県も都市開発と歩調を合わせて、「大門下池調節池」369,000立方メートル、「大門上池調節池」565,000立方メートル、「新和西上池調節池」214,000立方メートルの整備を推進し、令和3年度に完成しました。
綾瀬川の改修では、「自然や人にやさしい川づくり」を基本方針とし、地元住民の方々や自然保護団体と意見の調整を図りながら、それぞれの場所の特性を活かした多自然型護岸、ワンド(入り江)、中州などを整備し、動植物の生息しやすい川づくりを目指しています。
綾瀬川起点
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