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掲載日:2022年11月29日
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知事
本日は、第67回の専門家会議を開催をさせていただきました。そこで大きく分けまして2点、私どもの方から専門家会議に諮問をさせていただきました。1点はレベル分類について、1点は病床の確保についてであります。順次ご説明させていただきます。
まず、パネルが出ているかと思いますけれども、オミクロン株対応の、新しいレベル分類が行われておりますが、本県の現在のレベルについてです。現在、レベルはレベル2で、いわゆる感染拡大初期でございますが、現状を考えると、陽性者数については増加傾向にあるけれども、急増は見られない。或いは、発熱外来のアンケートによるひっ迫に急増が見られない。他方で、確保病床使用率については50%を超えており、国の例示によるレベル3になってますけれども、重症病床使用率は50%には達していない。こういったことを総合的に勘案をして、レベル2の感染拡大初期にとどめるということをまず申し上げました。そして、パネルの3枚目になりますけれども、その一方で、高齢者の命を守るため、つまり新規陽性者の中でも高齢者の陽性者数が増えているため、レベル2に維持はするけれども、これ以上の医療のひっ迫を避ける。特に、感染経路として、家庭、施設、病院ということで、家庭に次いで高齢者が多くいる施設や病院での感染の対策の徹底が必要であるということから、高齢者の命を守るための呼びかけをさせていただきたいと思います。そこにおいては、基礎疾患がある方、高齢者にとってみれば、現在でも新型コロナウイルス感染症は命に関わる病気でございますので、ご自身、そしてご家族、そして関係する方々すべてのご協力をお願いするということになっております。具体的には、「日頃からの体調管理」、「会話のときのマスクの着用」、「手洗い」などの基本的対策、そして、ワクチン接種の促進として、特に年末年始には、高齢者の方のみならず多くの方々が普段会わない方と会われる時期が参ります。その前に、ぜひワクチン接種をお願いしたいと思ってます。また、施設、病院などでは、持ち込まない、拡げないということで、一時帰宅で親族と接触があった場合などの検査や、体調が悪い時の出勤の自粛、寒い季節でも換気。或いは送迎車内での換気もそうですね。そういった感染対策の徹底をお願いをしたいと思っています。また、県民の皆様・事業者の皆様にも改めてのお願いでございますが、明後日から師走となります。令和4年もあと1か月、年末年始には忘年会、新年会、初詣、旅行や帰省など、様々な行事を予定している方も多いと思いますので、ぜひ皆様におかれましては、ご協力を今後ともお願いします。具体的な話は後程いたします。この1点目の諮問事項については、高齢者に対する対策をしっかり行うということを行った上で、レベル2の分類に留めておくことにつき、すべての専門家の方からご了解をいただきました。
また、パネル2枚目になりますが、コロナ病床の確保状況についてであります。11月14日にフェーズⅣの体制への移行を要請したことはご報告を申し上げました。昨日11月28日にフェーズⅣに実際に移行することになりました。医療機関の皆様とは、感染者の増加に応じて、最大1,589床まで病床を増やすことについて合意をしていますが、実際に即応病床になっているのは、1,386床、うち重症は62床であり、現時点でもこの即応病床を増やすという話は来ています。他方で、見ていただいて分かる通り、合意病床と本日の即応病床の差は203床ございます。で、この203床、差の理由ですけれども、即応病床を現時点で医療機関が提供していない理由ですけれども、その1つには、救急など一般医療との両立を考慮している。特にこの冬の時点は、コロナだけではなく、多くの入院を必要とされる方がいるので、一般医療との両立を考慮している。これが1つであります。それからもう1つは、国の空床補償の制度が改正をされて、空き病床を含めて、提供してる病床の50%以上の病床が使用されていないと、原則、病床確保料が減額されるといった状況がございます。これは具体的に申し上げると、例えば10床の合意病床があったとして、2床にしか、全体では50%超えてますけど、病院によっては例えば2床しか病床を使っていない。この場合、50%を切っているので、空床病床の病床確保料がこれまでと同じように出ないということになるので、病院としては、即応病床を4床だけにとどめると、2床が入ってますから50%になる。そういったことがあるので、実際には確保病床として提供する意思があっても、即応病床としては提供しないことによって50%にとどめる。こういったこともあるというふうに制度の問題もあると考えています。これらの2つの問題がありますので、埼玉県といたしましては、国の補助制度の規定を活用して、病床確保対象医療機関すべてを知事が指定する重点医療機関等に近く指定をさせていただき、病床確保料を支給するという体制に移行したいと思っています。この制度の改正に伴って、確保病床の即応病床化をお願いするということで、近くこの体制を変えた上で、明日にもこれらの医療機関に対して、即応病床への引き上げをお願いをする。つまり、極めて近い段階で1,589床に近い部分を確保するということを考えております。これらの新たな制度の周知等、病床の確保の努力をこれから行っていきたいと思います。
次に、パネルの4枚目ですが、ここから先は、県民の皆様への改めてのお願いであります。帰省や旅行、こういった移動や、年末年始の行事の際には、基本的感染防止対策の徹底をお願いいたします。また特に体調がすぐれない場合には、どんなに楽しみな外出であっても、参加は控えていただきたいと思います。次のパネルですが、これから冬本番になります。ご家庭においても、寒いのはわかりますけどもぜひ定期的な換気を行っていただくとともに、今日、専門家から換気ができない時には、HEPAフィルターつきの空気清浄機、これを併用いただくとともに、こまめな手洗いをお願いしたいと思います。また、飲食については、認証店、「彩の国『新しい生活様式』安心宣言飲食店+(プラス)」の認証店をご利用をいただくとともに、なるべく長時間を避け、大声を出さないでいただきたいと思います。
次に、事業者の皆様にお願いでございます。改めて、業種別ガイドラインの遵守をお願い申し上げます。また、施設管理者には、これまでクラスターが発生してるような施設、「三つの密」のある施設では、特に徹底的な感染防止対策をお願いをするとともに、効果的な換気をお願いします。また、職場に対しては引き続き、テレワークや時差出勤、自転車通勤を奨励していただく取組をより強化していただきたい、接触機会の低減をお願いいたします。また、度重なるお願いでございますが、ご自身のみならず、大切な人を守るために、「三つの密」の回避等の感染防止対策をお願いします。
次に、新型コロナウイルス抗原検査キットの事前購入についてであります。先ほど、冬になる前という話、或いはその年末年始の前に必ず、抗原検査キットは事前購入していただきたい。これをまずはお願いをさせていただきます。また、その際には、埼玉県では「備えましたか、検査キット」を標語にして、県民の皆様に対して、発熱時の体調不良、或いは速やかな自己検査のために、事前に新型コロナ抗原検査キットまたは解熱鎮痛剤について購入することを呼びかけております。ぜひ、こういった抗原検査キット、或いは解熱鎮痛薬を事前に購入してください。購入する検査キットは、薬剤師による説明を受けてから購入する必要があるので注意点がございます。まずは、「研究用」と記されてるものでなく、国が薬事承認した「体外診断用医薬品」または「第1類医薬品」を選んでください。また、薬局やドラッグストアなどで、説明を薬剤師から受けて購入してください。そのためには、薬剤師のいない、例えば土日等には購入できないこともありますので、一部の取扱薬局店舗では、インターネットから購入することも可能ですが、我々としても、休日には、県民が安心して検査キットを購入できるよう働きかけを行っていますが、しかし、皆様にはインターネット等でご確認をいただきたいと思います。県では、11月18日から28日までの間に、砂川副知事が、関係団体や主要なドラッグストア企業5か所を直接訪問し、休日の薬剤師の配置など販売体制の充実をお願いして参りました。これらの検査キット購入時の注意点や取扱薬局等の情報は、県ホームページにおいても順次お知らせをして参ります。
次に、年末年始に向けてのワクチン接種のお願いです。新規陽性者が増加傾向にあります。新型コロナウイルスは過去2年間、いずれも年末年始に流行していますが、ワクチン接種には、確実に死亡リスクを大きく低減させる効果が確認されております。年末年始の帰省の前、初詣などの前、忘年会の前、ぜひ安心していただくために、早めのワクチン接種が重要です。県の接種センターでは、モデルナ社ワクチンを使用していますが、本日から今までのBA.1対応型からBA.4-5対応型に切り換えており、今後もさらなるワクチンの接種の促進を図って参ります。東部・南部会場では、金曜日には夜9時までの夜間接種を行っています。予約に空きがある場合には、予約なしの当日の接種も実施をしています。地元の医療機関、市町村の会場に加え、利便性の高いターミナル駅のそばにある県の接種センターも選択肢に入れていただき、ご自身のため、ご家族のため、ご友人のため、命を守るため、早期のワクチン接種をご検討ください。私からは以上でございます。
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