トップページ > 健康・福祉 > 医療 > 感染症対策 > 新型コロナウイルス感染症-埼玉県の新型コロナ情報- > 新型コロナウイルス感染症に関する知事発言等について > 定例記者会見の知事発言内容(11月15日)(テキスト版)
ページ番号:225741
掲載日:2022年11月15日
ここから本文です。
本日は私の方から何点かご報告をさせていただきます。
まず、初めに、「障害者アートの魅力発信」についてであります。県では、これまでも、多くの方に芸術性・創造性にあふれた活動であります「障害者アート」の魅力に触れていただくことにより、障害者に対する理解を深めていただくため、平成21年度から、障害者アートのすそ野拡大・魅力発信事業をスタートさせていただき、障害のある方向けのワークショップの開催のほか、障害のある方々の舞台公演の実施やアート作品の提示などに毎年取り組んで参りました。このように、障害者の文化芸術活動を推進することは、誰もが活躍し共に生きる社会を実現するためにも重要なことであり、今年度スタートいたしました「埼玉県5か年計画」でも、障害者の自立と生活を支援するための取組の一つとして位置付けております。さらに、これはSDGsの基本理念である「誰一人取り残さない社会の実現」にもつながるものであり、県としては、障害のある方も無い方も含めて、あらゆる人が地域の中で活躍できる「共生社会」の実現に向け、今後も障害者アートを通じて、障害者に対する理解が促進されるよう、積極的に取り組んでいく所存であります。このため、今年度は、障害者の方々が作成したアート作品に、より多くの方が触れ合う機会を創出することを重点に事業を展開しております。こちらをご覧いただけますでしょうか。こちらに展示した絵画は、上尾市にお住まいの小幡海知生(おばたみちお)さんがお書きになった「539人と13びきのこころ」という題名であり、大変ユニークな作品でありますけれども、目を引く印象的な作品だと思います。県では、このような魅力のあふれる障害者アートの発信に力を入れておりますので、今日は具体的な取組について、順にご紹介をさせていただきたいと思います。
まずは、「障害者アート企画展」の実施であります。障害者アート企画展は、県内にお住まいの障害ある作家が描いた、こちらの絵にもあるような個性的で魅力的で素敵な作品を集めた芸術性、創造性あふれる本格的な美術展であります。毎年、県では、障害のある方の美術作品等の表現活動を調査するとともに、障害者アート企画展への出展希望も募っております。出展希望があった作品につきましては、美術の専門家や福祉施設の職員など、様々な分野による多様な視点から検討を行い、展示作品の選考を行っています。障害者アート企画展では、300点を超える、こちらに見えますかね、選りすぐりの作品が展示をされ、障害者アート作品の魅力がぐっと凝縮をされた美術展となっています。開催期間ですが、12月の7日から11日までの5日間、北浦和駅西口徒歩3分、埼玉県立近代美術館で開催をいたします。入場無料ですので、お1人でも多くの方にお越しいただきたいと思います。数多くの障害者アート作品を鑑賞していただける機会です。ぜひ、足を運んでください。作品の魅力を味わい、お気に入りの作品を見つけていただきたいと思います。
次に、「障害者アートオンライン美術館」であります。障害者アート作品を時間や場所を問わず、楽しんでいただくということをコンセプトに、県のホームページにてオンライン美術館を常時開催をしています。公開作品は随時追加をしており、ホームページにお越しいただく方を飽きさせない工夫が施されており、気軽にアート作品をお楽しみいただけます。また、オンラインならではのコンテンツとして、作者の創作風景を紹介する動画を掲載しており、作家の作品に対する思いや創作過程などを知ることができます。加えて、美術関係者や福祉施設職員など、様々な分野の有識者が執筆した障害アート作品にまつわる寄稿文を掲載をしており、障害者アート作品の魅力や意義について知ることができます。まずは、ホームページにて、「埼玉県障害者アート」と検索をしていただくと、このように魅力的な作品に出会うことができます。
次に、「集客施設における障害者アートの取組」についてご説明します。障害者の芸術文化活動をより多くの方々に知っていただきたい、その思いで、県内の集客施設に障害者アート作品を常時、常設展示しています。このプロジェクトは、障害のある作家、或いは障害者施設からアート作品をお借りをし、美術系の大学に作品選定や解説の作成にご協力をいただき、ホテルや公共施設から展示場所を提供いただいた上で、産学官民の取組として、実施をさせていただいています。気軽に障害者アートを鑑賞していただけるよう県内14か所において、閉館日等を除けば常時、常設展示しています。展示作品には、美術系大学の学生が、直接作家への取材を行って作成した作品解説も展示しており、作品の魅力をより深く感じてもらえる工夫がございます。例えば、パレスホテル大宮や熊谷のホテルヘリテイジ、さいたまスーパーアリーナなど多くの方々が訪れる場所に展示してあります。お近くにお越しの際には、障害者アート作品の実物をご覧いただき、その魅力や迫力にぜひ触れてみてください。
次に、「企業における障害者アートの取組」について説明します。県では、令和3年度より、民間企業に対し、障害者アート作品の展示や、障害者アート作品を商品デザインに取り入れるなど、アート作品の利用の働きかけを行っています。障害者アートの利活用を促進することは、障害者への経済的支援とともに、障害者に対する県民の皆さんの理解を深める重要な機会になるものと考えています。また、企業と障害者が接点を持つことによって、社会参加を進めていくきっかけにもなることを期待しています。これまで、県のマッチングで、県内企業において、絵画作品のリースによる社内展示が実現しています。例えば、入間市に本社を置くカネパッケージという会社では、来客が通行するオフィスの通路部分に絵画作品を展示をしたところ、来客が足を止めて、絵に対して興味を抱くなど、大変好評だという話をいただいています。或いは、本庄市に本拠地を多く、本社を置く真下建設株式会社では、社内の応接室にそれぞれ絵画作品を展示してもらいました。存在感のある絵画によって、室内に彩りが生まれ、好評を博していると聞いています。今後も、来客の注目を集めることが期待されます。これらの障害者アート作品の利活用は、企業のCSR、SDGsへの取組をより効果的にPRすることができ、企業の理解者、共感者の増加も期待できます。また、作品の展示に加え、障害者アート作品を、例えばカレンダーや広報紙などのデザインとして利用すれば、オリジナリティがある商品の開発につなげることが可能です。本年度も既に、複数の企業から障害者アートの展示について照会を受けています。ぜひ、企業の皆様におかれましても、企業活動において、障害者アートを取り入れていただけるよう検討願います。企業も障害のある方、双方が、WIN-WINの関係になるこの取組を今後とも積極的に推進したいと考えています。県では、障害のある方も無い方も共に活躍し、支え合える共生社会を実現するため、より多くの方に障害者アートの魅力に触れていただきながら、障害者に対する理解を深めていただけるよう、引き続き、取り組んで参ります。
続いて、「高校3年生に対するワクチン接種支援」であります。県では、受験や就職など、人生でも大切な時期を迎えることとなる高校3年生等に対するワクチン接種を支援するため、県接種センターにおいて、高校3年生等を対象とする専用の接種日を設定することといたしました。時期は、受験シーズンを直前に控えた12月の12日から14日までになりますが、この3日間の間、東・西・南・北のそれぞれの会場におきまして、接種を実施します。具体的には、大宮から徒歩3分、ソニックシティビルにある「南部会場」では、12月の12日に、失礼しました。大宮駅では12、13、14の3日間、そして(熊谷駅から徒歩3分のニットーモールにある)「北部会場」では12日の1日。そして川越から徒歩1分、山崎ビルの「西部会場」では13日の1日、そして南越谷・新越谷駅の至近である、徒歩3分南越谷ラクーンの「東部会場」では14日と、12日から14日まで特別に接種枠を設けることといたしました。時間は、すべての会場とも10時30分~19時までで、どこもターミナル駅から近く、ご利用いただきやすいと思っています。対象は、初回の接種がすでに完了しており、前回の接種日から3か月が経過した高校3年生のほか、定時制高校の3、4年生、専修学校高等課程の3年生も対象であります。使用するワクチンですが、オミクロン株対応2価ワクチンのBA.4-5対応型のファイザーワクチンを用いることとし、最大3,000人分のワクチン接種枠を準備しています。本日、午後3時、15時から県の専用予約サイトにて、申込の受付を開始することといたします。詳しくは、埼玉県ワクチン接種センターで検索をいただき、そこから専用予約サイト、ご予約をお願いいたします。接種の際には、市町村から送付された接種券、学生証、保険証をお持ちください。さらに、ワクチン接種は希望するけれども、県の接種センターまで距離があり、時間を要する。こういった高校もあります。そこで、ワクチンバスによる高校3年生への出張接種を、併せて実施することといたします。こちらは、学校からの希望を踏まえて、ワクチンバスを出動させます。実施する期間は、12月の15日~23日のうち、日曜を除く8日間を予定しております。教育委員会とも連携し、公立・私立を問わず、高校に意向調査を実施した上で、バスを派遣することといたします。不安なく受験勉強に専念し、また安心して、残りの学校生活を過ごしていただけるためにも、高校3年生の皆様にはぜひこの機会にワクチン接種の検討をお願いをいたします。
私からは以上です。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください