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掲載日:2025年3月27日
Q 美田宗亮 議員(自民)
現在、私は地元の小学校でPTA会長を務めており、授業参観とは違う、ふだんどおりの授業を見る機会も多いです。その際、個性的な目立つ子や外国にルーツを持つ子に対し、先生方は、その子たちの個性や価値観を認めながら工夫して授業を進められておりますが、指導には、さぞ気苦労も多いことと思います。
しかし、こうしたケースにうまく対処できず、教員が思い悩んでしまう場合もあるようですが、その要因として、校長等の管理職によるマネジメントが十分機能していないことや、新任でも担任を持つことによるプレッシャーなどがあるのではないでしょうか。一部の教員に負担が大きくかかる環境は、先ほどの質問で確認した教員不足の理由のうち、病欠や採用不足にも影響していると思います。
これに加えて、時間外在校等時間いわゆる残業時間を見てみると、令和4年度からは改善しているものの、令和6年11月時点で、過労死リスクが高まる月45時間超の残業をしている教員の割合は、小学校で18.3パーセント、中学校で38.2パーセント、高等学校で25.9パーセント、特別支援学校で8.1パーセントとなっており、これもまた人材不足の一因になっていると思います。
教員は、児童生徒の成長のために日々熱心に指導に当たっておられます。しかしその一方で、苛酷な労働環境に置かれている現状は看過できません。今こそ、教員が安心して働くことのできる環境が求められています。
そのためには、チームで対応に当たる考えをもっと徹底し、みんなで目配り、気配りし合う体制が必要だと考えます。特に経験の浅い教員や指導困難なクラスを担任している教員に対しては、個別にサポートを強化する必要があると思います。教員の負担を軽減し、働きやすい環境を整えるため、県として今後どのような対策を講じていくのか、教育長にお伺いいたします。
A 日吉亨 教育長
現在、学校においては、児童生徒や保護者のニーズが多様化する一方で、新たに採用された教員も多くなっています。
議員御指摘のとおり、教員の負担を軽減し、働きやすい環境とするためには、学校の管理職が十分なマネジメント機能を発揮して、教職員全体がチームとして目配り・気配りをし合うサポート体制の構築が必要であると考えております。
県では、県立学校や市町村立学校の校長会議等において、経験の浅い教員等に対しては、悩みや不安を相談しやすい雰囲気づくりを行うなど、校内の指導・育成体制の充実を図るよう指導しています。
さらに、新任管理職等を対象とした研修会においては、チーム力を向上させるための取組や、人材育成に関する実践事例について、参加者同士が話し合うとともに、経験豊富な管理職が指導助言を行っています。
今後は、経験の浅い教員の育成や、指導困難な学級を担任する教員のサポート体制の強化といった内容にも焦点をあてて、管理職研修等に取り入れてまいります。
また、教育局職員が直接学校を訪問し、校長に対し、様々な学校の課題に応じた具体的な指導・助言をするなど、教員にとって働きやすい環境を構築するよう、しっかりと支援してまいります。
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