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掲載日:2023年12月28日
Q 山崎すなお 議員(共産党)
党県議団が川口の特別支援学校の過密状態について初めて取り上げたのは、平成6年、今から約30年前です。保護者の皆さんの力強い運動によって、草加かがやき、戸田かけはしと特別支援学校が新設され、川口特別支援学校の増築が決まっています。
しかし、それでも障害児の増加が予想され、教室はまだ足りません。教育長、川口周辺の児童生徒数の増加の見通しと、今後も特別支援学校を設置する決意をお示しください。
次に、肢体不自由特別支援学校についてお聞きします。
様々な病気とともにある肢体不自由児が、川口市内の家から片道2時間、往復4時間かけて越谷特別支援学校に通学しています。川口市内に肢体不自由特別支援学校をというのが保護者の皆さんの長年の願いです。昨年12月の一般質問では、肢体不自由特別支援学校の設置に関する様々な課題について、県と川口市で詳細に検討していくという教育長答弁でした。教育長、旧芝園中学校など、その後の協議の進捗について御報告ください。
旧芝園中学校をはじめ、困難や課題はたくさんあると思いますが、大切なことは、何としても肢体不自由特別支援学校を川口市に造るという決意です。教育長、越谷特別支援学校の過密解消のためにも、川口市の肢体不自由児のためにも、川口市内に肢体不自由特別支援学校を設置する決意をお示しください。
そして知事、川口市内に肢体不自由児の学校をという地元川口の保護者の願いを後押ししていただきたいのですが、御答弁を求めます。
A 日吉亨 教育長
まず、川口周辺における児童生徒数の増加の見通しと特別支援学校設置の決意についてでございます。
川口市を含む県南部地域では、令和3年度には456人の過密状況となっており、更に令和13年度までの10年間で375人の増加を見込んでおります。
今後につきましては、児童生徒数の推移を踏まえ、効果的な手法を検討し、教育環境の改善に取り組んでまいります。
次に、旧芝園中学校など、その後の協議の進捗についてでございます。
令和4年7月に川口市から旧芝園中学校跡地を活用した肢体不自由特別支援学校設置の御要望を頂き、これまで6回にわたり協議を実施しました。
こうした中、令和5年8月には改めて、川口市長から、旧芝園中学校跡地の活用に限らず、設置場所や施設の在り方も含めて幅広く検討していただきたいとの御要望がございました。
次に、川口市内に肢体不自由特別支援学校を設置する決意についてでございます。
越谷特別支援学校は川口市内から通う児童生徒も多く、長時間かけて通学している児童生徒もおり、大変心苦しく感じております。
そのため、県では、これまでバスの増便や運行ルートの工夫などにより、通学時間の短縮を図るよう努めてきたところです。
県としましては、川口市から改めて御要望を頂いた趣旨を踏まえ、市の協力を頂きながら肢体不自由特別支援学校の設置も含め、あらゆる可能性を幅広く検討してまいります。
A 大野元裕 知事
障害のある子供たちが安心して学校に通える環境を整えることは大変重要であると考えており、肢体不自由のある児童生徒の通学の負担については、大きな課題として認識をしております。
これまで、県教育委員会では、スクールバスの増便や運行ルートの工夫などにより、川口市内から越谷特別支援学校に通う児童生徒の通学時間の短縮を図り、バスの乗車時間が片道90分以上になるケースは解消されたと承知をしております。
特に、医療的ケアを必要とする児童生徒や保護者の負担が大きいと考えられることから、今年度からは、福祉タクシー等を利用して通学する際の看護師費用を補助する通学支援などの負担軽減事業を開始をいたしたところであります。
川口市内への肢体不自由特別支援学校の設置に関しましては、令和4年7月に川口市から県教育委員会に対し旧芝園中学校跡地を活用した設置について御要望を頂いたところであります。
令和5年8月には、改めて、旧芝園中学校跡地の活用に限らず、設置場所や施設の在り方も含め川口市内での設置について御要望があったと伺っております。
そのため、こうした川口市長からの御要望の趣旨を踏まえ、県教育委員会には、川口市内への肢体不自由特別支援学校の設置について、あらゆる可能性を幅広く検討していただきたいと考えております。
再Q 山崎すなお 議員(共産党)
設置に向けて、あらゆる可能性を幅広く検討していただけるという御答弁でした。地元川口の障害児の保護者の切実な願いに応えて、肢体不自由特別支援学校設置の実現に今まで以上に御尽力いただきたいのですが、知事、もう一度御答弁をお願いします。
再A 大野元裕 知事
私も、以前、肢体不自由特別支援学校に通う児童生徒の保護者の方から、直接、通学負担の現状についてお話しを伺う機会がございました。
児童生徒や保護者の通学負担が大きいことは、課題として認識をしております。
特に、医療的ケアを必要とする児童生徒の負担や、学校までの送迎をする保護者の皆様の御苦労は、より一層大きいものと考え、先ほど答弁させていただきましたとおり、通学時間の短縮や、あるいは、医療的ケア児が利用するためのタクシー等の補助についてお話しをさせていただいたところでございます。
保護者の皆様の思いにつきましては、私から県教育委員会に伝えております。
県教育委員会には、こうした思いも踏まえて、川口市内への肢体不自由特別支援学校の設置につき、あらゆる可能性を幅広く検討していただきたいと考えているところでございます。
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